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"ALL REVIEWS"に関するエントリは154件あります。 書評歴史 などが関連タグです。 人気エントリには 『『リベラリズムはなぜ失敗したのか』(原書房) - 著者:パトリック・J・デニーン 翻訳:角 敦子 - 宇野 重規による解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS』などがあります。
  • 『リベラリズムはなぜ失敗したのか』(原書房) - 著者:パトリック・J・デニーン 翻訳:角 敦子 - 宇野 重規による解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:パトリック・J・デニーン翻訳:角 敦子出版社:原書房装丁:単行本(264ページ)発売日:2019-11-21 ISBN-10:4562057106 ISBN-13:978-4562057108 内容紹介: 多くの民主主義国家で不平等が拡大し、強権政治が台頭し、リベラリズムが機能不全となっている。注目の政治学者が政治、経済、教育、テクノロジーといった様々な分野で見られる問題を検証し、失敗の原因と是正をさぐる。 ヨーロッパ各地の極右政党、トランプ大統領誕生、ブレグジット……リベラリズムとデモクラシーはもう終わりなのか? 2018年7月にオバマ元米国大統領がフェイスブックで称賛、いまもアメリカで話題を読んでいる政治学書が日本でも先日翻訳出版された。政治学者・宇野重規による解説を公開する。 リベラリズムは死に体か?昨今、リベラリズムやデモクラシーの衰退を説く本は多い。無理もないだろう。これま

      『リベラリズムはなぜ失敗したのか』(原書房) - 著者:パトリック・J・デニーン 翻訳:角 敦子 - 宇野 重規による解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    • 『犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎』(早川書房) - 著者:コニー・ウィリス 翻訳:大森 望 - 豊崎 由美による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

      人類はついに過去への時間旅行を実現した。その技術を利用し、オックスフォード大学は、第二次大戦中、空襲で焼失したコヴェントリー大聖堂復元計画に協力している。史学部の大学院生ネッドは… 人類はついに過去への時間旅行を実現した。その技術を利用し、オックスフォード大学は、第二次大戦中、空襲で焼失したコヴェントリー大聖堂復元計画に協力している。史学部の大学院生ネッドは、大聖堂にあったはずの"主教の鳥株"を探せと計画の責任者レイディ・シュラプネルに命じられた。だが、21世紀と20世紀を何度も往復して疲労困憊、とうとう過労で倒れてしまった!?SFと本格ミステリを絶妙に融合させた話題作。ヒューゴー賞・ローカス賞受賞。 コニー・ウィリスって作家をご存じ? 知らなかったら、かなりのおバカさん。無知蒙昧な文盲さん。SF作家ですの。しかも、凄く位が高いお方ですの。でも、特定ジャンルの中に閉じ込めておくにはあまりに

        『犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎』(早川書房) - 著者:コニー・ウィリス 翻訳:大森 望 - 豊崎 由美による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
      • 『ヒトの目、驚異の進化』(早川書房) - 著者:マーク・チャンギージー 翻訳:柴田 裕之 - マーク・チャンギージーによる前書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

        著者:マーク・チャンギージー翻訳:柴田 裕之出版社:早川書房装丁:文庫(326ページ)発売日:2020-03-06 ISBN-10:4150505551 ISBN-13:978-4150505554 「ヤバそうな 目の本 が爆誕した」――Twitterで書影が公開されるや大きな反響を呼び即座に発売前重版が決定した、マーク・チャンギージー『ヒトの目、驚異の進化――視覚革命が文明を生んだ』(柴田裕之訳)。東浩紀氏(哲学者)、石田英敬氏(東京大学名誉教授)、円城塔氏(作家)、下條信輔氏(カリフォルニア工科大学教授)、養老孟司氏(解剖学者)が激賞、各界で注目を集める「目の本」とは、一体何なのか? ここでは刊行に先立ち、本書の「はじめに 超人的な視覚能力」を抜粋公開します。 人類の目が前向きなのは「透視」するためだった⁉︎私たちは科学のおかげで、生物学的構造の目的、すなわちその能力は何のためにあるの

          『ヒトの目、驚異の進化』(早川書房) - 著者:マーク・チャンギージー 翻訳:柴田 裕之 - マーク・チャンギージーによる前書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
        • 『歪んだ正義 「普通の人」がなぜ過激化するのか』(毎日新聞出版) - 著者:大治 朋子 - 大治 朋子による本文抜粋 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

          著者:大治 朋子出版社:毎日新聞出版装丁:単行本(ソフトカバー)(352ページ)発売日:2020-08-03 ISBN-10:4620326380 ISBN-13:978-4620326382 「あなたは、自分や自分の家族が無差別殺人を犯す可能性があると思いますか」 そう聞かれて、「はい」と即答する人はほとんどいないだろう。 「そんな凶暴な人は、そもそも自分たちとは無縁の世界の住人だから」 もしあなたが咄嗟にそう感じたのなら、本書は一読する価値がある。 2年連続新聞協会賞を受賞し、ボーン・上田記念国際記者賞を受賞した大治朋子氏(毎日新聞専門記者)が、テロリズムや過激化の問題の核心を突き止め、解決・防止策を提示する。 「自分は絶対に正しい」という思い込みが人間を凶暴にするコロナ禍に現れた「自粛警察」、過激化するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上の中傷、急増するローンウルフ(一

            『歪んだ正義 「普通の人」がなぜ過激化するのか』(毎日新聞出版) - 著者:大治 朋子 - 大治 朋子による本文抜粋 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
          • 大学1年生のときに読みたかった 量子力学の教科書―谷村 省吾『量子力学10講』(ALL REVIEWS) - Yahoo!ニュース

            ◆大学1年生のときに読みたかった 量子力学の教科書 ◇「線形代数がわかれば量子力学もわかる」――私が書いた本 私は昨年(2021年)11月に『量子力学10講』という題の本を名古屋大学出版会から出しました。タイトルどおり10回の講義で量子力学を解説するような形で書いた本です。読者としては現代の理系の学部1年生を想定しており、学生が初めて独習する量子力学の本として使えるようにと思って書きました。また、本の正誤訂正と補足ノートをネットに公開しています。 「線形代数がわかれば量子力学もわかる」をスローガンに、本書では線形代数の延長として量子力学を捉えるというスタイルを採りました。竹内外史氏の『線形代数と量子力学』(裳華房)が、まさにそういう方針で書かれた本だと思います。『線形代数と量子力学』は、たんに線形代数に量子力学を「味付け」した本ではなく、ヒルベルト空間と射影作用素・自己共役作用素・ユニタリ

              大学1年生のときに読みたかった 量子力学の教科書―谷村 省吾『量子力学10講』(ALL REVIEWS) - Yahoo!ニュース
            • ペスト、天然痘、スペイン風、新型コロナ…感染症が世界史を変えてきた|出口 治明+鹿島 茂の対談 - 出口 治明による対談・鼎談 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

              新型コロナウイルスが世界を席巻している。まだ終息は見えない。思えば、有史以来、人類は感染症と闘ってきた。碩学がその歴史をたどり、希望を生み出す知恵を語り合った。 出口 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、四月七日に日本でも東京、大阪、福岡など七都府県に対して緊急事態宣言が出され、十六日には全国に拡大されました。でも、今の日本の法律では、ヨーロッパやアメリカのように外出禁止命令が出せない。市民ひとりひとりの自覚ある行動に頼るしかありません。 鹿島 ヨーロッパでは、感染が爆発しはじめたら突然、ロックダウンで都市閉鎖、外出禁止になったでしょう。現地にいた日本人はすごく驚いたと思いますよ。実は彼らは歴史的にそういうやり方に慣れているんです。ヨーロッパの基本は都市国家で、その都市は城壁で囲まれています。そして、敵が攻めこんできたり、疫病が広がったりしたら、門を閉じて、自分たちの生命と財産を守る。そ

                ペスト、天然痘、スペイン風、新型コロナ…感染症が世界史を変えてきた|出口 治明+鹿島 茂の対談 - 出口 治明による対談・鼎談 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
              • 『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』(光文社) - 著者:デヴィッド・グレーバー,デヴィッド・ウェングロウ 翻訳:酒井 隆史 - 松原 隆一郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                『負債論』『ブルシット・ジョブ』のグレーバーの遺作、ついに邦訳。「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラー。考古学、人類学の画期的な研究成果に基づく新・真・世界史!私たちの祖先は… 『負債論』『ブルシット・ジョブ』のグレーバーの遺作、ついに邦訳。 「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラー。 考古学、人類学の画期的な研究成果に基づく新・真・世界史! 私たちの祖先は、自由で平等な無邪気な存在(byルソー)か、凶暴で戦争好きな存在(byホッブズ)として扱われてきた。そして文明とは、本来の自由を犠牲にする(byルソー)か、あるいは人間の卑しい本能を手なずける(byホッブズ)ことによってのみ達成されると教えられてきた。実はこのような言説は、18世紀、アメリカ大陸の先住民の観察者や知識人たちによる、ヨーロッパ社会への強力な批判に対するバックラッシュとして初めて登場したものなのである。 人類の歴史は、これまで

                  『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』(光文社) - 著者:デヴィッド・グレーバー,デヴィッド・ウェングロウ 翻訳:酒井 隆史 - 松原 隆一郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                • 【YouTube無料生放送】2020年3月28日(土) 沼野充義(東京大学教授)最終講義「チェーホフとサハリンの美しいニヴフ人――村上春樹、大江健三郎からサンギまで」 | ニュース | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                  【YouTube無料生放送】2020年3月28日(土) 沼野充義(東京大学教授)最終講義「チェーホフとサハリンの美しいニヴフ人――村上春樹、大江健三郎からサンギまで」 沼野充義(東京大学教授)最終講義 「チェーホフとサハリンの美しいニヴフ人――村上春樹、大江健三郎からサンギまで」ロシア・東欧文学研究者、文芸評論家として活躍されている沼野充義教授は、今年2020年3月末で東京大学を定年退職されました。 当初予定されていた最終講義、シンポジウムは、残念ながら中止となりましたが、この度、ALL REVIEWSとして協力を申し出、快諾をいただきまして、「東大教授としての最終講義」をYouTubeにて生配信させていただくことになりました。 文芸評論、世界文学論、翻訳など、多くの領域で活躍された沼野教授によるネットでの初めての講義、ぜひご覧ください。 【日時】2020年3月28日(土)16:00~17

                    【YouTube無料生放送】2020年3月28日(土) 沼野充義(東京大学教授)最終講義「チェーホフとサハリンの美しいニヴフ人――村上春樹、大江健三郎からサンギまで」 | ニュース | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                  • 『経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策』(草思社) - 著者:デヴィッド・スタックラー 翻訳:橘 明美,臼井 美子 - デヴィッド・スタックラーによる前書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                    不況下において財政刺激策をとるか緊縮財政をとるかは、人々の健康、生死に大きな影響を与える。世界恐慌から最近の「大不況」までの各国の統計から、公衆衛生学の専門家が検証した最新研究。… 不況下において財政刺激策をとるか緊縮財政をとるかは、人々の健康、生死に大きな影響を与える。世界恐慌から最近の「大不況」までの各国の統計から、公衆衛生学の専門家が検証した最新研究。長年の論争に、イデオロギーではなく、「国民の生死」という厳然たる事実から答えを導く一冊。 緊縮財政が著しく国民の健康を害して死者数を増加させるうえ、景気回復も遅らせ、結局は高くつくことを論証する。 昨今のコロナウイルス対策における政府の対応をめぐり、様々な議論が日々交わされています。その中でも、経済対策の在り方は、経済だけでなく人の生き死ににも直結する最も重要なトピックの1つであり、各国の対応や日本における動向が常に注目されています。こ

                      『経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策』(草思社) - 著者:デヴィッド・スタックラー 翻訳:橘 明美,臼井 美子 - デヴィッド・スタックラーによる前書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                    • 『専門知を再考する』(名古屋大学出版会) - 著者:H・コリンズ,R・エヴァンズ 翻訳:奥田 太郎,和田 慈,清水 右郷 監修:奥田 太郎 - 小林 傳司による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                      著者:H・コリンズ,R・エヴァンズ翻訳:奥田 太郎,和田 慈,清水 右郷監修:奥田 太郎出版社:名古屋大学出版会装丁:単行本(220ページ)発売日:2020-04-27 ISBN-10:4815809860 ISBN-13:978-4815809867 内容紹介: <専門家 vs 素人>を超えて――。科学技術の浸透した世界で物事を決めるとき、専門家を無視することも、絶対的に信頼することもできない。では専門知とは何か。会話や「農民の知」から、査読や科学プロジェクト運営まで、専門知の多様なあり方を初めてトータルに位置づける。対話型専門知の可能性に光をあて、現代社会に展望をひらく名著。 『専門知を再考する』(H・コリンズ、R・エヴァンズ著)の周辺 科学と政治の関係の難しさ今年はコロナの年と記憶されそうである。ロックダウンや緊急事態宣言による社会経済活動の抑制、マスクの常態化、感染の波状的拡大と、

                        『専門知を再考する』(名古屋大学出版会) - 著者:H・コリンズ,R・エヴァンズ 翻訳:奥田 太郎,和田 慈,清水 右郷 監修:奥田 太郎 - 小林 傳司による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                      • 『文庫 モンゴル最後の王女: 文化大革命を生き抜いたチンギス・ハーンの末裔』(草思社) - 著者:楊 海英,新間 聡 - 楊 海英による前書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                        1927年、内モンゴル・オルドスにチンギス・ハーンの血を受け継ぐ最後の王女スチンカンルが生まれた。17歳の冬、父の従者だったボロルディと結婚し、一人息子に恵まれて穏やかに暮らしていた… 1927年、内モンゴル・オルドスにチンギス・ハーンの血を受け継ぐ 最後の王女スチンカンルが生まれた。 17歳の冬、父の従者だったボロルディと結婚し、一人息子に恵まれて 穏やかに暮らしていたが、中華人民共和国建国後、その人生に暗雲が立ち込める。 スチンカンルは反革命分子のレッテルを貼られ、使役に駆り出され、 祖先を祀る聖地を開墾する屈辱に甘んじなければならなかった。 そして、あの文化大革命が始まる――。 著者の楊海英氏自身も内モンゴル・オルドスの出身。 中国で現在もなお続く苛烈な民族問題の知られざる実態を、激動を生き抜いた 女性の半生を通じて描きあげた迫真のドキュメンタリー。 『チンギス・ハーンの末裔』改題

                          『文庫 モンゴル最後の王女: 文化大革命を生き抜いたチンギス・ハーンの末裔』(草思社) - 著者:楊 海英,新間 聡 - 楊 海英による前書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                        • 『魚食の人類史: 出アフリカから日本列島へ』(NHK出版) - 著者:島 泰三 - 中村 桂子による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                          著者:島 泰三出版社:NHK出版装丁:単行本(238ページ)発売日:2020-07-27 ISBN-10:4140912642 ISBN-13:978-4140912645 脳を育て氷期を乗り越えさせた魚料理は大好きだが、狩猟採集から農耕へと移行する人類史の中で、重要な食べものとして魚をイメージしたことはなかった。人類史は、最近数多くのデータが出され、正解を求めてのさまざまな物語が提案されている分野である。本書は、霊長類で積極的に魚を食べるのはH(ホモ)・サピエンスだけであり、そこに大きな意味があるという視点が、興味深い。 2000万年前に始まる大型類人猿の時代には魚食の記録はなく、人類でもそれが確認されるのは、H・エレクツスからである。アウストラロピテクス属からヒト属への移行の際の脳容量の増大を促したのが食物の変化、つまり魚食の始まりだったのではないかという説が出始めている。脳のはたらき

                            『魚食の人類史: 出アフリカから日本列島へ』(NHK出版) - 著者:島 泰三 - 中村 桂子による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                          • 『男同士の絆―イギリス文学とホモソーシャルな欲望―』(名古屋大学出版会) - 著者:イヴ・K・セジウィック 翻訳:上原 早苗,亀澤 美由紀 - 大橋 洋一による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                            著者:イヴ・K・セジウィック翻訳:上原 早苗,亀澤 美由紀出版社:名古屋大学出版会装丁:単行本(394ページ)発売日:2001-02-20 ISBN-10:4815804001 ISBN-13:978-4815804008 内容紹介: ホモソーシャルな文学。シェイクスピアからディケンズにいたる代表的テクストを読み解くことによって、近代における欲望のホモソーシャル/ヘテロセクシュアルな体制と、その背後に潜む「女性嫌悪」「同性愛恐怖」を掴み出し、ジェンダー研究に新生面を拓いた画期的著作。 友情が同性愛とは区別できない可能性に迫る数年前、私の所属する大学の大学院入試で、「ホモソーシャル」についての用語解説を問題に出したことがある(ちなみに、当然のことながら、設問はスタッフ全員による合議で決定するので、特定のスタッフの趣味とか独断が反映されることはない)。用語解説は選択式、つまり受験生が自分で解答

                              『男同士の絆―イギリス文学とホモソーシャルな欲望―』(名古屋大学出版会) - 著者:イヴ・K・セジウィック 翻訳:上原 早苗,亀澤 美由紀 - 大橋 洋一による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                            • 須恵器は何故受容され消滅したのか。須恵器の歴史をたどる―渡辺 一『須恵器研究の新視角』(ALL REVIEWS) - Yahoo!ニュース

                              古代社会を支えた須恵器の受容・生産・流通・消滅を通史的・文化史的な観点から検討。新視角で論じる須恵器研究の決定版! ◆須恵器は何故受容され消滅したのか―須恵器の歴史をたどる― ◇須恵器とはいかなる焼き物か 須恵器(すえき)は日本で最初の焼き物です。縄文土器以来の野焼き(覆焼きがより正確)と違って、斜面に穴(ないし溝)を掘ってトンネル状にした窖窯(あながま)で焼かれてつくられた土器です。窯の形や大きさは時代ごとに違いますが、大きさはだいたい全長6~8m、地面からの深さは1~2mぐらいです。在来の土器とは違い、青灰色に固く焼き締められています。磁器(伊万里焼)と同じく朝鮮半島から工人が渡来してもたらされた外来の焼き物です。ただし技術の大本は中国(China)です。 一字一音式に表された須恵器という名前は、陶器と区別するために付けられた、言わば学術用語です。古代にはスエノウツハモノなどと呼ばれ、

                                須恵器は何故受容され消滅したのか。須恵器の歴史をたどる―渡辺 一『須恵器研究の新視角』(ALL REVIEWS) - Yahoo!ニュース
                              • 『オタク文化とフェミニズム』(青土社) - 著者:田中 東子 - 田中 東子による前書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                わたしたちの消費は「正しい」のだろうか金銭と時間の投資、心身の過剰な労働、性的消費との葛藤…、わたしたちと「推している」対象のあいだにはさまざまな問題が浮かびあがってくる。しかし… わたしたちの消費は「正しい」のだろうか 金銭と時間の投資、心身の過剰な労働、性的消費との葛藤…、わたしたちと「推している」対象のあいだにはさまざまな問題が浮かびあがってくる。しかし、その活動に喜びが見出されることは間違いない。喜びと苦しさとが入り混じるその実践をすくい取りながら、「推し活」社会の現在地を描きだす。「推し活」論の決定版! エンターテインメントをめぐるモヤモヤを考えるための補助線となる書。 [目次] はじめに Ⅰ 「推し活」社会と私たち 第1章 「推し活」社会の現在地 「推し活」現象はどこからきたのか メディア化される「推し活」現象 拡大される「推し活」論議 第2章 推し活と労働 エンターテインメン

                                  『オタク文化とフェミニズム』(青土社) - 著者:田中 東子 - 田中 東子による前書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                • 統計は科学的な証拠を与えてくれるのか?SNSでも話題、科学と哲学を架橋する待望の書―大塚 淳『統計学を哲学する』本文抜粋(ALL REVIEWS) - Yahoo!ニュース

                                    統計は科学的な証拠を与えてくれるのか?SNSでも話題、科学と哲学を架橋する待望の書―大塚 淳『統計学を哲学する』本文抜粋(ALL REVIEWS) - Yahoo!ニュース
                                  • 『統計学を哲学する』(名古屋大学出版会) - 著者:大塚 淳 - 大塚 淳による本文抜粋 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                    著者:大塚 淳出版社:名古屋大学出版会装丁:単行本(ソフトカバー)(248ページ)発売日:2020-10-26 ISBN-10:4815810036 ISBN-13:978-4815810030 内容紹介: 統計学は実験や臨床試験、社会調査だけでなく、ビッグデータ分析やAI開発でも不可欠である。ではなぜ統計は科学的な根拠になるのか? 帰納推論や因果推論の背後に存在する枠組みを浮き彫りにし、科学的認識論としてデータサイエンスを捉え直す。科学と哲学を架橋する待望の書。 現代の科学において、ほとんど特権的な役割を担っているといってもよい統計学。そもそもなぜ統計は科学的な根拠になるのでしょうか。SNSでも話題となり、発売直後から品切れが続出するなど異例の売行きをみせている注目の新刊『統計学を哲学する』。今回は序章の冒頭抜粋を特別に公開します。本書が目指す「統計学を哲学する」とは、どのような試みなの

                                      『統計学を哲学する』(名古屋大学出版会) - 著者:大塚 淳 - 大塚 淳による本文抜粋 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                    • 『肥料争奪戦の時代:希少資源リンの枯渇に脅える世界』(原書房) - 著者:ダン・イーガン 翻訳:阿部 将大 - 阿部 将大による後書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                      著者:ダン・イーガン翻訳:阿部 将大出版社:原書房装丁:単行本(288ページ)発売日:2023-07-19 ISBN-10:4562072962 ISBN-13:978-4562072965 内容紹介: 肥料として農業を支え、人類に不可欠な希少資源リン。そのリンの世界的な枯渇、争奪戦、海洋流出、食料ショックのリスクーーいま知っておかないと怖いリン問題について、ピューリッツァー賞ファイナリストが警鐘を鳴らす。 異常気象が連日ニュースで騒がれるなか、この気候変動よりも「リスクが高い」と評価されている地球環境問題が存在するのをご存じだろうか? いわゆる「リン問題」だ。今や肥料としても欠かせない元素のリンが、人類による濫用のせいで枯渇しかけ、いっぽうで海や川に垂れ流すことで水質汚染や健康被害の原因にもなっているという。世界は過去どのようにリンと向き合ってきたのか、近い将来、食糧危機を回避するには何

                                        『肥料争奪戦の時代:希少資源リンの枯渇に脅える世界』(原書房) - 著者:ダン・イーガン 翻訳:阿部 将大 - 阿部 将大による後書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                      • PASSAGE by ALL REVIEWS | 世界一の本の街・神保町のシェア型書店

                                        一棚一棚に店主のいる共同書店。 本を愛する方でしたら、どなたでも出店可能です。 月額 4,000円〜(入会金 13,200円) ご検討中の方へ今すぐ入居する PASSAGE by ALL REVIEWSとは世界一の本の街・神保町に2022年3月にオープンした一棚一棚に店主がいる共同書店です。 それぞれの書棚には、フランスの実在の通り名がつけられ、 店主のこだわりが詰まった棚はもちろん、 書評アーカイブサイト「ALL REVIEWS」の参加書評家たちが選んだ本が並ぶ棚も所狭しと現れます。 2022年3月、世界一の本の街・神保町のすずらん通りに、 1号店〈PASSAGE〉はオープンしました。 2023年3月には、2号店〈bis! BOOKS & CAFE〉がPASSAGE3階に、 2024年3月には、3号店〈SOLIDA〉が神保町交差点にオープン。 3店舗合計の棚数は1,000棚を超えます。

                                          PASSAGE by ALL REVIEWS | 世界一の本の街・神保町のシェア型書店
                                        • 『長江文明の発見―中国古代の謎に迫る』(角川書店) - 著者:徐 朝龍 - 藤森 照信による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                          近年、急展開する長江流域の考古学調査により、「長江文明」の存在が明らかになってきた。稲作の起源や都市文明の成立を物語る古代遺跡の発掘成果が「黄河文明」=「中国文明」という伝統的な中… 近年、急展開する長江流域の考古学調査により、「長江文明」の存在が明らかになってきた。稲作の起源や都市文明の成立を物語る古代遺跡の発掘成果が「黄河文明」=「中国文明」という伝統的な中国文明史観を揺さぶる。幾千年もの間不当に軽視され、抹殺された大文明の実体にようやく光があたり、科学である考古学が驚異的な長江文明の姿を鮮やかに浮かび上がらせた。偏見に満ちた従来の中国文明史観に勇敢に挑む、衝撃の一書。 覆い隠された最初の文明に新しい光麦と米とどっちが生産性が高いかというと、答は米。麦とちがい連作ができるし、二毛作だって可能。味もいい。地球上で麦から米に変わった地域はあってもその逆はない、とも聞いたことがある。にもかか

                                            『長江文明の発見―中国古代の謎に迫る』(角川書店) - 著者:徐 朝龍 - 藤森 照信による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                          • 『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』(スタンド・ブックス) - 著者:スズキ ナオ - 武田 砂鉄による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                            著者:スズキ ナオ出版社:スタンド・ブックス装丁:単行本(324ページ)発売日:2019-11-01 ISBN-10:4909048065 ISBN-13:978-4909048066 宇宙に行かなくたって十分面白く生きられる大金持ちが、タワーマンションの最上階に住んでいることを自慢げに語ったり、「宇宙に行きたい!」と言い始めたりするのを見て、「この人たち、毎日つまらなそうだな」と感じてしまう。 今日はイマイチ面白くなかったけど、明日は面白くなるかもしれない。そんな可能性にかけて毎日をこなすためには、あそこまで大胆である必要はない。彼らはいつも無理をしている。 一方、この著者はちっとも無理をしない。だから、信用できる。大阪と東京を片道2000円台で結ぶ深夜バスに乗りながら、あれこれ考える。バスの隣席で男性が「パピコ」を食べ始めた。右手で1本目を食べ、左手で2本目を持っている。もしかしたら「

                                              『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』(スタンド・ブックス) - 著者:スズキ ナオ - 武田 砂鉄による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                            • 『「私」は脳ではない 21世紀のための精神の哲学』(講談社) - 著者:マルクス・ガブリエル 翻訳:姫田 多佳子 - 養老 孟司による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                              著者:マルクス・ガブリエル翻訳:姫田 多佳子出版社:講談社装丁:単行本(386ページ)発売日:2019-09-12 ISBN-10:4065170796 ISBN-13:978-4065170793 人間の「意識」や「自己」を問う明るい哲学著者はドイツの哲学者、一九八〇年生まれ、ボン大学教授。若手の俊英である。昨年来日しており、その記録はNHKのテレビ番組としてだけでなく、『マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する』としてNHKから出版されている。本書は三部作のうちの第二巻、第一巻『なぜ世界は存在しないのか』は同じ講談社選書メチエで昨年すでに翻訳が刊行されている。 若い頃、哲学者とは何だろうと思ったことがある。結論は簡単で、何も持っていない人だ、というものだった。医者なら聴診器からCTのデータまで持っている。科学者には実験室があり、技術者はさまざまな機械に触れている。でも哲学者は鉛筆かパ

                                                『「私」は脳ではない 21世紀のための精神の哲学』(講談社) - 著者:マルクス・ガブリエル 翻訳:姫田 多佳子 - 養老 孟司による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                              • 『水洗トイレの産業史―20世紀日本の見えざるイノベーション―』(名古屋大学出版会) - 著者:前田 裕子 - 前田 裕子による内容紹介 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                著者:前田 裕子出版社:名古屋大学出版会装丁:単行本(338ページ)発売日:2008-05-15 ISBN-10:481580592X ISBN-13:978-4815805920 内容紹介: 20世紀とはトイレ水洗化の世紀でもあった。最も身近な生活設備にもたらされた密やかで偉大なイノベーションを、それに携わった人々の思想や行動とモノづくりの関係のなかで捉え、トイレ工業化の視角から日本近代化の歴史を浮かび上がらせた快作。 11月19日は「世界トイレの日(World Toilet Day、世界トイレデー)」。今日、約42億人の人々は安全に管理された衛生サービスを利用できずに暮らしており、約6.7億人の人々はいまだ屋外で排泄をしているといわれています(国連ウェブサイトより)。持続可能な開発目標(SDGs)の1つとして掲げられている水・衛生問題に取り組むためにも、あらためて考えたい、水洗トイレの

                                                  『水洗トイレの産業史―20世紀日本の見えざるイノベーション―』(名古屋大学出版会) - 著者:前田 裕子 - 前田 裕子による内容紹介 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                • 『歴史としての日教組【上巻】―結成と模索―』(名古屋大学出版会) - 編集:広田 照幸 - 広田 照幸による前書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                  過剰な期待と歪んだ批判の狭間で、実像とかけ離れたイメージが作られてきた日教組(日本教職員組合)。膨大な非公開史料や関係者へのインタビューに基づき、学術的にその歴史を徹底検証――。上… 過剰な期待と歪んだ批判の狭間で、実像とかけ離れたイメージが作られてきた日教組(日本教職員組合)。膨大な非公開史料や関係者へのインタビューに基づき、学術的にその歴史を徹底検証――。上巻では、戦後の労働運動での立ち位置から、独自の教育理念や「教師の倫理綱領」の作成まで、初期の模索を跡づける。つづく下巻では、1980年代の労働戦線の再編から、教育運動の転換、文部省との「歴史的和解」まで、新たな路線選択の時代に迫る。 左からも右からも歪んだイメージを押しつけられてきた「日教組」。インターネット上では今も、現実とかけ離れた言説が拡散されています。この組織について、私たちはどれくらい本当のことを知っているでしょうか。 今

                                                    『歴史としての日教組【上巻】―結成と模索―』(名古屋大学出版会) - 編集:広田 照幸 - 広田 照幸による前書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                  • 読書の秋到来『神田神保町夕景』~「PASSAGE by ALL REVIEWS」「おさんぽ神保町」最新号~ - 嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

                                                    読書の秋到来『神田神保町夕景』 共同書店「PASSAGE by ALL REVIEWS」 タウン誌「♭おさんぽ神保町」最新号 「♭おさんぽ神保町」最新号 No.34 2022.10.1 特集:神保町で本活! 表紙イラスト:なかざわ とも 神保町交差点至近の猫本専門店「神保町にゃんこ堂」(姉川書店内) 常時600種類、2000冊以上の猫本を用意。 明治創業の専門書、学術書取り扱い「大雲堂書店」 夕闇迫る古書店街 「一誠堂書店」 「神保町 魚金 弐」 和菓子「橘昌 文銭堂」 季節のお菓子「極上新栗大福」「大粒マスカット大福」販売中 手前は美術、趣味、映画パンフレット「虔十書林(けんじゅうしょりん)」 PASSAGE by ALL REVIEWSとは 世界一の本の街・神保町に2022年3月にオープンした一棚一棚に店主がいる共同書店です。 それぞれの書棚には、フランスの実在の通り名がつけられ、店主

                                                      読書の秋到来『神田神保町夕景』~「PASSAGE by ALL REVIEWS」「おさんぽ神保町」最新号~ - 嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2
                                                    • 胸をえぐる非正規滞在者めぐる理不尽な実態―織田 朝日『となりの難民――日本が認めない99%の人たちのSOS』中島 京子による書評(ALL REVIEWS) - Yahoo!ニュース

                                                      胸をえぐる非正規滞在者めぐる理不尽な実態―織田 朝日『となりの難民――日本が認めない99%の人たちのSOS』中島 京子による書評 ◆非正規滞在者めぐる理不尽な実態 本書は、日本に在留する外国人を取り巻く様々な問題、ことに在留資格が得られないことで苦境に陥っている人々に焦点を当てたルポルタージュだ。外国人支援のための団体を主宰する著者が、実際に見聞きした事例をもとに柔らかい語り口で一般向けに書き下ろした本だけれど、書かれている内容は衝撃的で胸を抉(えぐ)る。 本書で扱われるエピソードの多くは、出入国在留管理庁(入管)が所管する「収容所」を舞台にしている。 入管は、外国人の出入国管理、在留管理、難民認定などを行う機関で、ここで外国籍の人々はビザの更新や変更などの手続きを行う。「この建物の一部には非正規滞在者の収容所というものが存在」することを、知っている人は多くないだろう。 “一度収容されれば

                                                        胸をえぐる非正規滞在者めぐる理不尽な実態―織田 朝日『となりの難民――日本が認めない99%の人たちのSOS』中島 京子による書評(ALL REVIEWS) - Yahoo!ニュース
                                                      • 現代社会における人類の生き辛さは、進化のせいだった?―アダム・ハート『目的に合わない進化 上:進化と心身のミスマッチはなぜ起きる』(ALL REVIEWS) - Yahoo!ニュース

                                                          現代社会における人類の生き辛さは、進化のせいだった?―アダム・ハート『目的に合わない進化 上:進化と心身のミスマッチはなぜ起きる』(ALL REVIEWS) - Yahoo!ニュース
                                                        • 『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』(晶文社) - 著者:高橋ユキ(タカハシユキ) - 武田 砂鉄による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                          著者:高橋ユキ(タカハシユキ)出版社:晶文社装丁:単行本(292ページ)発売日:2019-09-25 ISBN-10:4794971559 ISBN-13:978-4794971555 「いったい、この村はなんなのだ」――二〇一三年七月、わずか一二人が暮らす山口県の限界集落で、一晩のうちに五人が殺害される事件が発生。その集落で唯一、他の村民と交流せず、決まった時間に窓を大きく開け放って歌声を響かせていた「カラオケの男」。凶行に及んだ男は、家のガラス窓に貼り紙を残していた。 「つけびして 煙り喜ぶ 田舎者」。この不審なメッセージは犯行予告と捉えられていたが、真相は異なっていた。犯人は「集落の村人たちから〝村八分〟にされていたのではないか」との疑いを抱えながら、著者は現地を繰り返し訪問する。限られた人々から、無数の噂が流れ込んでくる。 そして浮上する、別の放火事件。かつて存在していたという「夜

                                                            『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』(晶文社) - 著者:高橋ユキ(タカハシユキ) - 武田 砂鉄による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                          • めめんと・頓服 on Twitter: "豊崎 由美による書評 ALL REVIEWS #書評 https://t.co/VzC4JRbnBa 寡聞にして豊崎氏の書評読んでなかったと思うので改めて読んだら、ラーメン評論家を思い出させる文体、カジュアルに連発される文盲というパワーワードで  激しく胃もたれしました。"

                                                            豊崎 由美による書評 ALL REVIEWS #書評 https://t.co/VzC4JRbnBa 寡聞にして豊崎氏の書評読んでなかったと思うので改めて読んだら、ラーメン評論家を思い出させる文体、カジュアルに連発される文盲というパワーワードで  激しく胃もたれしました。

                                                              めめんと・頓服 on Twitter: "豊崎 由美による書評 ALL REVIEWS #書評 https://t.co/VzC4JRbnBa 寡聞にして豊崎氏の書評読んでなかったと思うので改めて読んだら、ラーメン評論家を思い出させる文体、カジュアルに連発される文盲というパワーワードで  激しく胃もたれしました。"
                                                            • ALL REVIEWSプロデューサー・由井緑郎氏に聞く「メディアビジネスとしての書評サイト」 - Media × Tech

                                                              ALL REVIEWSプロデューサー 由井緑郎氏 読書好きから人気の「ALL REVIEWS」は、国内の著名書評家・著述家の書評が無料で読めるウェブメディアだ。フランス文学者として名高い鹿島茂氏が立ち上げ、鹿島氏に賛同した書評家・著述家がこれまでに発表した書評が集まっていることが特徴。この書評をきっかけに、過去の既刊行本を購入するユーザーも多いという。2019年にはコミュニティ「ALL REVIEWS 友の会」や、運営に関われるボランティア組織も立ち上げ、自ら運営に関わる積極的なファンも獲得している。そんなALL REVIEWSが、メディアビジネスのなかでも、書評という分野に挑んだのはなぜなのか。ALL REVIEWSプロデューサーの由井緑郎(ゆい・ろくろう)氏に聞いた。 ■一流書評家たちの書評を無料で楽しめるALL REVIEWS 「活字離れが進んでいる」といわれて久しい近年だが、そうし

                                                                ALL REVIEWSプロデューサー・由井緑郎氏に聞く「メディアビジネスとしての書評サイト」 - Media × Tech
                                                              • 『未知なる地球 〔無知の歴史18-19世紀〕』(藤原書店) - 著者:アラン・コルバン 翻訳:築山 和也 - 中村 桂子による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                                「無知」から描き出す、人間の想像力の歴史。「人間が『何を知らなかったのか』を見極めなければ、過去の人間を知ることなど不可能である」――人間は自らの足元の大地(地球)について何を知ら… 「無知」から描き出す、人間の想像力の歴史。「人間が『何を知らなかったのか』を見極めなければ、過去の人間を知ることなど不可能である」――人間は自らの足元の大地(地球)について何を知らず、どのような世界像を抱いていたのか。18世紀以来の南北両極・氷河・火山・深海など「人間の知の及ばない場所」に焦点を当て、科学・文学・詩を自在に結びつけながら、「知らないこと」の陰画としての人間の想像力の歴史をたどる、「感性の歴史」第一人者のスリリングな意欲作。 【目次】 本書関連地図 序 包括的な歴史は、無知の歴史を前提とする 第Ⅰ部 啓蒙時代における地球知識の乏しさ 第一章 リスボンの「大惨事」(1755年) 第二章 地球の年齢

                                                                  『未知なる地球 〔無知の歴史18-19世紀〕』(藤原書店) - 著者:アラン・コルバン 翻訳:築山 和也 - 中村 桂子による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                                • 『フロム・ヘル [新装合本]』(みすず書房) - 著者:アラン・ムーア 翻訳:柳下 毅一郎 - 柳下 毅一郎による解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                                  著者:アラン・ムーア翻訳:柳下 毅一郎出版社:みすず書房装丁:コミック(592ページ)発売日:2019-11-11 ISBN-10:4622088592 ISBN-13:978-4622088592 切り裂きジャック事件の「真相」を描き、大きな話題を呼んだアラン・ムーアのコミック『フロム・ヘル』。初版刊行からちょうど10年後の[新装合本]刊行に際し、訳者の柳下毅一郎氏による解説をお届けする。 Murder, Myth & Magicアメコミの革新者、二十世紀屈指の文学者、現代の魔術師……アラン・ムーアにはいくつも顔がある。欧米コミック界でもっとも尊敬され、もっとも恐れられている天才。それがアラン・ムーアだ。ここにお届けする『フロム・ヘル』はそのムーアのすべてが詰まった代表作にして、みずから「大いに誇りにしている達成」だという作品である。アラン・ムーアとはいかなる人間で、『フロム・ヘル』は何

                                                                    『フロム・ヘル [新装合本]』(みすず書房) - 著者:アラン・ムーア 翻訳:柳下 毅一郎 - 柳下 毅一郎による解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                                  • 『世界史講師が語る 教科書が教えてくれない 「保守」って何?』(祥伝社) - 著者:茂木 誠 - 茂木 誠による内容紹介 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                                    **********************************************************マグナ・カルタ、フランス革命、合衆国憲法から、天皇機関説、保守合同、小泉劇場、安倍政治まで――。学校では教わる機会のな… ********************************************************** マグナ・カルタ、フランス革命、 合衆国憲法から、天皇機関説、 保守合同、小泉劇場、安倍政治まで――。 学校では教わる機会のない“保守"の歴史と実態を 大人気世界史講師がわかりやすく徹底解説! ********************************************************** 近年、「保守」「リベラル」という言葉をニュースで よく耳にすることが増えました。 しかし、「保守って何」「?リベラルって何」?と聞かれ

                                                                      『世界史講師が語る 教科書が教えてくれない 「保守」って何?』(祥伝社) - 著者:茂木 誠 - 茂木 誠による内容紹介 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                                    • 『昼の家、夜の家』(白水社) - 著者:オルガ・トカルチュク 翻訳:小椋 彩 - 沼野 充義による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                                      ポーランドとチェコの国境地帯にある小さな町、ノヴァ・ルダ。そこに移り住んだ語り手は、隣人たちとの交際を通じて、その地方の来歴に触れる。しばしば形而上的な空想にふけりながら、語り手… ポーランドとチェコの国境地帯にある小さな町、ノヴァ・ルダ。そこに移り住んだ語り手は、隣人たちとの交際を通じて、その地方の来歴に触れる。しばしば形而上的な空想にふけりながら、語り手が綴る日々の覚書、回想、夢、会話、占い、その地に伝わる聖人伝、宇宙天体論、料理のレシピの数々…。豊かな五感と詩情をもって、歴史に翻弄されてきた土地の記憶を幻視する。現代ポーランド文学の旗手による傑作長編。 今、世界で最も注目を浴びている作家といえば、先ごろノーベル文学賞を受賞したポーランドの女性作家、オルガ・トカルチュクでしょう。2010年発売、彼女の本邦初訳となった作品について、当時の書評をご紹介いたします。評者はロシア東欧文学の沼野

                                                                        『昼の家、夜の家』(白水社) - 著者:オルガ・トカルチュク 翻訳:小椋 彩 - 沼野 充義による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                                      • 『戦争障害者の社会史―20世紀ドイツの経験と福祉国家―』(名古屋大学出版会) - 著者:北村 陽子 - 北村 陽子による自著解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                                        著者:北村 陽子出版社:名古屋大学出版会装丁:単行本(366ページ)発売日:2021-03-10 ISBN-10:4815810176 ISBN-13:978-4815810177 内容紹介: 二度の大戦により、300万人におよぶ大量の戦争障害者を生み出したドイツで、国家に奉仕した「英雄」はどのようなその後を生きたのか。公的支援や医療の発達、義肢や盲導犬などの補助具の発展と、他方での差別や貧困、ナチへの傾倒などの多面的な実態を丁寧に描き、現代福祉の淵源を示す。 甚大な被害を生み出した二度の世界大戦。戦争で傷を負った人たちは、その後の時代をどのように生きたのでしょうか。300万人におよぶともいわれる20世紀ドイツの戦争障害者に焦点をあてた著作、北村陽子『戦争障害者の社会史』の刊行によせて、書き下ろしの自著解説を公開いたします。 パラスポーツから女性解放運動まで、〈英雄〉は戦後をどう生きたのか

                                                                          『戦争障害者の社会史―20世紀ドイツの経験と福祉国家―』(名古屋大学出版会) - 著者:北村 陽子 - 北村 陽子による自著解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                                        • アーサー・C・クラークらSF作家に大きな影響を与えた「人類未来論」が切り開くヴィジョンとは―J・D・バナール『宇宙・肉体・悪魔【新版】』瀬名 秀明による解説(ALL REVIEWS) - Yahoo!ニュース

                                                                            アーサー・C・クラークらSF作家に大きな影響を与えた「人類未来論」が切り開くヴィジョンとは―J・D・バナール『宇宙・肉体・悪魔【新版】』瀬名 秀明による解説(ALL REVIEWS) - Yahoo!ニュース
                                                                          • 『わたしはナチスに盗まれた子ども:隠蔽された〈レーベンスボルン〉計画』(原書房) - 著者:イングリット・フォン・エールハーフェン,ティム・テイト 翻訳:黒木 章人 - 黒木 章人による後書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                                            終戦後のドイツ。少女イングリットは両親から冷遇されてきた理由が、自分の素性にあると知る。彼女は里子――それもただの里子ではなく、ナチスが純血アーリア人の子どもを〝生産〟するべく作っ… 終戦後のドイツ。少女イングリットは両親から冷遇されてきた理由が、自分の素性にあると知る。彼女は里子――それもただの里子ではなく、ナチスが純血アーリア人の子どもを〝生産〟するべく作った組織「レーベンスボルン(生命の泉)」からもらわれてきた子どもだったのだ。本当の名前はエリカ・マトコ。しかしそれ以外に、自分についてわかることは一つもなかった。やがて60歳を目前にしたイングリットは、ドイツ赤十字や歴史学者の協力を得て、自分のルーツをたどる旅に出る。謎多き「レーベンスボルン」の全貌と、筆舌につくしがたい出自の真相が明らかに。 ナチスは〝記録魔〟だったという。ホロコーストや強制労働、略奪の被害者らを克明に記録していた。

                                                                              『わたしはナチスに盗まれた子ども:隠蔽された〈レーベンスボルン〉計画』(原書房) - 著者:イングリット・フォン・エールハーフェン,ティム・テイト 翻訳:黒木 章人 - 黒木 章人による後書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                                            • 『ビジネスの武器としての「デザイン」』(祥伝社) - 著者:奥山 清行 - 奥山 清行による内容紹介 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                                              デザイン思考では足りない!ビジネス全体をデザインするんだ!!センスがなくてもひるまなくていい!「デザイン」を理解すれば、ビジネスの課題は解決できる!!★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━… デザイン思考では足りない! ビジネス全体をデザインするんだ!! センスがなくてもひるまなくていい! 「デザイン」を理解すれば、ビジネスの課題は解決できる!! ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ フェラーリ、マセラティ、秋田・北陸新幹線から、 大阪メトロ、ヤンマー、セイコー、伝統工芸品まで――。 最先端ビジネスのトータルデザイナーが明かす 「ビジネス」に「デザイン」を活かす極意! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★ ただ良いものをつくるだけ、ただ良いスタイリングを施すだけでよかった時代は とうに過ぎ去った。モノも情報も溢れすぎていて、確固たる

                                                                                『ビジネスの武器としての「デザイン」』(祥伝社) - 著者:奥山 清行 - 奥山 清行による内容紹介 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                                              • 『「発達障害」とされる外国人の子どもたち』(明石書店) - 著者:金 春喜 - 武田 砂鉄による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                                                「発達障害」とされる外国人の子どもたち――フィリピンから来日したきょうだいをめぐる、10人の大人たちの語り 著者:金 春喜出版社:明石書店装丁:単行本(ソフトカバー)(256ページ)発売日:2020-03-05 ISBN-10:4750349720 ISBN-13:978-4750349725 内容紹介: 外国から来日し、日本語もよくわからない子どもが「発達障害」と診断され、特別支援学級に編入される。近年日本各地で起こっているこの出来事の背景を、フィリピンから来た2人のきょうだいにかかわった教員ら計10人に対するインタビュー調査を通して探る。 善意が差別につながる実態が放置されている日本の学校に通っている、日本語がよくわからない外国人の子どもたちが「発達障害」と診断され、特別支援学校に編入するケースがあると知って驚く。 発達障害者支援法において、自閉症・アスペルガー症候群その他の広汎性発達

                                                                                  『「発達障害」とされる外国人の子どもたち』(明石書店) - 著者:金 春喜 - 武田 砂鉄による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                                                • 『日本史を学ぶための図書館活用術: 辞典・史料・データベース』(吉川弘文館) - 著者:浜田 久美子 - 浜田 久美子による自著解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                                                  著者:浜田 久美子出版社:吉川弘文館装丁:単行本(183ページ)発売日:2020-03-02 ISBN-10:4642083707 ISBN-13:978-4642083706 改行のないレポート ‐『日本史を学ぶための図書館活用術』への想い‐ 図書館に行かない学生 拙著『日本史を学ぶための図書館活用術』(略して「トショカツ」)は、大学生が日本史の授業でレポートを書く際に知ってほしい内容をまとめた本である(以下、本書)。辞典の紹介に多くを割く点は、国立国会図書館でのレファレンス経験に基づくが、「レポートの書き方」の章を設けたのは、大学での経験に拠る。 現在の大学生の多くは、スマートフォン(スマホ)に依存した生活を送っていると言ってよい。試験勉強する授業のノートも、なぜかスマホの写真画像のなかにある。図書館で本を調べてレポートを書くように伝えても、「本を見なきゃだめですか?」と質問される。イ

                                                                                    『日本史を学ぶための図書館活用術: 辞典・史料・データベース』(吉川弘文館) - 著者:浜田 久美子 - 浜田 久美子による自著解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

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