『サウンドプロダクション入門』著者・横川理彦さんに聞く、「サウンド中心」の音楽制作とDAWの教育的可能性 DTM インタビュー 今年(2021年)3月に刊行された『サウンドプロダクション入門――DAWの基礎と実践』(ビー・エヌ・エヌ刊)は、「DAWを使って音楽を作る」とは何かということを根本から問いなおす、画期的な入門書だ。その核心を「サウンド」に求め、「DAWでの音楽作りのテクニックは、究極のところEQとコンプレッサーの使い方に尽きます」とまで言い切るそのソリッドな整理には、目から鱗が落ちること間違いなしである。「音楽そのものの入門書であり音楽哲学書」(大友良英さんによる推薦コメント)とは言いえて妙な、「作る」だけでなく「聴く」スタンスにも影響を与えうる一冊だ。 そんな名著を著された横川理彦さんの考えをぜひお伺いしたく、Soundmainでは今回インタビューを実施した。横川さんは80年代