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"national geographic"の検索結果81 - 104 件 / 104件

  • 第154回 厚労省の「睡眠指針」が大幅改訂に、推奨睡眠時間や要点は?

    (参考:「Neuroscience for Kids:How Much Do Animals Sleep?」by Eric H. Chudler, https://faculty.washington.edu/chudler/chasleep.html)(イラスト:三島由美子) トリ君、ヒツジ君、明けましておめでとう! 明けましておめでとうございます。先生、本年もよろしくお願いします! 2014年に始まったこの連載もついに10周年を迎えます。通算154回目を数える今回は正月恒例の座談会です。テーマは、10年ぶりに改訂される新たな睡眠指針。前版の「健康づくりのための睡眠指針2014」は正にこの連載が始まった年(平成26年)に公開されました。その後、睡眠科学、睡眠医療も進歩して新たな科学的知見が集積されたので満を持しての改訂です。 睡眠指針の改訂はどのようにして行われたのですか? 睡眠指針に限

      第154回 厚労省の「睡眠指針」が大幅改訂に、推奨睡眠時間や要点は?
    • 新型コロナ、冬に向かう南半球で猛威を振るうのか

      ブラジル、サンパウロのヴィラ・フォルマサ墓地で、新型コロナウイルスの犠牲者を埋葬する。2020年4月7日火曜日。(PHOTOGRAPH BY VICTOR MORIYAMA, THE NEW YORK TIMES VIA REDUX) 南米ブラジル、サンパウロ州では、インフルエンザワクチンの接種キャンペーンがいつもの年より緊急性を帯びている。これから寒くなるこの国は、インフルエンザの流行期を迎える。医療の専門家たちは、できるだけ多くの人にインフルエンザの予防接種をすることで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と共通の症状がある患者の中から、COVID-19の感染者をより迅速に特定したいと考えている。 この区別ができることは、大きな意味を持つ。ブラジルでは南半球各国の中で最も多くの感染者、死亡者が確認されており、4月16日現在、国内ではサンパウロで最も多くの感染者が出ている。南半球

        新型コロナ、冬に向かう南半球で猛威を振るうのか
      • ホホジロザメは体色を変えられるとの報告、獲物に近づくためか?

        バハカリフォルニア半島沖のグアダルーペ島生物圏保護区で泳ぐホホジロザメ。(PHOTOGRAPH BY THOMAS P. PESCHAK, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 300本もののこぎり状の歯で獲物を襲い、体重は2トンにも達する巨大なサメ「ホホジロザメ(Carcharodon carcharias)」。今回、さらに興味深い特徴として、体の色を変えられることが新たな研究で示唆された。これは獲物に忍び寄るための擬態戦略かもしれない。 南アフリカ沖で行われた新たな実験はこうだ。まず、アザラシに似せた模型をボートで引っ張って、数匹のホホジロザメをおびき寄せる。そして、色比較のために白色、灰色、黒色のテープを貼ったボードのそばで、サメを水面から跳び上がらせた。研究者チームはホホジロザメが跳び上がるたびに写真を撮り、一日中実験を繰り返した。 南アフリカ沖で、ホホジロザメが餌で

          ホホジロザメは体色を変えられるとの報告、獲物に近づくためか?
        • イルカの「眼」を解剖した理由

          フランスのSF小説が原作となった70年代の映画『イルカの日』。当時、この映画をリアルタイムで見た16歳の少年は人間とイルカが話すシーンに衝撃を受け、こう思った。いつかイルカと話したい――。そんな夢を追い求めて、今やイルカ研究者の第一人者となった村山司東海大学海洋学部教授(参考「研究室に行ってみた。東海大学 イルカと話す 村山司」)。孤軍奮闘の三十余年、変わり者扱いされながらたどりついた「夢のはじまり」を綴った新刊『イルカと心は通じるか 海獣学者の孤軍奮闘記』(新潮新書)から、研究人生で一番楽しかったという博士課程のエピソードを一部抜粋してお届けする。(全3回) 「イルカと話したい」を夢にいだき、イルカの認知の研究を始めることになった。しかし、日本では誰も先駆者がおらず、たどるべきレールも何もなかった。だから、独力で研究していくしかなかった。 ところで、イルカと話すためにはどうしたらいいか。

            イルカの「眼」を解剖した理由
          • 漁で死ぬサメは年間約8000万匹、フカヒレ漁規制するも増加、研究

            サメの種のおよそ3分の1が絶滅の危機に瀕している。にもかかわらず毎年、何数千万匹ものサメが、商業漁業が原因で死んでいる。(PHOTOGRAPH BY DAVID MAUPILE / LAIF / REDUX) 2019年、漁業が原因で死んだサメは少なくとも7900万匹に上った。その内、約2500万匹は絶滅が危惧されている種だった。漁業によって死ぬサメの数は、この10年間ほぼ横ばいで、むしろ増えてさえいる。 2024年1月11日付で学術誌「サイエンス」に掲載された論文によると、ヒレだけを切り落とし、あとは生きたまま海に捨てる「フィニング」という人間の行為で死ぬサメは、10年前に比べ減っている。フィニングは現在、海に面した国と地域の約7割で禁止されている。しかし、規制によってフィニングの件数が減っても、サメの命が救われているわけではないと、論文を書いた国際調査チームは訴える。 「世界的に見て、

              漁で死ぬサメは年間約8000万匹、フカヒレ漁規制するも増加、研究
            • コカインを食べたクマはハイになって人を襲うのか?

              映画とは異なり、現実世界のコカイン・ベアは薬物のせいで暴れまわることはせず、密輸業者が森の中に残したコカインを口にして命を落とした。写真はタンポポを食べるアメリカクロクマ。(PHOTOGRAPH BY BARRETT HEDGES, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 巨大な哺乳動物が大量のコカインを摂取したらどうなるのだろうか。エリザベス・バンクス監督のホラーコメディー映画『コカイン・ベア(Cocaine Bear)』は、コカインを食べたクマが人々を襲って大混乱を巻き起こす様子を描いている。米国の映画情報サイト、ザ・ナンバーズによると、この映画は全世界で9000万ドル(約135億円)に迫る興行収入を上げるヒットを記録している。同作に登場するクマには、現実のモデルが存在し、そちらは笑い事で済ませていい問題ではない。(参考記事:「人を襲ったクマは殺されるべきか」) 『コカイン

                コカインを食べたクマはハイになって人を襲うのか? 
              • ポケモンカードの元祖、トランプとトレーディングカードの進化史

                これらのカードを使ってどのように遊んだのかは不明だが、15世紀ヨーロッパのカードゲームは、そのほとんどにギャンブルの要素が含まれていた。少なくとも7世紀以降、世界中の人々は、カードを遊びの目的で、あるいはコレクターズアイテムとして用いてきた。(PHOTOGRAPH BY THE METROPOLITAN MUSEUM OF ART, NEW YORK) 数え切れないほどの娯楽に満ちたこの世界において、最もシンプルで、最も長く人々を楽しませてくれるものの一つに「カード」がある。 この比較的地味なゲームのアイテムは、何世紀にもわたって世界中の人々の心と手の中で特別な地位を占めてきた。中国唐王朝の手描きのトランプから、キラキラの特殊印刷が施されたポケモンのトレーディングカードまで、さまざまな文化、時代、大陸にわたって広がっているカードゲームの歴史をたどってみよう。(参考記事:「なぜ麻雀は世界で人

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                • 私たちはウイルスの世界に生きている

                  ヒトのゲノム(全遺伝情報)の約8%は、遠い祖先が感染したウイルスに由来する。そうした遺伝子の一部は、胚の初期の発達や、胎児と母親を結ぶ胎盤の形成などに重要な役割を果たしている。写真は妊娠13週の胎児(*1)。(PHOTOGRAPH BY LENNART NILSSON, TT/SCIENCE PHOTO LIBRARY(2点の画像を合成)) ウイルスは感染症をもたらす病原体として恐れられているが、太古の時代から、生物の進化で重要な役割を果たしてきた。 ウイルスが存在しない地球を想像してみよう。 魔法のつえを一振りすると、ポリオ(小児まひ)のウイルスが消え、多くの人を死に至らしめるエボラウイルスが消え、麻疹(はしか)やおたふく風邪、インフルエンザのウイルスも消える。おかげで人の苦痛や死は大幅に減る。HIV(ヒト免疫不全ウイルス)も消えて、エイズ禍は二度と起きなくなる。水疱瘡や肝炎、帯状疱疹で

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                  • 1日に歯が20本も生えかわる魚がいた、画期的な手法で判明

                    米カリフォルニア州アラメダ郡、イーストベイ地域公園地区で飼われているリングコッド。リングコッドは1日に平均20本もの新しい歯を生やす。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) 気性の荒い雑食性の魚リングコッド(Ophiodon elongatus)は、ナイフやフォークが雑然と仕舞われた引き出しのような口を持っており、500本以上あるその歯は、よく開く両顎に無造作に並んでいる。10月13日付けで学術誌「英国王立協会紀要B」に発表された新たな研究によると、リングコッドの歯は毎日平均で20本、抜けては生えてくるという。 人間がこれと同じような歯の仕組みを持っていたなら、毎日歯が1本ずつ生えかわることになるだろう。「歯列矯正も歯磨きもやるだけ無駄ということになるでしょう」と、論文の共同執筆者で、米ワシントン大学生物学教授

                      1日に歯が20本も生えかわる魚がいた、画期的な手法で判明
                    • 過去30年で隆盛、知られざるドイツウイスキーの世界

                      ドイツのシェーナーマルク村に所有するウイスキー蒸留所で、オーク樽の間を回るコーネリア・ボーン氏。ベテランの薬品製造技術者であるボーン氏は、2009年からプロイシシャーブランドのシングルモルトウイスキーを製造している。(Photograph by Patrick Pleul, Picture Alliance/DPA/AP Images) 歴史ある城、シカのすむ森、耕された土、金色に輝く大麦畑。なるほどウイスキーの里らしい雰囲気をたたえているが、ここはスコットランドでも、アイルランドでもない。ドイツ北東部のブランデンブルク州だ。 ウイスキー生産では新興国と言っていいドイツだが、スコットランドのほぼ2倍に当たる250もの蒸留所がウイスキー生産に関わっているという。顔の見える生産が重視される中で、ドイツウイスキーに対する関心はこれからますます高まるに違いない。 蒸留所を巡るならブランデンブルク州

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                      • センザンコウ違法取引が拡大 新型コロナで急展開も

                        香港の税関で2019年1月に押収された、ナイジェリアから違法に輸入されたセンザンコウのうろこ9トンの一部。2016年から2019年にかけて押収されたセンザンコウのうろこは、その半分以上がナイジェリア産だった。(PHOTOGRAPH BY ANTHONY WALLACE, AFP/GETTY) センザンコウは、アフリカとアジアで、昔から食肉と伝統薬の材料として利用されてきた。しかし近年、センザンコウのうろこ(中国やベトナムで各種慢性病の薬として用いられる)の需要が高まり、国境を越えた取引が活発になっている。 (参考記事:「こんなに愛らしい、希少な哺乳類センザンコウ」) 世界にセンザンコウは8種おり、2017年に全種の国際取引が禁止されている。にもかかわらず、今でも大量のセンザンコウがアフリカからアジアへと密輸されているのだ。新たな報告書によると、こうした違法取引は増加の一途をたどっている。一

                          センザンコウ違法取引が拡大 新型コロナで急展開も
                        • 産業用「大麻」が地球を助ける、5つの驚くべき利用法

                          米コロラド州のCBDオイル・ヘンプ・マリファナ農場で栽培されている大麻草。(PHOTOGRAPH BY JEREMY POLAND, GETTY IMAGES) 産業用大麻「ヘンプ」は、すでに医学の分野では高い利用価値が認められている。ヘンプは植物としては「マリファナ」と同じ大麻(Cannabis sativa)という種だが、幻覚作用や依存性をもつ成分をほぼ含まず、米国ではその成分の含有率により両者ははっきりと区別されている。一方で、ヘンプには「カンナビジオール」(CBD)という成分が含まれる。CBDは脳の神経系の働きを調整し、不安や不眠症、炎症の治療に使われることも多い。研究では、てんかん、慢性痛、依存症の軽減にも役立つことが示されている。 しかし近年、ヘンプの用途は医学の領域を超えて広がり、レーシングカーの製造、より持続可能なビールの醸造、食品のタンパク質の強化などにも使われ始めている

                            産業用「大麻」が地球を助ける、5つの驚くべき利用法
                          • パンデミック宣言から2年、驚きの連続だった新型コロナの科学

                            新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真。特徴的なスパイクタンパク質が見えている。専門家らは、新型コロナウイルスはそれほど速く進化しないと考えていたが、このウイルスはすぐにそれが間違いであることを証明してみせた。(NIAD) 2年前の2020年3月11日、世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)を宣言した。それ以降、感染者は約200カ国で5億人近くにのぼり、世界で600万人以上が死亡したが、終息はまだ訪れていない。(参考記事:「新型コロナ、WHOがパンデミックと宣言、制御は可能?」) 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は2年の間に、変異のスピード、コロナ後遺症をはじめとする人体へのさまざまな影響、ほかの種への感染の仕方など、科学者たちに数々の驚きをもたらしてきた。 2年がたった今も、新型コロナウイルスについてはまだわからないことがたくさんあると、米ノ

                              パンデミック宣言から2年、驚きの連続だった新型コロナの科学
                            • 哺乳類は少数派 メスだけで命つなぐ単為生殖の不思議 - 日本経済新聞

                              大半の動物は、オスとメスが交配して繁殖する。だが、一部の動物はその有性生殖に際し、メスだけでも子を残せる。いわば処女懐胎だ。これは「単為生殖」と呼ばれ、ミツバチからガラガラヘビまで様々な生物で例がある。例えば2016年、オーストラリアのリーフHQ水族館で飼われているトラフザメの「レオニー」が飼育員を驚かせた。数年間オスとの接触がなく、他のメスと一緒に飼われていたにもかかわらず、産んだ卵から3匹

                                哺乳類は少数派 メスだけで命つなぐ単為生殖の不思議 - 日本経済新聞
                              • 新型コロナ、ワクチンはいつできるのか?

                                デンマーク、コペンハーゲン大学の研究室で、新型コロナウイルスのワクチン開発に取り組む研究者。2020年3月23日。(PHOTOGRAPH BY THIBAULT SAVARY, AFP VIA GETTY IMAGES) 米国ペンシルベニア州にある病院「ペン長老派医療センター」の従業員たちは今、不安でいっぱいだ。押し寄せる新型コロナウイルスの波は、すでに近隣のニューヨーク州、ニュージャージー州をのみ込み、医療システムを崩壊させ、数多くの死者を積み上げている。 「目の前にある仕事を片っぱしから片付けていっても、1日の終わりには、まだやるべきことが山ほど残っています。あまりにも多くのことが起こり続けているのです」と、ペン長老派医療センターの感染症予防・管理の責任者、ジュディス・オドネル氏は語る。 全米各地の医療従事者たちが、オドネル氏と同様の状況に直面している。そして彼らは、このウイルスの猛攻

                                  新型コロナ、ワクチンはいつできるのか?
                                • 実は賢くて多才なブタ、絵も描ける

                                  ブタ(Sus scrofa domesticus)の一品種である「太湖豚(たいふうとん)」。中国原産で、垂れ下がった長い耳が特徴。米アイオワ州デモインのブランクパーク動物園で撮影。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) 1972年当時、米国のエレン・スタンリーさんとメアリー・リン・レイブさん姉妹は、賢くて社交的な動物であるブタが正当に評価されていないと考えていた。そこで、3月1日をブタの日として祝うことにした。 ブタの何を祝うのか、と思う人もいるかもしれない。祝うことはたくさんある。ここで紹介する驚くべき事実を知れば、決してブタをばかにしてはいけないことがわかるはずだ。 ありのままに ほとんどの人が想像するピンク色の姿は家畜のそれだ。しかし、国際自然保護連合(IUCN)のイノシシ専門家グループによると、17種ほ

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                                  • 4000年前の木彫りのヘビが出土、古代北欧ではユニーク

                                    現在のフィンランド南西部で発掘された、木の枝からつくられた4000年前のヘビ。ヨーロッパヤマカガシかヨーロッパクサリヘビをかたどったのではないかと研究者は考えている。(PHOTOGRAPH BY SATU KOIVISTO) エジプトやアステカの神々、古代インドや地中海の女神など、ヘビは人類の歴史を通じて恐れられ、あがめられ、芸術作品に描かれてきた。 これら古代の作品群に、フィンランドの水浸しの土地で出土した木彫りのヘビが加わった。 学術誌「Antiquity」に6月29日付けで発表された論文によれば、木彫りのヘビは2020年にヤルベンスオ1遺跡で出土した。フィンランド南西部にあり、泥炭と泥に覆われた遺跡だ。 木彫りのヘビはおよそ4000年前につくられたもので、長さは約53センチ。遺跡の泥炭層を45センチほど掘り進んだ地点で横向きの状態で発見された。1本の枝を丁寧に削り、その曲がり具合をヘ

                                      4000年前の木彫りのヘビが出土、古代北欧ではユニーク
                                    • 哺乳類が恐竜を襲う!「奇跡の化石」が見つかる、1億2500万年前

                                      プシッタコサウルス(草食恐竜)とレペノマムス(肉食哺乳類)が格闘している状態の骨格が発見された。(PHOTOGRAPH BY GANG HAN) 中生代(約2億5200万年前~6600万年前)は、巨大な体を持つ堂々たる恐竜たちの時代だった。それに引き換え、同時代の哺乳類は、恐竜たちの陰で生きていた臆病な動物だと思われがちだ。しかし、中国北東部から出土した非常に保存状態の良い化石は、恐竜を襲う哺乳類もいたことを示した。(参考記事:「太古の「百獣の王」、新種の絶滅哺乳類を発見」) それは約1億2500万年前に生きていた2体の動物がからみあった化石で、どちらもほぼ完全な形の骨格が残されている。大きいほうの骨格は、プシッタコサウルス(Psittacosaurus lujiatunensis)というイヌほどの大きさの草食(植物食)恐竜だ。それに覆い被さっていた小さな骨格は、アナグマほどの大きさのレペ

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                                      • 古代のサメハンターの奇妙な墓、なぜか他人の手脚も埋葬、ペルー

                                        古代ペルーではサメハンターが他人の手脚と共に埋葬され、サメの儀式的な埋葬も行われていた。これはペルーにおける人間とサメの長い交流の証しだ。

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                                        • 肉食のネコがなぜマタタビをなめ、かむのか、岩手大などが解明

                                          ネコがマタタビの葉をなめたりかんだりすることで、蚊を遠ざけるマタタビの性質を強め、しかも同時にネコ自身をマタタビにより強く反応させることが分かった、と岩手大学など日英の研究グループが発表した。成果は身近な動物の行動の謎を解き、さらに蚊を避ける薬の開発に役立つ可能性もあるという。 ネコはマタタビを見つけると(1)葉をなめたり、(2)かんだり、(3)顔や頭をこすり付けたり、(4)葉の上でゴロゴロと転がったりする。10分程度続いた後は数時間、マタタビに全く興味を示さなくなる(岩手大学提供) ネコは、なめたりかんだり、顔や頭をこすり付けたり転がったりして、マタタビにじゃれつく。1950年代の研究で、ネコが化学物質「マタタビラクトン」の仲間を嗅ぐためとされた。これに対し研究グループは昨年、ネコが反応する最も強力な物質が「ネペタラクトール」であることを発見。これに蚊を避ける効果があり、じゃれると蚊に刺

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                                          • オリンピックの驚きの歴史、古代ギリシャから東京まで

                                            新型コロナによる2020年東京大会の延期や無観客をはじめ、世界的なビッグイベントは実は多くの混乱や危機に見舞われてきた。また、今ではオリンピックとは思えないようなさまざまな競技や催しもあった。古代ギリシャから東京に至るまで、驚きの歴史を紹介する。 「呪い」は本当? オリンピックの混乱の歴史 延期が決まった2020年東京五輪。本当に「呪われたオリンピック」なのか? 五輪の歴史を振り返ると、数々の中止、ボイコット、騒動に見舞われていた。

                                              オリンピックの驚きの歴史、古代ギリシャから東京まで
                                            • 実はヒト並みの見え方をしていた?調査でわかったイルカの視力

                                              フランスのSF小説が原作となった70年代の映画『イルカの日』。当時、この映画をリアルタイムで見た16歳の少年は人間とイルカが話すシーンに衝撃を受け、こう思った。いつかイルカと話したい――。そんな夢を追い求めて、今やイルカ研究者の第一人者となった村山司東海大学海洋学部教授(参考「研究室に行ってみた。東海大学 イルカと話す 村山司」)。孤軍奮闘の三十余年、変わり者扱いされながらたどりついた「夢のはじまり」を綴った新刊『イルカと心は通じるか 海獣学者の孤軍奮闘記』(新潮新書)から、研究人生で一番楽しかったという博士課程のエピソードを一部抜粋してお届けする。(全3回) イルカでもヒトの健康診断のような方法(行動実験)で視力を測ることはできる。しかしそれには訓練が必要なので、飼育されているイルカでしかできない。ただ、飼育されているイルカがみな訓練できて、ショーができるわけではなく、神経質な種は訓練が

                                                実はヒト並みの見え方をしていた?調査でわかったイルカの視力
                                              • マダニにかまれ肉アレルギーに? 米国で急増、日本でも報告

                                                肉アレルギーを広めるマダニの一種であるローンスターダニ(Amblyomma americanum)。米国ネブラスカ州にあるスプリング・クリーク・プレイリー・オーデュボン・センターで撮影。(PHOTOGRAPH BY JOEL SATORE, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 米国疾病対策センター(CDC)が2023年7月28日付けで発表した最新の研究によると、米国では2010年以降、マダニにかまれたことで肉アレルギーを発症したと疑われる症例が大幅に増えている。しかも症例のいくつかは、このマダニが少ないとされている州で発生しているという(編注:日本でも疑い例や、マダニが媒介する日本紅斑熱が多い島根県の一部で肉アレルギーの患者が多いという報告などがある)。 マダニにかまれると、なぜ肉アレルギーになるのだろうか? 「あなたは森を散策し、マダニはウシやその他の哺乳類の血を吸ってい

                                                  マダニにかまれ肉アレルギーに? 米国で急増、日本でも報告
                                                • 「原爆の父」オッペンハイマーは本当に後悔していた?

                                                  才気あふれる理論物理学者だったJ・ロバート・オッペンハイマーは、米ニューメキシコ州に創設されたロスアラモス研究所の所長に任命され、米国の核開発を率いた。(PHOTOGRAPH BY CORBIS HISTORICAL, GETTY IMAGES) 科学の新発見は好奇心を刺激し、未知の現象を解明し、時には世界をより良い場所にしてくれることもある。しかし、その発見をもたらした科学者が、後にその功績を悔いることになったとしたらどうだろう。 この疑問が、米国で7月21日に公開されたクリストファー・ノーラン監督作の映画『オッペンハイマー(原題)』の中心的なテーマになっている。この映画は、「原爆の父」として知られる米国人科学者のJ・ロバート・オッペンハイマーと、彼が率いたロスアラモス研究所での原子爆弾開発計画を描いたものだ。オッペンハイマーは、自らの功績が核の時代をもたらしたことに対する良心の呵責に、

                                                    「原爆の父」オッペンハイマーは本当に後悔していた?

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