首都圏からの観光客を、巨大恐竜がお出迎え−。二〇二四年春の北陸新幹線県内開業に向け、福井市はJR福井駅東口での県のトップブランド「恐竜」の発信に乗り出す。新幹線駅舎東側に整備中の拡張施設「観光交流センター(仮称)」の屋上広場に大小のモニュメントを設置し、地上では映像やアートで恐竜空間を演出。県が先行整備した西口と合わせ、県都の玄関口で「恐竜王国・福井」を印象付ける作戦だ。 (北原愛) 目玉となる観光交流センター屋上へのモニュメント設置は、三メートル前後の大型が二体以上、一・二メートル程度の小型を複数で検討。市新幹線整備課によると、大型は新幹線の車窓や下りホームからも楽しめ、屋上広場は新幹線と恐竜が撮影できるフォトスポットとなる。センターが完成する二三年一月の設置完了を目指し、委託事業者を近く公募。財源には国、県の補助を含めたセンター整備費計十四億九千五百万円から最大一億円を充てる予定という