関係者が首をかしげる「防衛省ハッキング事件」で元情報幹部が指摘する「日米の極秘イントラネット回線へのハッキング」の可能性を探る 米紙ワシントン・ポストが8月7日に報じた中国軍のハッカーが日本の防衛省のコンピューターシステムに侵入し、最も機密性の高い情報にアクセスしていたとするハッキング事件。2020年秋、米国家安全保障局が中国軍のハッカーによる侵入を発見し、トランプ政権(当時)のポッティンジャー大統領副補佐官らが当時の防衛相らに事実を伝えたという。浜田靖一防衛相は8日、記者団に「防衛省が保有する秘密情報が漏洩したとの事実は確認していない」と語った。 しかしこの報道に対し防衛省・自衛隊の関係者らは、異口同音に「あり得ない」と口をそろえる。それはなぜなのか―、そして米国まで視野に入れた際のある可能性とは―。 前編記事『「ありえない」「スパイ事案としか...」関係者が異口同音に唸る「防衛省ハッキ