政治に必要な「損得よりも正しさ」や、恋愛に必要な「カネよりも愛」が、枯渇して、損得に拘泥する浅ましい生き方が蔓延し、いまや政治が支える国と、恋愛に始まる家族の、持続すら怪しくなった。 欠けるのは知識ではない。バランスを超えた過剰への、〈交換〉を超えた〈贈与〉への、動機づけ。因みに、それに必要な「畏怖する力」を神なき時代に養うことが、大学のリベラルアーツの目的だった。 なのに、知識の専門性を高めれば危機に対処できると勘違いした愚昧な制度改革が、知識を何に使うかの「動機づけ」を不確かにし、知識に向けた「動機づけ」を競争動機のようなものに縮めた。 (宮台真司、岡崎勝、尹雄大『子育て指南書 ウンコのおじさん』ジャパンマシニスト社、2017) おはようございます。経験からいって「正しさよりも損得」に反応する子が多くなると、クラスはいや~な匂いで覆われていく傾向にあります。だから担任はあの手この手で