[ロンドン発]10月31日「合意なき離脱」、11月1日総選挙のシナリオが実しやかに囁かれる中、英日曜紙サンデー・タイムズがジョンソン政権の「合意なき離脱」プランをすっぱ抜きました。ボリス・ジョンソン首相に不満を持つ官僚のリークと見られています。 コードネームは「キアオジ(スズメ目ホオジロ科に分類される鳥類の一種)作戦」。当初は3月29日だった欧州連合(EU)離脱期限は二度も先送りされ、「離脱疲れ」が広がる公的機関や中小・零細企業のほとんどは「合意なき離脱」への備えが十分できていません。 「合意なき離脱」プランの内容は次の通りです。 ・英国が10月にEU加盟国でなくなると、EUとのすべての権利と相互協定が終了。英国は完全に「第三国」ステータスに戻る ・フランスは離脱1日目から英国の商品にEUの貿易管理を実施。ドーバー海峡を経由して移動する重量積載物車両の50〜85%にフランスの税関は対応でき