新型コロナに関節リウマチ薬、2件の臨床試験で異なる結果に James Paton、Naomi Kresge 新型コロナウイルス患者の治療薬として関節リウマチ治療薬を使用した2件の臨床試験の結果が公表された。結果は異なる内容となり、リウマチ薬を患者に幅広く投与できるとの期待はくじかれた。 フランスのサノフィと米リジェネロン・ファーマシューティカルズが使用した「ケブザラ」は重症患者にしか有効ではない可能性が示された。 一方、より小規模な臨床試験が行われたロシュ・ホールディングの「アクテムラ」は、より広範囲にわたる患者に対して有効性を示す可能性が明らかになった。ただロシュの試験結果については完全な形でまだ発表されていない。 関節炎の治療薬はウイルスを直接攻撃することはないが、病原体に反応する免疫システムに効果を及ぼすと考えられており、過剰な免疫反応である「サイトカインストーム」の防止を目指してい