言葉が幼い、落ち着きがない、情緒が不安定。 育ちの遅れが見られる子に、どのように治療や養護を進めるか。 【写真】一教室に4~5人は存在する「ADHD」は「発達障害」なのか? 講談社現代新書のロングセラー『発達障害の子どもたち』では、長年にわたって子どもと向き合ってきた第一人者がやさしく教え、発達障害にまつわる誤解と偏見を解いています。 本記事では〈言うことを聞かない、故意に人を苛立たせる…一教室に4~5人は存在する「ADHD」は「発達障害」なのか? 〉にひきつづき、ADHDの人への特徴や、対応のコツなどをくわしくみていきます。 ※本記事は杉山登志郎『発達障害の子どもたち』から抜粋・編集したものです。 ADHDのそだち さて、典型的な児童のスケッチを紹介する。 I君は元気な男の子である。最初に筆者が相談を受けたのは5歳、幼稚園の年長になったときで、集団行動があまりにできないので、専門家に相