ロシア軍は10日、ウクライナ東部ハリコフ州に新たな攻勢を仕掛け、ウクライナ領内に進軍した。ロイター通信などが報じた。11日時点では国境付近で戦闘が続いているという。ウクライナのゼレンスキー大統領は露軍が「作戦を拡大しようとしている」と述べ、同州で部隊を増員する考えを示した。 露軍は前夜から国境近くのハリコフ州北部ボウチャンスクを激しく空爆。10日早朝に地上部隊がウクライナ領内に侵入した。ウクライナ軍高官はロイター通信の取材に対し、露軍がウクライナ領に約1キロ進軍したと明らかにした。米シンクタンク「戦争研究所」の分析によると、露軍は同州で複数の集落を掌握したとみられるという。 ゼレンスキー氏は同日夜のビデオ演説で「我々の戦士、砲撃、ドローン(無人機)が占領者を迎え撃っている」と述べ、ハリコフ方面の国境と前線に「さらに兵力を追加する」と表明した。 露軍は最近、ウクライナ国境のロシア南部ベルゴロ