安倍晋三元首相の国葬について、名古屋市の河村たかし市長は十二日の定例会見で、公務として出席する意向を明らかにした。河村市長は二〇一二年、戦時中の旧日本軍による南京事件を否定する発言をして外交問題に発展した際、安倍氏が発言を支持したことを理由に挙げた。 河村市長は一二年二月、同市と友好都市の中国・南京市代表団が名古屋市役所を訪問した際、「南京での(大量虐殺)事件はなかったのではないか」と発言。中国外務省が抗議したが、安倍氏が呼び掛け人の一人となり、発言に賛同する意見広告が産経新聞に掲載された。発言以降、両市の公式的な友好事業はストップしている。