韓国の文在寅大統領は、日本の敗戦により植民地支配から解放された8月15日「光復節」を迎えた演説の中で、朝鮮半島や日本を含む東アジアの未来を肯定的に描いた。演説全文と共にそのエッセンスをまとめた。 ●「誰も揺さぶることのできない国」へこの日の記念式典(慶祝式)は忠清南道の天安(チョナン)市にある独立記念館で行われた。一昨年、昨年ともにソウル市内で行われており、独立記念館で行われるのは15年ぶりだ。1919年の「3.1独立運動」から100周年を迎えた点などが考慮されたものと思われる。 文大統領の演説は、肯定的な未来のビジョンを韓国の市民に、そして日本をはじめ周辺国へと語りかけるものだった。 「誰も揺さぶることのできない国」という言葉で表現された朝鮮半島の新しい未来像の中身について、文大統領は▲「責任ある経済強国」、▲「大陸と海洋を共にする平和と繁栄を先導する橋梁国家」、▲「統一にむけた平和経済