わたしには、 高校の頃からひっそりと人生計画があった。 まず高校では、 親の言うとおり、 試験で学年一桁以内に入る でもその目標は 両親と違って勉強に才覚がなかったのと 飽き性だったせいで、 とれるものは80点とか取れたけれど、 結局学年真ん中少し上くらいで最後まで終わってしまった。 両親は 自分たちは通知表5ばかりだったのに、 と頭を抱えていた。 大学では行きたいところ、なりたいものがわからず とりあえずその時やりたいことで 音楽大学に行った。 もちろん父親は大反対だった。 国立大学に行ってほしかったのに。 そして一流企業に入ってほしかったのに。 両親のようにエリートな一流企業に入って立派な経歴を作ってほしかったのに。 わたしは何も叶えられなかった。 大学をなんとか楽譜の読み方から始めて 苦労して無事奇跡的にほぼ未経験の状態から一浪もせずに 卒業することができた。 父は、大学の演奏会や発