実践トレーニングに参加した信者は、リストアップと称して知人・友人の名前、電話番号などを用紙に記入させられる。それをアベルと呼ばれる上の人(信仰上の先輩)に見せ、「この人に電話をかけなさい」と指示を受けながら電話をかける。 「ビデオセンター(教団の勧誘施設)に誘った際、『宗教ではないか?』と聞かれたら、『違います』とはっきり答えるように言われます。これは教祖の言葉などを通じて『大善の前には、小善は悪である』『天法は地の法に勝る』と教えられているから。つまり、神さまのためにウソをつくことは問題ないとされているのです。このあたりは霊感商法を見てもわかる通り。霊など見えていないのに、先祖の悪霊がついているとか、水子の霊がいるなどと言うのです」 この先の献身トレーニングはもっと過酷だ。献身とは、身も心も文鮮明教祖のもとに捧げて奉仕をするという意味。いわゆる出家だ。 「教団に身も心も捧げた行動は、本当