永瀬拓矢王座 3年ぶり和装で「名誉王座」へ 「自分が一生懸命頑張らなければいけない」
永瀬拓矢王座(30)に藤井聡太竜王・名人(21=王位・叡王・棋王・王将・棋聖を合わせて七冠)が挑戦する第71期王座戦五番勝負は、永瀬王座の先勝で開幕した。王座獲得経験のある中村太地八段に、第1局の将棋の印象、そして藤井将棋に立ち向かう「永瀬将棋」の凄みを語ってもらった。(全3回の第2回/第3回に続く) 最近の将棋では、中継に表示されるAI評価値が大きく変動した局面が“形勢逆転”として扱われる機会が増えました。藤井七冠の大逆転劇を筆頭に、評価値の存在によって将棋ファンの皆さんも手に汗握る展開を楽しんでいるかと思う一方で――これはスポーツ各競技の「流れ」と呼ばれるものに近いかもしれませんが――複雑な局面を迎えるにあたって、評価値には現れない“人間的な難しさ”を感じています。 評価値をより深く感じられる「候補手」の見方 では、人間である棋士はどこに難しさを感じているのか。それを知っていただく目安
将棋の最年少7冠、藤井聡太竜王(名人・王位・叡王・棋王・王将・棋聖=21)が全8冠制覇を目指して永瀬拓矢王座(31)に挑戦する、第71期王座戦5番勝負第4局が11日、京都市の「ウェスティン都ホテル京都」で行われ、永瀬が王座を明け渡した。 先手で角換わりに誘導すると、研究手順に持ち込んで優位に立ち、藤井に時間を使わせた。午前9時の対局開始から3時間10分後の午後0時10分、昼食休憩に入った時点で消費時間は、たったの21分。対する藤井は2時間48分と、各5時間の持ち時間の半分以上を使わせた。中~終盤の難所に備えて時間を残しておいたはずだった。藤井の局面を複雑化するような指し手に、逆にみるみるうちに時間を削られる。気がつけば、消費時間は並び、劣勢に追い込まれていた。 過去3局の内容はむしろ押し気味だった。今局も結果的に藤井の終盤力に屈した。開幕前、「藤井さんの8冠は自分に関係ない。結果を出して名
〈王位戦結果〉 第1局:7月7、8日 藤井七冠の勝利 第2局:7月13・14日 藤井七冠の勝利 第3局:7月25、26日 藤井七冠の勝利 第4局:8月15、16日 佐々木七段の勝利 第5局:8月22、23日 藤井七冠の勝利 ※4勝1敗で藤井七冠の防衛 この結果、棋聖・王位ともに4連覇を達成。2024年には「22歳となる年での永世棋聖(通算5期以上)、永世王位(連続5期もしくは通算10期)」という2つの永世称号獲得の可能性が出ます。ただただすごい……。 7つのタイトルを保持した状態で迎えるのが、王座戦。藤井七冠にとって「八冠全制覇」がかかるということで、大きな注目が集まるタイトル戦となること必至です。 これまでタイトル数の違いはありますが升田幸三実力制第四代名人(三冠)、大山康晴十五世名人(五冠)、羽生善治九段(七冠)の3人だけが成し遂げた大偉業ですが――担当編集さんいわく、前日会見で藤井七
藤井聡太七冠が永瀬拓矢王座に挑戦する王座戦の第1局が31日から始まるのを前に、対局場をチェックする検分が神奈川県秦野市で行われました。 今回の王座戦は藤井七冠がタイトルを奪取すると前人未到の八冠独占に、一方永瀬王座が防衛に成功すると5連覇となり永世称号である「名誉王座」の資格を得ます。 藤井七冠: 「八冠に挑戦できるのはすごく貴重な機会かなと思っているので、注目していただける舞台にもなるので、それにふさわしい将棋が指せるように頑張りたいなと思っています」 永瀬王座: 「藤井八冠を目指しているという、大記録を目指されているということで、自分には関係がないことだと思っていますので、自分は自分で結果を出して名誉王座に近づけるように頑張りたいと思っています」 歴史的対局となる王座戦第1局は、31日午前9時から始まります。 【動画で見る】前人未到の八冠独占か5連覇で名誉王座か…王座戦で永瀬王座に挑む
藤井聡太竜王(名人・王位・叡王・棋王・王将・棋聖=21)が全8冠制覇を目指して永瀬拓矢王座(30)に初めて挑戦する、将棋の第71期王座戦5番勝負第1局が31日、神奈川県秦野市「元湯陣屋」で行われ、後手の永瀬が勝ち、開幕白星発進した。王座5連覇を目指す永瀬は今回防衛すると王座の永世称号である「名誉王座」の資格を獲得する。9月12日に神戸市「ホテルオークラ神戸」で行われる第2局で、永瀬が連勝を目指す。 永瀬は藤井の得意とする戦型は角換わりを受けて立った。序盤、4一玉型早繰り銀という趣向を見せ、徹底的に研究していた展開に持ち込もうとした。7筋の歩を突いて仕掛けた。 終盤、藤井の猛攻を受け続け、反撃のチャンスを待った。最後は際どい寄せ合いを制した。 昼食に名物の「陣屋カレー(ビーフ&伊勢海老カレー)」を選んだ永瀬は、午後5時の夕食にも再び同じメニューを注文。気合の“ダブルカレー”で最強の挑戦者との
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