タイトルをみて、ああ、仕事をせずにクビにもならず、給料をもらい続けるテクニックについて解説したものなのだな、と、少し嬉しくなりつつ手に取ったのです。 『釣りバカ日誌』のハマちゃんのような、周囲に波風を立てない「給料ドロボー」になれたらいいなあ、って僕もけっこう真剣に思っているので。 しかしながら、この本は「サボりたい人」のためのものではなかったのです。 人生100年時代のキャリアを再点検するために必要なこと、それは将来予測と歴史認識、そして働き方改革の本質をどう見極めるかだと筆者は考える。 本書では、そのタイトル「働かない技術」(=業務削減・効率化)のための考え方とともに、これからの時代に「企業人」として生きていくための心構えや、今後必要とされる「真の働く技術」を、一部、課長に昇格した2人の人材のその後をストーリー形式でたどりながら解説・提案していく。 本書で想定する読者は、特に30代後半