太陽誘電は2019年12月、積層セラミックコンデンサー(MLCC)で培った材料技術やプロセス技術を応用し、全固体リチウムイオン二次電池(全固体電池)を開発したと発表した。2020年度中にもサンプル出荷を始め、2021年度中に量産を開始する予定である。 開発した全固体電池は、外形寸法が4.5×3.2×3.2mmの4532サイズや1.0×0.5×0.5mmの1005サイズが中心となる。セパレーターを不要にする独自の酸化物系固体電解質セラミックスを用いたり、積層プロセスを採用したりすることで、全固体電池の小型化と大容量化を両立させることが可能となった。