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奥崎謙三の検索結果1 - 23 件 / 23件

  • 失速するれいわ新選組。映画監督・原一男氏が山本太郎に覚えた違和感 « ハーバー・ビジネス・オンライン

    2019年夏の参議院選挙における、「れいわ新選組」の候補者を追ったドキュメンタリー『れいわ一揆』が9月11日より公開されている。参院選では、女性装の東大教授として知られる安冨歩氏をはじめ、個性豊かな10人の候補者たちが出馬し、熱戦を繰り広げた。 17日間に及んだ選挙戦を約4時間のドキュメンタリーにまとめあげたのは、『ゆきゆきて、神軍』の奥崎謙三、『全身小説家』の井上光晴など「強い個人」に焦点を当てた作品で知られる原一男監督。本来は4月に公開が予定されていたものの、コロナ禍の影響で公開が延び、その間には山本太郎氏の都知事選の立候補と、新たなドラマもまた生まれた。公開を前にした8月、原監督にれいわ新選組や党首である山本太郎氏の変遷を中心に、お話をうかがった。 本来の公開予定日は4月17日だったので、5ヶ月も延びてしまったことになります。時期が決めにくかったのは、コロナの第二波と重なるかもという

      失速するれいわ新選組。映画監督・原一男氏が山本太郎に覚えた違和感 « ハーバー・ビジネス・オンライン
    • 極限状態のジャングルを生き抜き天皇をパチンコで撃った元日本兵…寡黙な男を駆り立てたもの | 文春オンライン

      奥崎謙三(1920年~2005年)は、言わずと知れたドキュメンタリー映画「ゆきゆきて神軍」で描かれた人物である。世界三大映画祭のひとつ、ベルリン国際映画祭でカリガリ賞を受賞した同作品は1987年公開であるが、いまだに根強い支持と人気を獲得し、昨年は奥崎の生誕100周年ということで再び全国の劇場で公開された。時代を超える日本のドキュメンタリー映画の最高傑作と言われるその「神軍」の最初の公開時資料から、奥崎の紹介文を引く。 1920年、兵庫県生まれ。第二次大戦中召集され、独立工兵隊第三十六連隊の一兵士として、激戦地ニューギニアへ派遣される。ジャングルの極限状態のなかで生き残ったのは、同部隊1300名のうちわずか100名。1956年、悪徳不動産業者を傷害致死、懲役十年の判決。1969年、一般参賀の皇居バルコニーに立つ天皇に向かい「ヤマザキ、天皇を撃て!」と戦死した友の名を叫びながら、手製ゴムパチ

        極限状態のジャングルを生き抜き天皇をパチンコで撃った元日本兵…寡黙な男を駆り立てたもの | 文春オンライン
      • 失速するれいわ新選組。映画監督・原一男氏が山本太郎に覚えた違和感 « ハーバー・ビジネス・オンライン

        2019年夏の参議院選挙における、「れいわ新選組」の候補者を追ったドキュメンタリー『れいわ一揆』が9月11日より公開されている。参院選では、女性装の東大教授として知られる安冨歩氏をはじめ、個性豊かな10人の候補者たちが出馬し、熱戦を繰り広げた。 17日間に及んだ選挙戦を約4時間のドキュメンタリーにまとめあげたのは、『ゆきゆきて、神軍』の奥崎謙三、『全身小説家』の井上光晴など「強い個人」に焦点を当てた作品で知られる原一男監督。本来は4月に公開が予定されていたものの、コロナ禍の影響で公開が延び、その間には山本太郎氏の都知事選の立候補と、新たなドラマもまた生まれた。公開を前にした8月、原監督にれいわ新選組や党首である山本太郎氏の変遷を中心に、お話をうかがった。 本来の公開予定日は4月17日だったので、5ヶ月も延びてしまったことになります。時期が決めにくかったのは、コロナの第二波と重なるかもという

          失速するれいわ新選組。映画監督・原一男氏が山本太郎に覚えた違和感 « ハーバー・ビジネス・オンライン
        • #05「反・資本主義・リアリズム」── 左翼とリベラルとサブカルチャーの不愉快な三角関係・後編|GUEST|花咲政之輔 from 太陽肛門スパパーン

          石丸元章 『危ない平成史』 #05「反・資本主義・リアリズム」── 左翼とリベラルとサブカルチャーの不愉快な三角関係・後編|GUEST|花咲政之輔 from 太陽肛門スパパーン GONZO作家・石丸元章が異形の客人と共に平成の「危ない」歴史を語り合う。今回のテーマは平成の“イデオロギーとカルチャー”。ゲストは今年結成30年を迎えたバンド「太陽肛門スパパーン」のバンマスにして、ノンセクト左翼活動家である花咲政之輔。前後編の後編。 <<「反資本主義リアリズム」左翼とリベラルとサブカルチャーの不愉快な関係・前編を読む マクロンかルペンか、困難な二者択一 石丸 カルチャーの世界ではいわゆる正統派本格左翼の流れはかなり後退してしまったという話でしたが、一方で、左翼活動家は平成になって以降も存在していましたよね。 花咲 まあ、中核派も革マルも、日本共産党の地方でがんばっている人々もまだ沢山いますからね

            #05「反・資本主義・リアリズム」── 左翼とリベラルとサブカルチャーの不愉快な三角関係・後編|GUEST|花咲政之輔 from 太陽肛門スパパーン
          • 「戦前反戦発言大全」髙井ホアンさんインタビュー 落書きや投書に残された戦時下の庶民の本音|好書好日

            髙井ホアン(たかい・ほあん)小説家・作家・ライター 1994年生まれ。日本人とパラグアイ人のハーフ。高校時代から反権力・反表現規制活動を行う中、戦前の庶民の不敬・反戦言動について知り、そのパワフルさと奥深さに痺れて収集と情報発信を開始。2013年からTwitter上で「戦前の不敬・反戦発言Bot」「神軍平等兵 奥崎謙三Bot」などを運営中。小説家として株式会社破滅派よりJuan.B名義で電子書籍『混血テロル』『天覧混血』を刊行中。 パラパラとページをめくり、たまたま目に入った一文に大きく頷いてしまう。 「忠義を尽くして死んで金鵄勲章を貰えば何になるか、戦争なんか馬鹿のすることだ」 昭和13年5月、宮崎県で45才の男性が乗合自動車中で発したもので、言ったこの人は禁錮4カ月の刑の処されている。 『戦前反戦発言大全』(合同会社パブリブ)と題された600ページ近い分厚い本には、昭和12年~19年に

              「戦前反戦発言大全」髙井ホアンさんインタビュー 落書きや投書に残された戦時下の庶民の本音|好書好日
            • ダンジョン飯を観ていて自分のヘキに気がついた - しぼりだし日記

              ダンジョン飯の感想を書こうと思っていたのですが、頭に浮かぶ色々を取り上げていたらどうも私ちょっと変なヘキがあるのかもしれない、と気がつきまして。 今回はそこを書いてみることにしました。 ダンジョン飯の純粋な感想は近々。 長いし変態っぽいのでダメそうな方スルーで‼️ 繊細な方読まなくって良いですよ❗️😅 ダンジョン飯はダンジョン内で竜に喰われてしまった妹を助ける為に少ない予算で再度ダンジョンに挑まねばならぬ、という言い訳でダンジョン内の魔物を倒しながら楽しく食するという話なんです。 ダンジョン飯 1巻 (HARTA COMIX) 作者:九井 諒子 KADOKAWA Amazon 急がないと妹が消化されちゃって蘇生不可になっちゃいますからね。 これ、魔物を食べようぜ❗️を言い始めた主人公がけっこう善人ではあるんだけどヤバいやつだった💦という感じで。 ネットでの感想を読むと主人公のライオスに

                ダンジョン飯を観ていて自分のヘキに気がついた - しぼりだし日記
              • 失速するれいわ新選組。映画監督・原一男氏が山本太郎に覚えた違和感(HARBOR BUSINESS Online) - Yahoo!ニュース

                2019年夏の参議院選挙における、「れいわ新選組」の候補者を追ったドキュメンタリー『れいわ一揆』が9月11日より公開されている。参院選では、女性装の東大教授として知られる安冨歩氏をはじめ、個性豊かな10人の候補者たちが出馬し、熱戦を繰り広げた。 17日間に及んだ選挙戦を約4時間のドキュメンタリーにまとめあげたのは、『ゆきゆきて、神軍』の奥崎謙三、『全身小説家』の井上光晴など「強い個人」に焦点を当てた作品で知られる原一男監督。本来は4月に公開が予定されていたものの、コロナ禍の影響で公開が延び、その間には山本太郎氏の都知事選の立候補と、新たなドラマもまた生まれた。公開を前にした8月、原監督にれいわ新選組や党首である山本太郎氏の変遷を中心に、お話をうかがった。 公開延期によって生まれたもの――映画の公開日はコロナ禍で延びてしまい、結果的に9月11日の公開になりました。 本来の公開予定日は4月17

                  失速するれいわ新選組。映画監督・原一男氏が山本太郎に覚えた違和感(HARBOR BUSINESS Online) - Yahoo!ニュース
                • 雨宮処凛「生きづらい女子たちへ」/東アジア反日武装戦線・桐島聡死去を受けて、今、『腹腹時計』を読む/イミダス

                  「桐島聡を名乗る男が末期ガンで入院している」 2024年1月25日、日本中を衝撃的なニュースが駆け抜けた。 桐島聡。東アジア反日武装戦線「さそり」のメンバーとして半世紀近く指名手配されていた男。黒縁メガネに長髪という1970年代スタイルで笑顔を見せる、手配書で唯一の陽キャ。あまりにも見つからないことから、多くの人に海外逃亡もしくは他界と思われていた男。令和に突如蘇りし、「政治の季節」の忘れ物。そんな男が約半世紀の潜伏期間を経て、自ら名乗り出たのである。死を目前にして。 結局、桐島は名乗り出た4日後に逝去。死後、「内田洋」という偽名を使い、神奈川県内の土木会社に約40年つとめていたことなどが明らかになった。また、飲み屋で歌い踊るパリピっぽい生前の映像が出回ったりもした。 名前を変え、保険証も身分を証明するものもなく、おそらく銀行口座なども作れず、この半世紀、どう過ごしてきたのだろう。まるで映

                    雨宮処凛「生きづらい女子たちへ」/東アジア反日武装戦線・桐島聡死去を受けて、今、『腹腹時計』を読む/イミダス
                  • 「無知無理無責任のシンボルである天皇ヒロヒトに対して…」“出過ぎた杭”になった男の刑務所生活 | 文春オンライン

                    映画「ゆきゆきて神軍」の中で奥崎謙三は「田中角栄を殺すために記す」と大書した街宣車の中から、皇居の前でこんなアジテーション演説を行う。 「立派な人間とは、どういう人間でありましょうか。金持ちでありましょうか、天皇でありましょうか、大統領でありましょうか、ローマ法王でありましょうか。私にとって立派な人間とは、神の法に従って、人間が造った法律を恐れず、刑罰を恐れず、本当に正しきことを、永遠に正しいことを、実行することが、最高の人間だと思っとるんであります!」 また自身の弁護人である遠藤誠弁護士を囲む会の挨拶のシーンでは、「私は、一般庶民よりも、法律の被害を多く受けてきましたので、日本人の中では、法律の恩恵をもっとも多く受けてきました無知無理無責任のシンボルである、天皇ヒロヒトに対して、4個のパチンコ玉をパチンコで発射いたしまして、続いて、天皇ポルノビラを、銀座渋谷新宿のデパート屋上からバラまき

                      「無知無理無責任のシンボルである天皇ヒロヒトに対して…」“出過ぎた杭”になった男の刑務所生活 | 文春オンライン
                    • コーネリアスに#metooを −<平坦な戦場>の戦争責任−|南山淸 nanzansei

                      DOMMUNEが大晦日にコーネリアス特番をやる。その一報を聞いたときは「やっと頭のはっきりした誰かがきちんとあのことを語ってくれるんだ」と、なんだかホッとしたような気持ちになった。あの夏からというもの、僕はずっと頭のどこかにモヤモヤした感じが残り続けていて、ネットで繰り広げられるさまざまな言説を目にしてみても残念ながら誰の語る言葉もすっと腑に落ちるようなものではなかった。自分として思うところもあったにせよ「僕のような外野が何を」という気持ちが拭えなくて、なんだかこれでは偉そうな物言いにはなってしまうのだけれど、これまで何かを主体的に発信するようなことは控えてきた。 それで大晦日は仕事などいろいろあって年が明けてからになったけれど、ようやくアーカイヴでDOMMUNEを観た。まず前提として書いておくと、僕は宇川直宏という人を、表現者として、そして人としても勝手ながら信頼している。今回の件にして

                        コーネリアスに#metooを −<平坦な戦場>の戦争責任−|南山淸 nanzansei
                      • 「8月15日に靖国神社で花束からドスを抜いて…」奥崎謙三が構想していた『ゆきゆきて、神軍』幻のシーン | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け

                        クルマには「田中角栄を殺す!」の文字 坂本 私が『ゆきゆきて、神軍』を見て驚いたのは、奥崎さんを監視対象にしていたはずの当時の警察までもが、彼には一目置いていたことです。かつて天皇にパチンコを撃った男が、今度は「田中角栄を殺す!」と車体に書いたマークⅡに乗って移動しても誰も止めない。 それどころか、奥崎さんに「これから東京に行く」と言われれば、兵庫県警の警部が飛んできて「先生、うちも県境までいつものようについて行かせてもらいます!」と媚びる。あれには驚きました。 『ゆきゆきて、神軍』(今村昌平企画、原一男監督)は、1987年に公開されたドキュメンタリー映画。太平洋戦争の飢餓地獄、ニューギニア戦線で生き残り、自らを「神軍平等兵」と称して、慰霊と戦争責任の追及を続けた奥崎謙三の破天荒な言動を追う。同作は今なお日本のドキュメンタリー映画の最高傑作と名高い 原 兵庫県警の担当の刑事さんは、奥崎さん

                          「8月15日に靖国神社で花束からドスを抜いて…」奥崎謙三が構想していた『ゆきゆきて、神軍』幻のシーン | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け
                        • 『ゆきゆきて、神軍』公式ホームページ

                          87年の日本映画界を震撼させた驚愕の作品。 天皇の戦争責任に迫る過激なアナーキスト・奥崎謙三を追った 衝撃のドキュメンタリー 神戸市で妻とバッテリー商を営む奥崎謙三は、たったひとりの「神軍平等兵」として、”神軍”の旗たなびく車に乗り、今日も日本列島を疾駆する。生き残った元兵士たちの口から戦後36年目にしてはじめて、驚くべき事件の真実と戦争の実態が明かされる…。平和ニッポンを鮮やかに過激に撃ち抜いた原一男渾身の大ヒット・ドキュメンタリー。 奥崎謙三 1920年、兵庫県生まれ。第二次大戦中召集され、独立工兵隊第三十六連隊の一兵士として、激戦地ニューギニアへ派遣される。ジャングルの極限状態のなかで生き残ったのは、同部隊1300名のうちわずか100名。1956年、悪徳不動産業者を傷害致死、懲役十年の判決。1969年、一般参賀の皇居バルコニーに立つ天皇に向かい「ヤマザキ、天皇を撃て!」と戦死した友の

                            『ゆきゆきて、神軍』公式ホームページ
                          • 町山智浩『水俣曼荼羅』を語る

                            町山智浩さんが2021年11月16日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中で原一男監督のドキュメンタリー映画『水俣曼荼羅』を紹介していました。 毎週火曜日午後3時TBSラジオ「町山智浩のアメリカ流れ者」、本日はドキュメンタリーの巨匠、原一男監督の『水俣曼荼羅』(11月27日公開)をご紹介します。水俣病認定を追って撮影期間20年、上映時間6時間半! でも、悲しくておかしくて愛にあふれて元気が出る映画です! https://t.co/BHoaUpjRfu — 町山智浩 (@TomoMachi) November 16, 2021 (町山智浩)今日はですね、6時間半の映画を紹介します。 (赤江珠緒)いや、6時間半って……今、山ちゃんと「そもそもそんなに長い間、映画館にいたことがない」って。 (町山智浩)えっ、そうですか? 僕は、そうですね。小学校5、6年の頃は映画を見に行って、その映画が好きだ……

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                            • 『人間蒸発』でドキュメンタリーの豊かさに魅せられて

                              <突然失踪した婚約者を必死に捜す一人の女性と彼女に密着する製作陣。撮影過程で展開される出来事はドラマさながらだが、これは決して劇映画ではない> ドキュメンタリーの監督と思われている。......と書き出したけれど、確かにこれまで発表した映画作品は全てドキュメンタリーなのだから、この呼称は間違いではない。でも本人としては微妙に違和感がある。 なぜなら映画を観始めた10代後半の頃は、ドキュメンタリーに関心はほぼ皆無だった。映画といえばドラマ。それが前提だ。ところが紆余曲折を経て(テレビドラマに携わるつもりで)入社した番組制作会社は、ドキュメンタリー制作に特化した会社だった。この時点で長女が生まれていた。また就活に戻る余裕はない。こうして僕のドキュメンタリー人生が始まる。 だからこの時期の僕は、小川紳介の名前すら知らなかった。ちょうど原一男が『ゆきゆきて、神軍』を発表した頃だ。気にはなったが観て

                                『人間蒸発』でドキュメンタリーの豊かさに魅せられて
                              • 【美術解説】根本敬「特殊漫画大統領」

                                根本敬の核心的な思想「因果」は、仏教における因果の道理に近いものであるが、根本の場合はもっと"道理から外れた"ものである。根本における世界や宇宙における物理法則は「親の因果が隣の子に報いる」がという言葉が言い表しているように、「フザけていて、それどころか狂っている」ものである。 そして、因果者とは根本が定義するところによれば、生まれつき、または生まれる前から(前世)大変な業が深い大変なことがあった人物、そうでも思わないと理解できない人のことを指す。そして、その因果者の空間圏に入ってしまうと、普通の人間のほとんどは精神的におかしくなり、参ってしまうので、因果者に対しては多くは本能的に近づかないようにしている。 また、必ずしも相対的に「奇人、変人、狂人」とレッテルを貼られて暮らしている人物とは少し違い、因果者はもっと自由な世界の住人で、不動産業を営んだり、芸能人としてお茶の間のTVで人気者だっ

                                  【美術解説】根本敬「特殊漫画大統領」
                                • 【読書感想】ドキュメンタリーの舞台裏 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

                                  ドキュメンタリーの舞台裏 作者:大島 新文藝春秋Amazon Kindle版もあります。 ドキュメンタリーの舞台裏 (文春e-book) 作者:大島 新文藝春秋Amazon 『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川1区』『ぼけますから、よろしくお願いします。』…… 話題作の数々はこうして生まれた。 第一線監督の明かす実践的制作術。 作り手をめざす人、現役のテレビ・映画人、そしてドキュメンタリーを愛するすべての人たち必読! 「大島新のこの等身大の自伝は、自身の制作過程を丹念に辿りながら、むしろそこには自らを鏡にした映像制作史が映し出されている。同じ時代を彼とは少しだけ違う場所で生きて来た私にとってはそのことが大変興味深かった。ファインダーの外側を捉える目を持つ彼は、きっと生来のドキュメンタリー作家なのだろう。」(是枝裕和氏=映画監督) 「圧巻は是枝裕和、森達也、原一男のドキュメンタリー界の先

                                    【読書感想】ドキュメンタリーの舞台裏 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
                                  • たった一人の過激な抵抗 原一男「ゆきゆきて、神軍」|好書好日

                                    原一男(はら・かずお)映画監督 1945年山口県生まれ。72年、疾走プロダクションを設立。「さようならCP」「極私的エロス・恋歌1974」でドキュメンタリー作家として注目される。94年に「全身小説家」、05年には初の劇映画「またの日の知華」を公開。大阪芸大教授。 元帰還兵の奥崎謙三を追ったドキュメンタリー映画「ゆきゆきて、神軍」は1987年に公開されました。彼は「神軍平等兵」を名乗り、昭和天皇の戦争責任を過激に追及していました。常識の通じない言動には、多くの観客が違和感や反発を覚えたと思います。しかし80年代は風変わりな人や物を無理やり面白がる傾向があった。そんな時流に乗り、映画はヒットしました。 81年、神戸市に住む奥崎さんを訪ねました。7時間ぶっ通しで持論を話していました。過去に彼は、傷害致死罪などで3度有罪判決を受けています。しかし撮影を始めた当初は大変紳士的で、危険な感じはありませ

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                                    • 映画『ゆきゆきて、神軍』が、財務省を追及する赤木雅子さんに力を与える « ハーバー・ビジネス・オンライン

                                      赤木雅子さんはじっとスクリーンを見つめていた。身じろぎ一つせず、目をまっすぐ前に向けて。目線の先には映画『ゆきゆきて、神軍』の画面。2時間2分の作品が終わると、一言つぶやいた。 「観てよかった」 赤木雅子さんの夫・赤木俊夫さんは、財務省近畿財務局で森友学園との国有地取り引きを巡る公文書の改ざんを命じられた。反対したが押し切られ、それを苦に心を病んで自宅で命を絶った。 それから2年。雅子さんは、改ざんを巡り夫が書き遺した「手記」を週刊文春で公表し、真相解明をめざして国などを提訴。すると近畿財務局内部からと思われる告発文書が届き、当時の上司たちがみな異例の出世を遂げていたことを知った。 その筆頭にあげられていた、元近畿財務局管財部長の楠敏志氏を天下り先の神戸信用金庫に訪ねた時のことだ。 「本当のことが知りたい。夫が死んだんです」 食い下がる雅子さんに、楠氏は「僕は何も言いませんから、過去のこと

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                                      • 東北関東大震災下で働く医療関係者の皆様へ――阪神大震災のとき精神科医は何を考え、どのように行動したか

                                        東北関東大震災下で働く医療関係者の皆様へ――阪神大震災のとき精神科医は何を考え、どのように行動したか 本文全文 「災害がほんとうに襲ったとき」は中井久夫編『1995年1月・神戸 「阪神大震災」下の精神科医たち』(1995年3月刊・みすず書房)に収録されています。本稿の電子データの公開および無償頒布につきましては、著者の中井久夫氏とみすず書房の許諾を得ております。 「災害がほんとうに襲った時」 中井久夫 ●パート1 電話は多くの生き残った人に「自分は孤独ではない We are not alone 」という感じを与える効果があったと私は思う 1995年1月17日午前5時46分から 最初の一撃は神の振ったサイコロであった。多くの死は最初の5秒間で起こった圧死だという。行政の対応が遅れた理由は簡単である。幹部は、多くは郊外の自宅にいて眠っていた。つまり一私人であった。私もそうであった。昼間に起こっ

                                        • 雨宮処凛「生きづらい女子たちへ」/東アジア反日武装戦線・桐島聡死去を受けて、今、『腹腹時計』を読む/イミダス

                                          「桐島聡を名乗る男が末期ガンで入院している」 2024年1月25日、日本中を衝撃的なニュースが駆け抜けた。 桐島聡。東アジア反日武装戦線「さそり」のメンバーとして半世紀近く指名手配されていた男。黒縁メガネに長髪という1970年代スタイルで笑顔を見せる、手配書で唯一の陽キャ。あまりにも見つからないことから、多くの人に海外逃亡もしくは他界と思われていた男。令和に突如蘇りし、「政治の季節」の忘れ物。そんな男が約半世紀の潜伏期間を経て、自ら名乗り出たのである。死を目前にして。 結局、桐島は名乗り出た4日後に逝去。死後、「内田洋」という偽名を使い、神奈川県内の土木会社に約40年つとめていたことなどが明らかになった。また、飲み屋で歌い踊るパリピっぽい生前の映像が出回ったりもした。 名前を変え、保険証も身分を証明するものもなく、おそらく銀行口座なども作れず、この半世紀、どう過ごしてきたのだろう。まるで映

                                            雨宮処凛「生きづらい女子たちへ」/東アジア反日武装戦線・桐島聡死去を受けて、今、『腹腹時計』を読む/イミダス
                                          • インパクション総目次

                                            インパクション No.1 ~ No.100 一九七九年   一号~三号 1号 一九七九年七月一日 特集・第三世界と日本 「第三世界」と経済理論――新しいパラダイムを求めて 湯浅赳男 19 パレスチナとイラン 広河隆一 28 「タイ解放区」報告 芝生瑞和 41 日本資本主義とラテンアメリカ――インシンカ事件とブラジルの場合 北沢洋子 64 ニカラグア革命と中米の政情 井上真 80 ファノンとカブラル           ロバート・ブラッキイ 阿里浩平(訳) 107 第三世界研究の動向 原田金一郎 127 第三世界関係定期刊行物案内 137 連載 宇野経済学への視角 第1回 廣松渉 138 運動情報 アヘンよりも恐ろしいもの――三里塚闘争の敵とは誰か? 戸村一作 1 破防法裁判の現段階 浅田光輝 4 『無差別ガサ』時代への突入 山中幸男 7 反原子力運動への提言 井上澄夫 9 パレスチナ訪問団

                                            • 独立工兵第36連隊の消滅 ~密林に呑み込まれた部隊~: 読書放浪記録

                                              昭和19年3月27日、米軍の来攻が予想される東部ニューギニアのウエワクを出発し、西へ向けて転進を開始した部隊があった。この部隊、独立工兵第36連隊主力の約600名は、目的地だったニューギニア中部のホーランジアに辿り着くことができず、また出発地点のウエワクに引き返すこともできず、ジャングルの中をさまよい続けて、そのほとんどが戦没するに至った。今回は、この部隊がどのような経緯で全滅するに至ったのか、少ない手掛かりを探しつつ、できる限り追いかけてみたい。 なお、この独工36連隊主力約600名のうち、米軍の捕虜となって生還した者が確認できる範囲で8名おり、そのうちの1名が映画「ゆきゆきて、神軍」で知られる奥崎謙三上等兵である。この奥崎や、映画にも登場する山田吉太郎軍曹、連隊主力に同行せずウエワクに残留した第2中隊長・古清水政雄大尉など元連隊将兵6名が寄稿して、1968年に『独立工兵第三十六聯隊行動

                                              • 天皇制の歴史的考察と表現の自由をめぐって。清水穣評 「天覧美術 御所編」展

                                                天皇制の歴史的考察と表現の自由をめぐって。清水穣評 「天覧美術 御所編」展京都・KUNST ARZTで、同ギャラリー代表でアーティストの岡本光博が企画する「天覧美術 御所編」展が開催。岡本のほか、木村了子、小泉明郎、鴫剛、藤井健仁が参加した。天皇制をめぐるタブーを中心に、政治や表現の自由などのテーマを扱った作品で構成された本展を、清水穣がレビューする。 文=清水穣 展示風景。中央が、藤井健仁《H》(2006、手前)と《SA》(2002) Photo by office mura photo 狂人のおうち 日本に表現の自由がないことを広く国際的にアピールした──だけで終わらずに済んだが──去年の「あいちトリエンナーレ2019」の問題意識を受け継ぎつつ、京都で小画廊「KUST ARZT(クンスト アルツト)」を運営するアーティスト岡本光博が、まさにコロナウイルス流行のいま、天皇制をテーマとした

                                                  天皇制の歴史的考察と表現の自由をめぐって。清水穣評 「天覧美術 御所編」展
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