言い訳を用意して生きるな もう何十年も経つのに、未だに覚えていることがあります。 私は高校生でした。ある日、三者面談がありました。 私がなにかやらかしたわけではありません。 私は非常に真面目な高校生でした。学校はほとんど休まず、ほとんど遅刻せずに行っていました。自転車通学でした。遅刻ギリギリでしたが、だいたい間に合っていましたし、学校指定以外のコートはちゃんと学校に着く直前で脱いで小さくしてダサい紙袋がビニール袋に入れました。鞄も指定以外のを持って行ってはいけなかったから、鞄といえない紙袋とかビニール袋に入れたのです。そうすれば、校門を通過することができたのです。 一回遅刻したことがあります。雨の日でした。田舎には柵のない水路があって、いつも傍を通るとき注意していたのですが、ある雨の日、通りかかると見知らぬ女子高生が自転車ごと落ちていました。私はそれを助けました。そこで時間をロスしてしまい