軍事専門家・小泉悠が警告…! 2025年、日本と世界が直面する「大規模戦争の危ない現実」と「日本の安全保障のリスク」 2025年は太平洋戦争終結80年の節目。各種メディアが関連特集を組む中、老舗軍事雑誌「丸」1月号が話題を呼んでいる。まもなく開戦3年を迎えるウクライナ戦争の解説などで引っ張りだこの人気軍事アナリスト、小泉悠・東大先端科学技術研究センター准教授がインタビューを受け、日本人に刷り込まれた従来の戦争観のアップデートの必要性や次世代を担う若者たちが持つべきリアルな安全保障観を提示しているのだ。 ウクライナ戦争がこじ開けた「パンドラの箱」から出てきた「現代の戦争」の不都合な真実とは何か。小泉氏のインタビュー記事から一部抜粋・再構成してお届けする。 ハイテク兵器だけでは勝てない「現代の戦争」 前の戦争(第二次世界大戦)からは、それが始まったところから考えれば90年くらい経過しているわけ