▽2022年3月期連結決算は営業収益が9531億円と前年から1割あまり回復したが純損益は2期連続の赤字だった。新幹線などの運輸収入はコロナ前の47.1%にとどまった。23年3月期は運輸収入がコロナ前の72.5%まで回復し、純損益で3年ぶりの黒字を確保できる見通し。 ▽業績が当初の見通しよりも下振れしたのは、コロナの収束を正確に見通せなかったため。ワクチン接種の進展や治療薬の開発で、感染症への対応力は高まっており、今年こそは積極的に事業を展開する年にしたい。 ▽未着工となっているリニアの南アルプストンネル・静岡工区に関し、大井川の流水対策で新たな案を示した。「水をしっかり戻す」とのメッセージを伝えたい。さまざまな懸念や不安があると思うが、地元の理解を得られるよう、丁寧に説明していきたい。 【関連記事】JR東海2年連続赤字 22年3月期コロナ落ち込み続く 【関連記事】リニア新案、静岡県が検討へ