新型コロナウイルスの流行中、一般の人に役立つ医療情報を発信し続けている感染症の専門医、忽那賢志さん。しかしネット上の誹謗中傷に悩み、刑事告訴や民事訴訟に踏み切っています。なぜそんなに叩かれるのか、どんな被害があるのか。忽那さんに聞きました。
2024年10月1日から65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナワクチンの定期接種が開始となります。 5種類の新型コロナワクチンが承認されていますが、それぞれどのように違うのでしょうか? 新型コロナワクチンの定期接種の対象は?厚生労働省 新型コロナワクチン定期接種リーフレット(令和6年10月版) 2024年10月1日からの新型コロナワクチンの定期接種の対象者は、 ・65歳以上の方 ・60歳〜64歳で心臓や腎臓、呼吸器の機能に障害があり身の周りの生活を極度に制限される方 ・60歳〜64歳でヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能の障害があり日常生活がほとんど不可能な方 となっています。 「身の周りの生活を極度に制限される方」「日常生活がほとんど不可能な方」というのは、それぞれの疾患について身体障害者手帳1級を持っているというのが目安になります。 定期接種として接種できる期間は、2024
日本国内で麻しん(はしか)の感染者が増加しています。 流行状況をしっかりと把握し、ご自身のワクチン接種歴や抗体価を確認しておきましょう。 3月上旬から麻しんの報告が急増2017〜2024年における日本国内の麻しん報告数(国立感染症研究所のデータに基づいて筆者作成. 2024年は3月16日時点の報道による) 2024年2月下旬から麻しん患者が日本国内で増加しています。 2月24日のエティハド航空EY830便を利用した人のうち10名が麻しんと診断されています。 この便はアブダビから関西国際空港への便であったとのことですが、感染者は大阪府内だけでなく東京、名古屋、京都などでも報告されています。 これらの感染者の多くが、麻しんワクチンの接種歴がない、または1回のみであったということが分かっています。 今後、これらの感染者からさらに麻しんが広がる可能性があります。 日本は2015年から現在に至るまで
2023年11月21日(火)に中国の北京や遼寧省の肺炎が流行しており小児病院が患者で溢れかえっている、と現地のメディアが報道しました。 この報道は国際感染症学会(ISID)のメーリングリストであるPromedでも紹介されていました。 この報道の中では、受診者の家族による「多くの人が入院しています。咳も出ないし、症状もない。ただ高熱があるだけで、多くは肺結節を発症しています」というコメントや、教師も感染しているということも紹介されています。 しかし、肝心のこの肺炎の病原体についての情報は述べられていません。 11月22日には、WHO(世界保健機関)から中国に正式に情報提供を求めたという声明がHPに掲載されました。 この中国の北京や遼寧省で起こっている小児の肺炎のアウトブレイクの原因は何なのでしょうか? 「まさか、またSARS(重症急性呼吸器症候群)やCOVID-19(新型コロナウイルス感染症
5月24日、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)という感染症の治療薬としてファビピラビル(商品名アビガン)が承認されました。 マダニが媒介するSFTSとはどのような感染症なのか、またアビガンはどれくらい期待できる薬剤なのか解説します。 SFTSってどんな感染症?SFTS ウイルスのヒトへの感染経路(厚生労働省 SFTS診療の手引きより) SFTSは、SFTSウイルス(学名 ダビエ バンダウイルス)による感染症です。 マダニがこのウイルスを保有しており、マダニに吸血されることでSFTSウイルスに感染します。 マダニはシカやイノシシなどの野生動物も吸血しますので、SFTSウイルスはマダニだけではなく、野生動物、ときにペットなどにも感染することがあります。 このため、マダニからだけではなく、ネコなどのペットからも感染することがあります。 またごく稀に人から人にも感染することがあり、日本でも最近S
2024年8月14日、WHO(世界保健機関)はコンゴ民主共和国およびアフリカの国々で増加しているエムポックスの状況について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC: Public Health Emergency of International Concern)」に該当すると宣言しました。 エムポックスの緊急事態宣言は2年ぶり2回目のものですが、1回目とはどこが違うのでしょうか? コンゴ民主共和国でのエムポックス症例の増加クレード1のエムポックス症例が報告されている国(CDC 2023 Outbreak in Democratic Republic of the Congoより) 2023年1月からこれまでの間に、コンゴ民主共和国では15600例の感染例と537人の死亡者が報告されています。 またコンゴ民主共和国の周辺国であるコンゴ共和国、中央アフリカ共和国、ウガンダ、ルワン
アメリカ合衆国において、高病原性鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)が拡大しており、ヒトでの感染例は3例発生しています。 このうち2例は乳牛からヒトに感染したと考えられる事例です。 高病原性鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)についての基本的な知識と現在のアメリカの状況についてまとめました。 インフルエンザの種類と宿主の関係堀本泰介.インフルエンザ 2019; 20: 88より筆者作成 インフルエンザウイルスには、A、B、C、Dの4つの型があります。この中でB型とC型のインフルエンザウイルスは、一部に例外はあるものの基本的にヒトにのみ感染を起こします(D型についてはまだ分かっていないことが多いです)。 A型はウイルス表面上のヘマグルチニン(赤血球凝集素 HA:haemagglutinin)とノイラミニダーゼ(NA:neuraminidase)の違い、その組み合わせによってH7N9, H
漫画家の羽海野チカさん描き下ろしポスターをバックに立つ大阪大大学院の忽那賢志教授=大阪府吹田市の大阪大で2023年12月26日、西田佐保子撮影 国内で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されたのは2020年1月15日。未知の感染症に誰もが不安を抱える中、ネット交流サービス(SNS)や動画投稿サイト、ブログなどで、多くの医療従事者が新型コロナに関する情報を発信し続けた。その中で最も注目された感染症専門医は、大阪大大学院の忽那賢志(くつな・さとし)教授(45)だろう。しかし、エビデンス(科学的根拠)に基づく情報提供に、多くの人から感謝される一方で、「人殺し」「犯罪者」などといった誹謗(ひぼう)中傷を受け続け、カミソリ入りの郵便物が送りつけられるなど、日常生活にも被害が及んだ。当時を振り返り、忽那さんは何を思うのか――。正しい医療情報を見極めるコツも聞いた。【聞き手・西田佐保子】 感染症の常識
国の補助がなくなった治療薬「ラゲブリオ」。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が法律の上で、危険度が一番低い「5類」に引き下げられて5月8日で1年経ちましたね。 「コロナ」が発生した当初は、危険な「2類相当」にされていました。それがいまや、居酒屋でマスクをする人を見かけなくなりました。あまりコロナのことは話題にもなりませんね。 「コロナ」はどうなったんでしょう。 公表資料から自分なりに現状を整理しました。 目次 4月から「治療薬」購入に国の補助がなくなった コロナの「発生」状況の調べ方が変わった 感染者が減ってきたように見えるが・・・ コロナウイルスは「終息」したのか? 死者は減らず「5類」以降も3万人超! 忽那先生の話 4月から「治療薬」購入に国の補助がなくなった 「5類」になってからの1年間で大きく変わったのは、コロナの治療薬(飲み薬)を薬局で買う時に2024年4月以降は国に
インターネットを通じた虚偽情報の拡散、特定の人や集団への悪意に満ちた攻撃…。誰もが情報を発信できるデジタル社会は、人々が内包する負の部分をさらけ出している。なぜ極端な言動が拡散するのか? その背景を考察する。 インターネット上で他者を誹謗(ひぼう)中傷する事件が絶えない。記憶に新しいところでは、新型コロナウイルス禍で感染対策やワクチン接種を呼びかけた医師らに対し、激しいののしりが交流サイト(SNS)で発信された事案だ。発言内容への批判だけでなく、容姿を中傷し、殺害予告のようなリプライ(投稿への返信)を送りつけたケースもあった。 「正義の味方」を自認する人々 コロナに関する有益な情報をネットで提供し続けながら、すさまじい誹謗中傷を受けた大阪大学の忽那賢志(くつな・さとし)教授や埼玉医科大学の岡秀昭教授らは、発信者についての情報開示を求めて裁判所に申し立てた。開示請求は認められ、一部の投稿者と
今年は新型コロナウイルスが5類に移行し、世の中は新型コロナ前を少しずつ取り戻していますが、医療の最前線で戦ってきた医師たちはいま、誹謗中傷と戦っていました。 感染症専門医である埼玉医科大学総合医療センターの岡秀昭教授は、メディアやSNSを通して感染予防のための正しい情報や医療現場の現状を訴えてきましたが「人殺し」「賄賂をもらっている」などといった誹謗中傷、家族への侮辱や脅迫めいたメッセージが届くことも多くあるといいます。今年、悪質な投稿者の開示を東京地裁に申し立て損害賠償などを請求したところ、投稿者からの手紙が届きました。 また誹謗中傷のメッセージは、感染対策やワクチン接種を呼びかけてきた忽那賢志医師にも届き、悪質な投稿者3人を訴えました。2人が誹謗中傷と戦うのは、未来を見据えた同じ思いからだといいます。 ※詳しくは動画をご覧ください(12月25日放送『news every.』より)
医師を誹謗中傷していた反ワク、大多数が無職・生活保護・精神疾患の中高年男性だった・・・ 1 :名無しさん@涙目です。(愛媛県) [US]:2024/05/06(月) 17:40:52.90 ID:x1OeFcEg0●.net 忽那先生が反ワクチンに対して訴訟を起こした件が決着と 厳選された50人の反ワクチン誹謗中傷アカウントへ民事で勝訴するも、大多数が無職・生活保護・精神疾患で支払い能力のない中高年男性であり、踏み倒しもしくは少額ずつの分割支払いに。… pic.twitter.com/SFZAIw9qJt— たぬきち (@Tanuk_Ichi) May 6, 2024 2: 警備員[Lv.10(前18)][苗](庭) [DE] 2024/05/06(月) 17:41:25.20 ID:zHoCumTC0 知ってた定期 9: 名無しさん@涙目です。(富山県) [US] 2024/05/06(
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