展覧会「描く人、安彦良和」を訪れた漫画家の原哲夫さん=神戸市中央区の兵庫県立美術館で2024年7月、谷口豪撮影 兵庫県立美術館(神戸市中央区)で開催中の展覧会「描く人、安彦良和」(毎日新聞社など主催)に、人気漫画「北斗の拳」の作画を担当する原哲夫さんが来訪した。アニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインなどで知られるアニメーターで漫画家の安彦良和さんに「プロになってから影響を受けた」という原さん。安彦さんの歩みをたどる作品に接し「深淵(しんえん)の美がある」と賛辞を贈った。 累計発行部数が世界で1億部を超える「北斗の拳」は1983年、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が始まった。原さんは同年、安彦さんが劇場アニメの初監督を務めた「クラッシャージョウ」(83年)のデザインに感銘を受け、画集を購入して「ぼかし」の技術を学んだという。 展示を丹念に見て回った原さんは「機動戦士ガンダムⅢ