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政治哲学の検索結果1 - 7 件 / 7件

  • 米国西海岸のリベラリズムとはどういうものか?をわかりやすく

    日本のリベラリストへ強い影響を持つ米国西海岸のリベラリズム。 これが一体どういうものか?と日本のリベラリストへ問うと答えられる人はひと握りだろう。 ただ、答えられないことに恥を感じる必要はない。何故なら当の米国西海岸へ住むリベラリストですらリベラル史を背景に系統立って説明できる人は少ないからだ。 これは当然と言えば当然で、思想系の専門教育を受けていない一般人が答えられるわけがないだろう。 だから恥ずべきことは何もないのだ。 しかし、説明できなくとも米国西海岸に住む左派政策を支持する人は口々に自身の政治思想の寄りをリベラルと称するし、一般人には一般人なりに理解したリベラルの姿が存在する。 このエントリではそんな北米西海岸の一般人が理解するリベラルを大雑把に知るためのエントリだ。 3つの重要な決まりごと米国西海岸のリベラリストは総じて3つの決まりごとを高く評価し、そしてこれをベースにモノを考え

      米国西海岸のリベラリズムとはどういうものか?をわかりやすく
    • 玉手慎太郎『公衆衛生の倫理学』 - 西東京日記 IN はてな

      新型コロナウイルスの感染拡大の中で、まさに本書のタイトルとなっている「公衆衛生の倫理学」が問われました。外出禁止やマスクの着用強制は正当化できるのか? 感染対策のためにどこまでプライバシーを把握・公開していいのか? など、さまざまな問題が浮上しました。 そういった意味で本書はまさにホットなトピックを扱っているわけですが、本書の特徴は、この問題に対して、思想系の本だと必ずとり上げるであろうフーコーの「生権力」の概念を使わずに(最後に使わなかった理由も書いてある)、経済学、政治哲学よりの立場からアプローチしている点です。 そのため、何か大きなキーワードを持ち出すのではなく、個別の問題について具体的に検討しながらそこに潜む倫理的な問題を取り出すという形で議論が展開しています。 そして、その議論の過程が明解でわかりやすいのが本書の良い点になります。 「これが答えだ!」的な話はありませんが、問題点が

        玉手慎太郎『公衆衛生の倫理学』 - 西東京日記 IN はてな
      • イシグロ氏の発言について、ある左翼かつリベラルから見た感想 - 瓢鮎庵雑記

        このカズオ・イシグロのインタビューが注目を浴びていた。 "カズオ・イシグロ語る「感情優先社会」の危うさ" https://toyokeizai.net/articles/-/414929?display=b まず、私は自分が大別すれば「左翼」かつ「リベラル」の立場にあることを自覚している。左翼の定義やリベラルの定義の困難さ、特に現在の日本で「リベラル」が「左翼」の言い換えのように使われて混乱が生じていることは十分承知しているが、そのあたりに触れるといくら前置きをしても足りなくなるので、要するにここを見るような人間たちがイメージする「左翼」であり「リベラル」であると考えてもらえばいい。ただし、左翼かつリベラル、というように私はこの両者は区別している。区別した上でどちらでもあるということだ。参考までに、最近やってみた下記サイトのポリティカルコンパスでは、 https://www.idrlabs

          イシグロ氏の発言について、ある左翼かつリベラルから見た感想 - 瓢鮎庵雑記
        • 反共同体主義としてのリバタリアニズム(読書メモ:『自由はどこまで可能か』) - 道徳的動物日記

          自由はどこまで可能か=リバタリアニズム入門 (講談社現代新書) 作者:森村 進 講談社 Amazon タイトル通り、思想や哲学としてのリバタリアニズムの入門書。 本書の初版は2001年ともう20年以上前であるし、わたしが本書を最初に読んだのも学部生だったときだ。本書の書評やレビューはネットの内外にて既に大量に書かれているだろうから、この記事では本書の内容を要約するということはせず、先日に読み直したときにとくに印象に残った箇所……第4章「政府と社会と経済」で、共同体主義(コミュニタリアニズム)や共和主義などの「連帯感」を重視した発想に対して批判を行なっている箇所を主に紹介しておこう。 経済的不平等は社会内部の連帯感を損なう、と言われるかもしれない。だが、リバタリアンはそもそも相互に人間性を認め合うという、礼儀正しい尊重以上の濃い連帯感が社会全体の中に存在しなければならないとは考えない。濃い連

            反共同体主義としてのリバタリアニズム(読書メモ:『自由はどこまで可能か』) - 道徳的動物日記
          • アメリカは本当に「反グローバル化」に向かうか

            むしろバイデン政権は意外なほどトランプ政権と連続しています。アメリカの民主党は、どこかの国の政党と違って、下野している間によほど反省したんだなという感じがします。トランプがあれほど支持されたことで、民主党系のエリートたちは思いきり横っ面を張られた形になり、どこまで本気かはともかく反省せざるをえなくなったのでしょう。 これは共和党にも言えることです。ネオリベラリズムに魂を売った共和党からすれば、ネオリベラリズムを批判するトランプがあれほど多くの支持を集めたことは大変ショッキングな出来事でした。あれぐらいのショックセラピーでなければ、民主党も共和党も正気に戻ることはなかったと思います。 施:そうですね。その点について考えるうえで参考になるのが、ヨラム・ハゾニーの『ナショナリズムの美徳』です。私は中野さんとともにこの本の解説を書きましたが、ハゾニーについて簡単に紹介すると、彼はイスラエルの政治哲

              アメリカは本当に「反グローバル化」に向かうか
            • 書評 「進化政治学と国際政治理論」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

              進化政治学と国際政治理論 人間の心と戦争をめぐる新たな分析アプローチ 作者:伊藤 隆太発売日: 2020/02/22メディア: 単行本 本書は若手政治学者伊藤隆太による進化政治学の概説とそれを応用したいくつかのケースステディを収めた本になる.進化政治学というのは私の理解では政治学の基礎理論として進化心理学を用いたものということになる.概説部分では進化政治学の正当性を主張するために科学哲学的な議論が縦横無尽に繰り広げられており,政治学の本としてはかなり異質な作りになっている. 序章では全体の見取り図が示されている. ヒトの心についてブランクスレートイデオロギーに立つと,政治学は(後天的要素である)教育,社会的地位,経済力のみを扱うべきであり,アクターは信念を合理的に更新し(ネオリアリズム),社会的相互作用を通じてのみ文化・規範を学習する(社会的構築主義)と考えるべきことになる. しかし199

                書評 「進化政治学と国際政治理論」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
              • 「保守・リベラル」混在 与野党の経済政策のなぜ 政界Zoom - 日本経済新聞

                秋までにある衆院選は新型コロナウイルスの収束後を見据えた与野党の経済政策を議論する機会になる。コロナ前から深刻な少子高齢化への対処なども課題になる。米欧ほど保守系、リベラル系という路線ごとの色分けが明確でない日本の政党の姿勢について有識者に聞いた。(根本涼)東大名誉教授・御厨貴氏「長期戦略、与野党とも思考停止」日本では経済政策の路線で決定的な対立はあまりなく、保守やリベラルといった対決の構図

                  「保守・リベラル」混在 与野党の経済政策のなぜ 政界Zoom - 日本経済新聞
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