坂東眞理子さんへのインタビュー。前編は、女性がこれから積極登用される社会では女性の生き方もさらに多様化されるという道筋を伺った。 男性と同じ働き方でサバイバルせずとも、意思決定の場に進む可能性も広がる。また、家庭に比重を置いて働くなど、働き方の選択肢自体が増えていくのだ、と。 その中で気になるのは、次のことだった。 「王子様はいない」だからこそ女性に必要な現実的な選択 佐々木恭子: コロナ禍で浮かび上がってきたのは「非正規・女性」など社会で守られない立場の人にしわ寄せがいくという現実です。これに関してはどのようにご覧になっていますか? 坂東眞理子理事長: いつも学生には「夢も希望もないことを言うけれど」と前置きした上で、伝えているんです。「一生主婦を養ってくれる男性と温かい家庭を作るなんて、一時代前の夢にすぎないよ」と。 “理想的な結婚”は簡単でないと説く坂東眞理子理事長 この記事の画像