病院近くの標識の裏側にあった腎臓提供者の張り紙。血液型や連絡先も記入されている。病院周辺にはこうした張り紙や書き込みが多数あった=6月30日、イランの首都テヘラン北部(佐藤貴生撮影、画像を一部加工しています)イランでは腎臓などの臓器売買が後を絶たないといわれる。米国の制裁などで暮らしの苦しくなった市民が臓器を提供し、得られる金を生活費に充てている。経済低迷が長期化する中で、臓器提供者の低年齢化が進んでいるとの報道もある。 「O型プラス 41歳 腎臓売ります」 6月30日、イランの首都テヘラン北部にあるハシェミネジャド病院。周辺の住宅地を少し歩いただけで、標識の裏側や建物の壁などに約30件、こうした張り紙や書き込みがあるのが見つかった。どれにも血液型と連絡先の電話番号が書き添えてある。