かつてほどの勢いはなくなったとはいえ、今なおスニーカー人気は根強い。「レア物」と呼ばれる限定品が発売されれば、抽選には応募が殺到。 だがもし、スニーカーの売り手である大手販売店が転売の蔓延を助長し、不当に価格が高騰する要因を作り出していたとしたら――。 前編記事につづき、世界的スニーカーショップ「アトモス」創業者・本明秀文氏(56歳)による「横流し」の実態を、元ビジネスパートナーの藤原一正氏(43歳)が実名告発する。
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「社会人の常識がないからもっと学んだほうが良い」唯一行った面接は門前払い 1968年生まれ。四国の高松で生まれ、中学生の頃から東京で過ごす。高校を卒業後は一年の浪人を経てアメリカの大学へ進学する。 「高校生の頃は大学へ行こうとは考えていなかったので勉強もせず、プラプラ遊んでいました。卒業後もそんな生活を送っていたら、見兼ねた親父と母ちゃんに『勉強をする気がないならアメリカに行け』と言われて、オハイオのシンシナティの学校に進学しました。ただ、うまくいかず。寮に住んでいたんですが、同級生から急に『ヘイ ジャップ』と言われたことで喧嘩をしてしまい、そのせいで寮に住めなくなってしまって。なので、フィラデルフィアにあるテンプル大学に入り、そこを卒業しました」 就職活動では唯一面接に行った企業で「あなたの実力では雇えない」と門前払い。父の知人の紹介で繊維商社のカキウチに入社する。 「金儲けをするならお
定価2万円のレア物を10万円で…世界的スニーカーショップ「アトモス」創業者・本明秀文氏の「スニーカー横流し」手口がヤバすぎる!【元ビジネスパートナーが「横領の実態」を実名告発】 「スニーカーファンへの裏切りです」 かつてほどの勢いはなくなったとはいえ、今なおスニーカー人気は根強い。「レア物」と呼ばれる限定品が発売されれば、抽選には応募が殺到。欲しかった商品を手に入れることができず、涙をのんだスニーカーファンも少なくないだろう。 だがもし、スニーカーの売り手である大手販売店が転売の蔓延を助長し、不当に価格が高騰する要因を作り出していたとしたら――。 「本明が行ってきたことはスニーカーファンへの裏切りであり、ナイキへの重大な契約違反です。あの男は、20年以上にわたりスニーカーの『横流し』を行い、莫大な利益を懐に入れてきたのです」 そう告発するのは、スニーカーの企画販売やイベント運営を行う「株式
FASHIONSNAP(以下、F):「ナイキ(NIKE)」の1985年製オリジナル「ターミネーター」。ヴィンテージスニーカーも買うんですね。 本明秀文(以下、本明):ヴィンテージも好きです。ターミネーターは復刻モデルが出ると聞いて、みんな新しい復刻モデルのターミネーターを履くだろうから、古いのを履いていた方が格好良いかなと思って買ったんです。そしたら復刻されないということになって(笑)。 F:復刻の噂がありましたが、結局されないんですね。これはどこで購入したんですか? 本明:高円寺のサファリ(SAFARI)です。古着が好きなので高円寺には月に1回ぐらい行っていて、サファリだったり、デニムだったらバナナボート(Bananaboat)とか。ちょうどさっきもバナナボートの社長と喋ってきたところです。 F:サファリの社長も知り合いですか? 本明:そう。行ったらまけてくれるんですよ。たしかこれは6万
本明秀文(以下、本明):まず前提として、やっぱり“無いもの”が高くなるっていう世の中なので、希少なものが欲しいというのは変わらないんです。僕は靴屋なので、靴で古くて珍しいものがあったら特に買いたいわけですよ。 FASHIONSNAP(以下、F):昨年からスタンスは変わらずですね。 本明:その中でも、例えば1985年のエア ジョーダン 1とか量を集めたいものは中古も買うんですが、基本的には新品未使用が僕の中では熱くて。今年買った"熱い靴"がこのコンバースたち。 F:では全部デッドストックですか? 本明:そう。まあ日に焼けちゃったりはしているんですけど。 F:全て種類が違いますね。まずはマイナーインダストリーズ(MINER Industries)社のアーミーコンバース。外側にはブランドロゴや文字がなく、ヒール部分にミルスペックがプリントされています。
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