マイナンバーカードをめぐるトラブルが相次ぐ中、カードを「自主返納」した人がことし4月から先月にかけて増えていたことが県庁所在地などの自治体への取材でわかった。制度への不信感を理由に挙げる人も多く、自治体の中には、返納しても個人情報とのひも付けが残ることなど、説明を強化する動きも出ている。独自調査で実態に迫った。 (阿部有起、名越大耕、能州さやか、柳澤あゆみ、三藤紫乃) ※記事の最後で動画をご覧になれます。 “自主返納”が増加 「メリット、デメリットについて正確に、まずわれわれに伝えるべきですし、運用手続きにしても、あちこちでマイナカードの使い方が周知されていませんし、進めるのであればもっと制度を熟成させて告知のしかたも工夫すべきだと思う」 6月、マイナンバーカードを自主的に返納した男性は、システムや運用上のトラブルを解決し、より丁寧に説明を尽くしてほしいと話した。 デジタル庁によると、本人