群馬県東部、赤城山東側の中腹に「廃駅」があります。標高1030mの位置にあり、現在はキャンプ場。現地を訪れると、意外なところに「廃線」が眠っていました。 赤城山にあった2つの鉄道とは? 群馬県のほぼ真ん中に位置し、平野部の広い範囲から見える山のひとつに赤城山(1828m)があります。県民によく知られたこの山に、かつて鉄道がありました。 山裾の部分を東西に上毛電鉄が、東側の渡良瀬川沿いをわたらせ渓谷鐵道が通っていますが、それらではありません。鉄道があったのは、標高1000m以上の高地です。 拡大画像 利平茶屋の旧赤城登山鉄道跡(乗りものニュース編集部撮影)。 起点の駅は「利平茶屋」といいます。わたらせ渓谷鐵道の水沼駅(群馬県桐生市)付近、国道122号「下田沢交差点」から赤城山方面への県道をクルマで20分ほど上っていくと、「利平茶屋森林公園」にたどり着きます。ここは現在、赤城山登山口のひとつで