カニの密漁を防ぐための日本とロシアの二国間協定が発効したことを受けて、ロシアからのタラバガニの輸入量が急激に減少し、影響が広がっています。 この協定は、ロシアで相次ぐカニの密漁や密輸による資源の枯渇を防ごうとおととし締結され、およそ1か月前の先月10日に発効しました。 これにより、ロシアから日本にカニを持ち込むすべての船に、合法的に水揚げされたカニであることを示すロシア漁業庁が発行する証明書の提出を義務づけるなど、手続きが厳格化されました。 水産庁によりますと、おととしロシアから輸入されたカニは輸入量全体のおよそ4割、国内流通量のおよそ3割を占めていましたが、協定の影響でそのロシアからの輸入が急激に減少しています。 札幌市中央区の中央卸売市場では、競りにかけられるタラバガニはほとんどがロシア産ですが、協定が発効したあと例年の1割から2割程度にまで減少し、カニが集まらないため数日間、競りが行