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田口善弘の検索結果1 - 40 件 / 82件

  • 田口善弘 on Twitter: "ChatGPTは基本、「アウトプットが正しいかどうか判断できる」人しか使えない。ということは専門家はますます楽が出来て、専門家じゃない人との格差が拡大する。AIっていうのは本当は専門知を誰もが簡単に使えるようにして格差の縮小に働く… https://t.co/0MNIvymxgW"

    ChatGPTは基本、「アウトプットが正しいかどうか判断できる」人しか使えない。ということは専門家はますます楽が出来て、専門家じゃない人との格差が拡大する。AIっていうのは本当は専門知を誰もが簡単に使えるようにして格差の縮小に働く… https://t.co/0MNIvymxgW

      田口善弘 on Twitter: "ChatGPTは基本、「アウトプットが正しいかどうか判断できる」人しか使えない。ということは専門家はますます楽が出来て、専門家じゃない人との格差が拡大する。AIっていうのは本当は専門知を誰もが簡単に使えるようにして格差の縮小に働く… https://t.co/0MNIvymxgW"
    • これだけは読んでおきたい! 機械学習を学ぶ人のための厳選入門書(田口 善弘)

      大量のデータをもとに自動的に反復学習する「機械学習」。近年、飛躍的な進歩を遂げている最新理論の基本的な概念と代表的な手法を難解な数式を使わず、中学生でもわかる平易な記述で解説することを目指したブルーバックス『はじめての機械学習』は、これから勉強を始める学生、機械学習について知りたいビジネスパーソン必読の書となりました。 しかし、数式にうとい人にもわかりやすく、という命題を最優先したために、執筆は「正確性に欠ける」という悩ましいジレンマとの闘いだったと著者は言います。 そこで、本当に機械学習のさわりである本書で入門した読者の"その後"ために、「もっと知りたい」「本格的に学びたい」と思った時に、どんな本が参考になるのか? 「読者に欲求不満がたまるのではないか」と案じた著者が、"その先の道標"を紹介しつつ、学ぶべきポイントを説きます。 もっと知りたい ブルーバックスより刊行された『はじめての機械

        これだけは読んでおきたい! 機械学習を学ぶ人のための厳選入門書(田口 善弘)
      • 田口善弘 on Twitter: "これは通報が事実の場合ですよね。主観的には事実でも客観的には虚偽だったら、学生は、当然、名誉毀損で訴えられる可能性がある。まず外に相談しろとアドバイスしている人はその責任をとれるんだろうか? https://t.co/Wn83gjgBZh"

        これは通報が事実の場合ですよね。主観的には事実でも客観的には虚偽だったら、学生は、当然、名誉毀損で訴えられる可能性がある。まず外に相談しろとアドバイスしている人はその責任をとれるんだろうか? https://t.co/Wn83gjgBZh

          田口善弘 on Twitter: "これは通報が事実の場合ですよね。主観的には事実でも客観的には虚偽だったら、学生は、当然、名誉毀損で訴えられる可能性がある。まず外に相談しろとアドバイスしている人はその責任をとれるんだろうか? https://t.co/Wn83gjgBZh"
        • 「生命はデジタルでできている!」のはご存じか?(田口 善弘)

          ブルーバックスより新刊『生命はデジタルでできている』を上梓した著者・田口善弘氏(中央大学理工学部教授)の特別エッセイ。 一見すると挑発的にも思える同書のタイトルは、いかにして着想されたのか? 物理学を学んだ学生の意外な反応 僕は物理学科の教授だが、研究はバイオインフォマティクスというゲノム科学と情報学の境界の様なことをやっている。 当然、卒研生は分子生物学の知識がなくDNAとRNAの区別も知らない状態で研究室に配属される。そこで、まず、彼らには教科書で分子生物学の基礎を教えることになる。 難しい物理学を勉強した学生だ、分子生物学の勉強など楽勝だと思った。だが、ゼミをやってみて気づいた。学生たちは想定外の場所で躓いた。 「制限酵素がDNAを切断するってどういう意味ですか?」 「DNA鎖を5′→3′の方向に伸長させるってどういう意味ですか?」 確かに物理学では「重りがバネを引っ張って伸ばす」と

            「生命はデジタルでできている!」のはご存じか?(田口 善弘)
          • 「マクスウェルの悪魔」はいなかった…なぜマクスウェルの悪魔は実現不可能なのか?(田口 善弘)

            物理に挫折したあなたに。 発売即重版が決まった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では〈物理学の大問題に関する重要な法則…「低温から高温に自発的に熱が移動」してしまうと「世界が安定的に存在できない」ワケ〉に引き続き、「マクスウェルの悪魔」のパラドックス​についてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 「マクスウェルの悪魔」のパラドックス この考え方については昔「マクスウェルの悪魔」と呼ばれるパラドックスが考えられていた。コップの中に小部屋を作って開閉できる小さな窓をつける。エネルギーの小さい水分子がやってきたら窓を開けて中に入れ、逆に小部屋の中のエネルギーの大きな水分子が窓のそばに来たら開けてやって小部屋の外に逃がす。こ

              「マクスウェルの悪魔」はいなかった…なぜマクスウェルの悪魔は実現不可能なのか?(田口 善弘)
            • 「基礎」が間違っているのに「応用」が成功してしまった理論…「熱機関」が現役でいられる理由(田口 善弘)

              物理に挫折したあなたに——。 読み物形式で、納得!感動!興奮!あきらめるのはまだ早い。 大好評につき5刷となった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では熱力学編から、熱機関についてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 「モーターにはまだ負けません!」 熱機関が現役でいられる理由 「熱機関」というと古めかしい機関車の蒸気機関などを思い浮かべる人も多い。古い技術でいまは使われていないと思っている人も多いかもしれないが、どっこい熱機関はバリバリの現役である。 熱機関で有名なのは、ジェームズ・ワットの蒸気機関だと思うが、カルノーが熱力学を正しく理解していなかったのと同じようにワットの熱力学の理解はいまの我々から見たら非常に遅れ

                「基礎」が間違っているのに「応用」が成功してしまった理論…「熱機関」が現役でいられる理由(田口 善弘)
              • エジソンの「直流方式」が短期間に駆逐されてしまった「納得の敗因」(田口 善弘)

                物理に挫折したあなたに——。 読み物形式で、納得!感動!興奮!あきらめるのはまだ早い。 大好評につき5刷となった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では、〈エジソンに勝利した伝説の発明家・テスラ…エジソンが激怒して起こったテスラとの「電流戦争の死闘」〉にひきつづき、直流と交流についてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 使い勝手がよい交流方式 エジソンが推進した直流方式の敗因について、もう少し考えてみよう。 電力は高電圧で送ったほうが損失が少ない。高電圧で送ったほうが電流が低くなり、送電線での発熱が抑えられるためだ(『学び直し高校物理』Chapter17「ジュールの法則」参照)。 白熱電球の場合は発熱は多いほうが明るく

                  エジソンの「直流方式」が短期間に駆逐されてしまった「納得の敗因」(田口 善弘)
                • 田口善弘 on Twitter: "普通に道を歩いていたら、高校生くらいの女子に「すみません、体調悪いんでタクシー呼んでくれますか?」と言われてタクシー呼んで乗せるというラノベみたいな体験してしまった。そのまま一緒にタクシーに乗って行ってボーイ・ミーツ・ガールが始まるところだが流石にそれは無し(僕の年齢的にも無理)"

                  普通に道を歩いていたら、高校生くらいの女子に「すみません、体調悪いんでタクシー呼んでくれますか?」と言われてタクシー呼んで乗せるというラノベみたいな体験してしまった。そのまま一緒にタクシーに乗って行ってボーイ・ミーツ・ガールが始まるところだが流石にそれは無し(僕の年齢的にも無理)

                    田口善弘 on Twitter: "普通に道を歩いていたら、高校生くらいの女子に「すみません、体調悪いんでタクシー呼んでくれますか?」と言われてタクシー呼んで乗せるというラノベみたいな体験してしまった。そのまま一緒にタクシーに乗って行ってボーイ・ミーツ・ガールが始まるところだが流石にそれは無し(僕の年齢的にも無理)"
                  • 田口善弘 on Twitter: "昔から思っていましたが、アメリカの研究者がやっているサイエンスはテクノロジーで、ヨーロッパの研究者がやっているサイエンスは哲学で、日本人がやっているサイエンスは趣味、という印象があります(悪い意味でいっているわけじゃないです)。"

                    昔から思っていましたが、アメリカの研究者がやっているサイエンスはテクノロジーで、ヨーロッパの研究者がやっているサイエンスは哲学で、日本人がやっているサイエンスは趣味、という印象があります(悪い意味でいっているわけじゃないです)。

                      田口善弘 on Twitter: "昔から思っていましたが、アメリカの研究者がやっているサイエンスはテクノロジーで、ヨーロッパの研究者がやっているサイエンスは哲学で、日本人がやっているサイエンスは趣味、という印象があります(悪い意味でいっているわけじゃないです)。"
                    • ほぼ何もわかってない「摩擦力」が高校物理に頻繁に出現するワケ…じつは科学のいろんな分野に悪影響を与えていた(田口 善弘)

                      物理に挫折したあなたに。 発売即重版が決まりたちまち4刷となった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では、〈実はよくわかっていない「摩擦」のしくみ…最新の物理学でも、いまだに解明できていない「摩擦力」〉にひきつづき、動摩擦力についてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 動摩擦力は力ではない! 次に「動摩擦力」。これも力という名前がついてはいるが、実際は力ではない。 摩擦がある床の上に置かれた物体を引きずるのに必要な仕事は、以下の式で表される。

                        ほぼ何もわかってない「摩擦力」が高校物理に頻繁に出現するワケ…じつは科学のいろんな分野に悪影響を与えていた(田口 善弘)
                      • 田口善弘@発言は私の個人としての見解であり中央大学やその機関の意見を代表するものではありません on X: "私見ですが、それはちょっと違っていてですね、日本人の議論は合理的な結論を出すのが目的じゃなく合意形成が目的なのでそうすると「最初っから意見が一致している」のが最も時間の節約になるので「違う意見を言う人」は「他人の時間を無駄にしている」とみなされて攻撃されるんだと思います。"

                        • 量子力学が作り出す奇想天外の世界観! あなたはどれだけ理解できますか?(田口 善弘)

                          世界は、本当は量子力学の原理で動いている。 それでは、我々が普段見ている世界とは何なのか?量子力学の作り出す奇想天外の世界観とは? このたび『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』(講談社現代新書)を上梓した田口善弘氏が、量子力学の世界について解説する。 世界は量子力学の原理で動いている あなたが犬を飼っている場合、おそらく、一度は手に持っている何かを投げて犬に取ってこさせるという遊びをしたことがあるだろう。あなたが何かを投げた瞬間、きっと犬は走り出す。決して、あなたの投げた何かがどこに落下するかを見定めてから走り出すのではない。 ということは、犬はあなたと同じ力学的な世界観を共有しているということだ。力学の法則を知らなくても。いや、むしろ我々の方が犬の世界観を共有しているというべきだろう。人類の祖先の出現のほうが犬の祖先であるイヌ科の出現よりずっと後なのだから。結局、研ぎ澄まされてはい

                            量子力学が作り出す奇想天外の世界観! あなたはどれだけ理解できますか?(田口 善弘)
                          • 物理学の未解決問題…200年以上前に発見された「ナビエ・ストークス方程式」はなぜ正しいのかいまだにわかっていない!(田口 善弘)

                            物理学には、19世紀の前半に発見されていながらも、未だに一からの導出が成功していない式がある。それが、流体の流れを統べる方程式としてナビエ・ストークス方程式だ。 このたび『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』(講談社現代新書)を上梓した田口善弘氏が、人類の果たせない夢・ナビエ・ストークス方程式について解説する。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 『学び直し高校物理』では触れることができなかったが、水のような液体や、空気のような気体をまとめて流体と呼んでいる。この流体は文字通り「流れる」ものなのだが、流体の流れを統べる方程式としてナビエ・ストークス方程式というものが知られている。 この方程式がどんな形をした式なのかはここでは程度が高すぎるので説明しない。興味ある向きは現代新書の姉妹新書であるブルーバックスに『高校数学でわかる流体力学

                              物理学の未解決問題…200年以上前に発見された「ナビエ・ストークス方程式」はなぜ正しいのかいまだにわかっていない!(田口 善弘)
                            • 田口善弘 on Twitter: "「基礎研究は役に立たないというな」というTLが散見されますが、根本的に誤っていますよ。基礎研究は役に立たないから大切なんです。意味わからないかもしれないけど。役に立つっていわないと基礎研究できなくなったらその国はおしまいです。みん… https://t.co/JBCviHTER4"

                              「基礎研究は役に立たないというな」というTLが散見されますが、根本的に誤っていますよ。基礎研究は役に立たないから大切なんです。意味わからないかもしれないけど。役に立つっていわないと基礎研究できなくなったらその国はおしまいです。みん… https://t.co/JBCviHTER4

                                田口善弘 on Twitter: "「基礎研究は役に立たないというな」というTLが散見されますが、根本的に誤っていますよ。基礎研究は役に立たないから大切なんです。意味わからないかもしれないけど。役に立つっていわないと基礎研究できなくなったらその国はおしまいです。みん… https://t.co/JBCviHTER4"
                              • 田口善弘 on Twitter: "人口知能ラムダとGoogleエンジニアの会話。怖いわ。 https://t.co/W0YDl1r9Bi @YouTubeより 僕はラムダに意識があるんじゃなくて「知能や自我が無いとできないと今まで人間が思っていたことの殆どは知能… https://t.co/KCa7JZhX8T"

                                人口知能ラムダとGoogleエンジニアの会話。怖いわ。 https://t.co/W0YDl1r9Bi @YouTubeより 僕はラムダに意識があるんじゃなくて「知能や自我が無いとできないと今まで人間が思っていたことの殆どは知能… https://t.co/KCa7JZhX8T

                                  田口善弘 on Twitter: "人口知能ラムダとGoogleエンジニアの会話。怖いわ。 https://t.co/W0YDl1r9Bi @YouTubeより 僕はラムダに意識があるんじゃなくて「知能や自我が無いとできないと今まで人間が思っていたことの殆どは知能… https://t.co/KCa7JZhX8T"
                                • 意外と知らない、飛行機が「好き勝手な速度で飛んではいけない」理由(田口 善弘)

                                  物理に挫折したあなたに。 発売即重版が決まった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では飛行機はなぜ飛ぶのか?​ という疑問から、揚力についてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 飛行機は人工衛星か? 「地表すれすれにだって、人工衛星は落ちないで地球を回ることはできる。ただし、空気抵抗があるからそれは無理だ」と前に書いた。それでは空気抵抗で減速しないように加速することで、飛行機は人工衛星と同じ意味で地球を周回しているのだろうか? 実際のところ、飛行機がジェットエンジンを噴射し続けているのに加速せず一定の時速で飛んでいるのは、空気抵抗と釣り合うだけの推力をジェットエンジンが生み出しているからだ。 現代の科学技術の粋を集めて

                                    意外と知らない、飛行機が「好き勝手な速度で飛んではいけない」理由(田口 善弘)
                                  • 田口善弘 on Twitter: "@sunasaji あなた、本当に日本人ですか?それとも中国の工作員か何かですか? 民主主義の歴史を振り返れば、人類は「奴隷の自由」より「人権が保障された死」を選んできたことが分かると思います。あなたはそれを共有していないんでしょ… https://t.co/JVeSflWMk9"

                                    @sunasaji あなた、本当に日本人ですか?それとも中国の工作員か何かですか? 民主主義の歴史を振り返れば、人類は「奴隷の自由」より「人権が保障された死」を選んできたことが分かると思います。あなたはそれを共有していないんでしょ… https://t.co/JVeSflWMk9

                                      田口善弘 on Twitter: "@sunasaji あなた、本当に日本人ですか?それとも中国の工作員か何かですか? 民主主義の歴史を振り返れば、人類は「奴隷の自由」より「人権が保障された死」を選んできたことが分かると思います。あなたはそれを共有していないんでしょ… https://t.co/JVeSflWMk9"
                                    • なんと「雲と霧」、気象学的には「同じもの」なのに、その「発生プロセス」は全然違っていた!(田口 善弘)

                                      物理に挫折したあなたに——。 読み物形式で、納得!感動!興奮!あきらめるのはまだ早い。 大好評につき5刷となった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では〈意外とわからない、雲はどうやってできているのか?…じつは一連のプロセスには熱力学的な物理現象が満載!〉に引き続き、なぜ霧ができるのかについてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 霧はなぜできるのか 雲ができるプロセスが理解できたところで、今度は霧ができるしくみについて思索を巡らせてみたい。 気象学的にみると、雲と霧は同じものだと考えられている。違いは発生場所だけで、地表付近に浮かんでいるものを霧、空の高いところに浮かんでいるものを雲と呼んでいる。 しかし両者の発生する

                                        なんと「雲と霧」、気象学的には「同じもの」なのに、その「発生プロセス」は全然違っていた!(田口 善弘)
                                      • 意外とわからない、雲はどうやってできているのか?…じつは一連のプロセスには熱力学的な物理現象が満載!(田口 善弘)

                                        物理に挫折したあなたに——。 読み物形式で、納得!感動!興奮!あきらめるのはまだ早い。 大好評につき5刷となった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では熱力学編から、 熱力学第二法則​などについてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 熱力学は電磁気学とは別の意味でわかりにくい。電磁気学のわかりにくさは、電荷や電場を実感できないことに由来するが、熱力学が扱う熱は、しっかりと体感できる。熱力学の難しさは、熱が感じられないからじゃなく実体がないからだ。 そこで第3部では具体的な現象を説明してその裏に熱力学的な考え方がある、という筋立てにしてみた。熱力学が関係するもっとも日常的な現象として雲から始める。その次に圧力というやっぱ

                                          意外とわからない、雲はどうやってできているのか?…じつは一連のプロセスには熱力学的な物理現象が満載!(田口 善弘)
                                        • 田口善弘 on Twitter: "科学が国家によって管理されると学術的な成果が著しく低下することが経験的に知られています。結果的に日本の科学の学術的な成果が他国に比べて低下することになりますが、それを敢えてお望みなら、どうぞ。 https://t.co/Vsynkt6OPP"

                                          科学が国家によって管理されると学術的な成果が著しく低下することが経験的に知られています。結果的に日本の科学の学術的な成果が他国に比べて低下することになりますが、それを敢えてお望みなら、どうぞ。 https://t.co/Vsynkt6OPP

                                            田口善弘 on Twitter: "科学が国家によって管理されると学術的な成果が著しく低下することが経験的に知られています。結果的に日本の科学の学術的な成果が他国に比べて低下することになりますが、それを敢えてお望みなら、どうぞ。 https://t.co/Vsynkt6OPP"
                                          • 田口善弘 on Twitter: "数学系、理論物理系の話の圧倒的多数は「自分の研究分野の社会的役割を意識して言語化する」ことなんて100%無理だと思う。生物みたいに「わかりやすい」ことをやっている人は同じ基礎研究者でも簡単にこういうこと言うんだよね。本当に慎んでほ… https://t.co/DGZVARrMqz"

                                            数学系、理論物理系の話の圧倒的多数は「自分の研究分野の社会的役割を意識して言語化する」ことなんて100%無理だと思う。生物みたいに「わかりやすい」ことをやっている人は同じ基礎研究者でも簡単にこういうこと言うんだよね。本当に慎んでほ… https://t.co/DGZVARrMqz

                                              田口善弘 on Twitter: "数学系、理論物理系の話の圧倒的多数は「自分の研究分野の社会的役割を意識して言語化する」ことなんて100%無理だと思う。生物みたいに「わかりやすい」ことをやっている人は同じ基礎研究者でも簡単にこういうこと言うんだよね。本当に慎んでほ… https://t.co/DGZVARrMqz"
                                            • なぜ「冷却」は難しく、「加熱」は簡単なのか?…エアコンの冷房機能を例に考える「冷やす」しくみ(田口 善弘)

                                              物理に挫折したあなたに——。 読み物形式で、納得!感動!興奮!あきらめるのはまだ早い。 大好評につき5刷となった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では〈「冷やすより温めるほうが簡単」は本当か?…意外と知らない、冷蔵庫が冷えるしくみ〉にひきつづき、冷却についてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 どうすれば冷やすことができるのか 熱から仕事を作り出すほうの熱機関は多種多様なものがあるのに対して、冷却器はあまりバリエーションがない。 私たちにとっていちばん身近であるエアコンの冷房機能を例に熱交換によって温度を下げる方法を説明しよう。エアコンは、気体や液体などを使って熱を交換することで、室内の温度を下げたり、上げたりする空

                                                なぜ「冷却」は難しく、「加熱」は簡単なのか?…エアコンの冷房機能を例に考える「冷やす」しくみ(田口 善弘)
                                              • 「電動モーター飛行機」はなぜ登場しないのか?…モーターに負けず、熱機関がバリバリの現役でいられる理由(田口 善弘)

                                                物理に挫折したあなたに——。 読み物形式で、納得!感動!興奮!あきらめるのはまだ早い。 大好評につき5刷となった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では、〈「基礎」が間違っているのに「応用」が成功してしまった理論…「熱機関」が現役でいられる理由〉にひきつづき、熱機関についてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 内燃機関と外燃機関の長所と短所 熱機関は内燃機関といって、熱の発生が動力装置内部で起きている場合と、外燃機関といって熱の発生が外部で起きている場合がある。エンジンは内燃機関で、蒸気機関は外燃機関である。いまではすっかり見なくなってしまった蒸気機関に対して、内燃機関であるエンジンは現役なので内燃機関のほうが優れてい

                                                  「電動モーター飛行機」はなぜ登場しないのか?…モーターに負けず、熱機関がバリバリの現役でいられる理由(田口 善弘)
                                                • 田口善弘 on Twitter: "機械学習はアート(技芸)の集合体に過ぎないので学術とみなされにくい。情報幾何があるじゃないかというかもしれないがあれは根拠があいまい。情報幾何が本当に強力ならLLMがなぜうまく行くかという説明もできなくてはならないが、トランスフォーマーとか微分できないアルゴリズムだらけで全く無力 1/3"

                                                  • 新型コロナウイルスと「デジタルで闘う」科学者たち(田口 善弘)

                                                    新型コロナウイルスの感染が確認された人数が、世界で400万人を突破し、その勢いはとどまるところを知らない。 燎原の火のごとく広がる新型ウイルスに立ち向かうべく、世界中の科学者たちがコロナ対策に関連する研究を次々に発表している。中でも注目すべきは、実験を行うことなく、データ分析を通じて新しい知見を発表するデータサイエンティストたちだ。 『生命はデジタルでできている』の著者で、バイオインフォマティクスの旗手として知られる、田口善弘さんが、新しい生命科学の潮流を解説する。 厳しい状況に立ち向かう人々 世は猫も杓子も新型コロナウィルスである。 世界的に見れば日本では死者も決して多くはなく、しかも、ほぼご高齢の方々に限られている(ご冥福をお祈りします)ので、比較的平穏な感じがある。しかし、死者が千人代の後半から、万人越えになってしまった欧米各国はさぞかし阿鼻叫喚の有様だろう。 日本でも、当事者ご本人

                                                      新型コロナウイルスと「デジタルで闘う」科学者たち(田口 善弘)
                                                    • 「電動モーター飛行機」はなぜ登場しないのか?…モーターに負けず、熱機関がバリバリの現役でいられる理由(田口 善弘)

                                                      それでは、なぜ、車はエンジンを使っていて、タービンを使っていないのか。これは車の場合は時速に合わせてエンジンの回転をこまめに変える必要があるからである。車は止まったり動いたりするので、動き始めはゆっくりと、高速道路を疾走する場合は高速で、エンジンが回転するほうが望ましい。 だが、タービンの場合、回転数は水蒸気やガスの「勢い」で決まってしまうから簡単に回転数を変えることができない。これに対してガソリンエンジンは、毎回ガソリンを空気にちょっとずつ混ぜて燃やしているので、その回数を減らせばいくらでも回転数を落とすことができる。この回転数を自由に変えられるというガソリンエンジンの利点が、自動車においてタービンが入り込めない障壁となっている。 ちなみにジェットエンジンもタービンを用いた熱機関である。ジェットエンジンはガスタービンで、燃料を燃やして作った高温高圧のガスを噴射し、その反動で推進力を得てい

                                                        「電動モーター飛行機」はなぜ登場しないのか?…モーターに負けず、熱機関がバリバリの現役でいられる理由(田口 善弘)
                                                      • 基礎が間違っているのに応用が成功してしまった!?…ワットの蒸気機関のブレイクスルーとは何だったのか(田口 善弘)

                                                        物理に挫折したあなたに。 発売即重版が決まりたちまち4刷となった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では熱力学編から、熱機関についてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 「モーターにはまだ負けません!」 熱機関が現役でいられる理由 「熱機関」というと古めかしい機関車の蒸気機関などを思い浮かべる人も多い。古い技術でいまは使われていないと思っている人も多いかもしれないが、どっこい熱機関はバリバリの現役である。 熱機関で有名なのは、ジェームズ・ワットの蒸気機関だと思うが、カルノーが熱力学を正しく理解していなかったのと同じようにワットの熱力学の理解はいまの我々から見たら非常に遅れていた。ワット(W)は電磁気学編で出てきた単位時

                                                          基礎が間違っているのに応用が成功してしまった!?…ワットの蒸気機関のブレイクスルーとは何だったのか(田口 善弘)
                                                        • 物理学の未解決問題…200年以上前に発見された「ナビエ・ストークス方程式」はなぜ正しいのかいまだにわかっていない!(田口 善弘)

                                                          物理学には、19世紀の前半に発見されていながらも、未だに一からの導出が成功していない式がある。それが、流体の流れを統べる方程式としてナビエ・ストークス方程式だ。 このたび『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』(講談社現代新書)を上梓した田口善弘氏が、人類の果たせない夢・ナビエ・ストークス方程式について解説する。 『学び直し高校物理』では触れることができなかったが、水のような液体や、空気のような気体をまとめて流体と呼んでいる。この流体は文字通り「流れる」ものなのだが、流体の流れを統べる方程式としてナビエ・ストークス方程式というものが知られている。 この方程式がどんな形をした式なのかはここでは程度が高すぎるので説明しない。興味ある向きは現代新書の姉妹新書であるブルーバックスに『高校数学でわかる流体力学』という本がでているのでそれでも読んで頂こう。ここでは具体的な話はしない。 ナビエ・ストー

                                                            物理学の未解決問題…200年以上前に発見された「ナビエ・ストークス方程式」はなぜ正しいのかいまだにわかっていない!(田口 善弘)
                                                          • 〈あなたを完コピします〉高精度予測AIに、サイエンティストが追われるとき(田口 善弘)

                                                            〈あなたを完コピします〉高精度予測AIに、サイエンティストが追われるとき ショートショートで学ぶ機械学習【1】 近年、著しい進歩を続ける機械学習。センター入試の英語の試験では機械学習を使うことで、200満点中185点をとることに成功し、将棋や囲碁ではもはや人間が太刀打ちできないレベルの能力を獲得。画像処理にいたっては、フェイク画像はもちろんのこと、オリジナルのキャラクターを造形できるところまで到達している。 今後のビジネスや科学研究を続けていくうえでもはや無視できない存在になりつつある「機械学習」だが、言葉ばかりが先走りして、その本質を理解している人はごくわずかだ。「機械学習」とはいかなるものか、社会にどのような変化をもたらすのか。機械学習の専門家であり、科学出版賞受賞した書き手として知られる田口善弘氏が、ショートショートで「機械学習」がもたらす未来世界を描く。 あなたの才能、完コピします

                                                              〈あなたを完コピします〉高精度予測AIに、サイエンティストが追われるとき(田口 善弘)
                                                            • 田口善弘@発言は私の個人としての見解であり中央大学やその機関の意見を代表するものではありません(@Yh_Taguchi)さん / X

                                                              • 高校の物理で習う力学は嘘っぱち!?「この世のものは全て波動」であるという「かなりぶっ飛んだ」式(田口 善弘)

                                                                物理に挫折したあなたに。 発売即重版が決まった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では原子・分子編から、「波」についてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 この世の物質は「波」である! 量子力学には、不確定性原理以外にも、常識では計り知れないものが多い。たとえば、フランスの物理学者ド・ブロイが、光子の粒子性と波動性を結びつけるために導入した概念である「ド・ブロイ波」(物質波ともいう)の関係式は、かなりぶっ飛んだものだ。 何がどうぶっ飛んでいるのか。実は、この式は、「ある運動量で飛んでいる粒子は、どんなものであっても、上の式で与えられる波長の波でもある」というトンデモない式なのである。 この式はたとえば、ある速度で飛んで

                                                                  高校の物理で習う力学は嘘っぱち!?「この世のものは全て波動」であるという「かなりぶっ飛んだ」式(田口 善弘)
                                                                • ほぼ何もわかってないため大学では教えられることのない「摩擦力」がこれほどまでに高校物理に頻繁に出現するのはなぜか?(田口 善弘)

                                                                  物理に挫折したあなたに——。 読み物形式で、納得!感動!興奮!あきらめるのはまだ早い。 大好評につき5刷となった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では、〈最新の物理学でもいまだに解明できていない「摩擦力」…実はよくわかっていない「摩擦」のしくみ〉にひきつづき、動摩擦力についてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。

                                                                    ほぼ何もわかってないため大学では教えられることのない「摩擦力」がこれほどまでに高校物理に頻繁に出現するのはなぜか?(田口 善弘)
                                                                  • モーターに負けず、熱機関がバリバリの現役でいられる理由…熱機関は古い技術ではなかった!(田口 善弘)

                                                                    物理に挫折したあなたに。 発売即重版が決まりたちまち4刷となった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では、〈基礎が間違っているのに応用が成功してしまった!?…ワットの蒸気機関のブレイクスルーとは何だったのか〉にひきつづき、熱機関についてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 内燃機関と外燃機関の長所と短所 熱機関は内燃機関といって、熱の発生が動力装置内部で起きている場合と、外燃機関といって熱の発生が外部で起きている場合がある。エンジンは内燃機関で、蒸気機関は外燃機関である。いまではすっかり見なくなってしまった蒸気機関に対して、内燃機関であるエンジンは現役なので内燃機関のほうが優れているというイメージが先行しがちだが、実際

                                                                      モーターに負けず、熱機関がバリバリの現役でいられる理由…熱機関は古い技術ではなかった!(田口 善弘)
                                                                    • 田口 善弘 (Y-h. TAGUCHI) - マイポータル - researchmap

                                                                      連絡先taggranular.com 研究者番号 30206932ORCID ID https://orcid.org/0000-0003-0867-8986J-GLOBAL ID200901078224102086researchmap会員ID5000013545 外部リンク 現代新書でました(四刷一万九千部、2024/3/30現在)。 学び直し高校物理 スタンフォード大学が選んだトップ2%研究者(2023年バイオインフォマティクス分野)に選ばれました! 研究が日経電子版で取り上げられました。 +Cでフューチャーされました。 スタンフォード大学が選んだトップ2%研究者(2022年バイオインフォマティクス分野)に選ばれました! シュプリンガーから共編書出します。 ISET2021で基調講演を行いました。 日本行動計量学会2021年度秋の行動計量セミナーで講師を務めました。 スタンフォード大

                                                                      • 音も光も「波」なのに、なぜ人は「光」は見ることができて「音」を見ることができないのか?(田口 善弘)

                                                                        物理に挫折したあなたに——。 読み物形式で、納得!感動!興奮!あきらめるのはまだ早い。 大好評につき5刷となった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では波動編から、光の直進性についてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 熱も実体がわからない難しい概念だったが、波動はまた別の意味で難しい。一方で、熱とは何かと真顔できかれたら返答に困るだろうが、波動が何かと言われたら即答できるはずだ。波の絵をさらさらっと描いて「これ」と言えばOK。じゃあ、何が難しいのか? それは波動は熱以上に「発生する場所を選ばない」からだ。およそ振動するものならなんでも波動を起こしうるが、この世に振動しないものなど考えられない。つまり、波動とはどこでも

                                                                          音も光も「波」なのに、なぜ人は「光」は見ることができて「音」を見ることができないのか?(田口 善弘)
                                                                        • 「マクスウェルの悪魔」はいなかった…なぜマクスウェルの悪魔は実現不可能なのか?(田口 善弘)

                                                                          マクスウェルの悪魔のパラドックスの解決 このパラドックスは長いこと解明されなかったが、最近決着をみた。この議論では「悪魔の頭の中の乱雑さ」が考えられていなかった。つまり、悪魔は「水の分子のエネルギーが大きいか小さいかを覚える」必要がある。 これはコンピュータでは、メモリーに情報が書き込まれたことに相当する。つまり、乱雑さが減っているので、温度が低い状態に相当する。次に、水の分子の状態を記憶するために一度メモリーをリセットして忘れないといけない。この結果、乱雑さが増す。これは温度が高いことになる。 コンピュータのメモリーの中の状態が「温度が高い、低いに関係している」というのはとてもわかりにくいが、この「悪魔の脳の中のメモリーの『温度』を勝手に(外から仕事をせずに)上げたり下げたりできる」という前提が、熱力学第二法則に反しているからマクスウェルの悪魔は実現不可能だ、というのがいまの物理学の理解

                                                                            「マクスウェルの悪魔」はいなかった…なぜマクスウェルの悪魔は実現不可能なのか?(田口 善弘)
                                                                          • あまりにもわかりにくい「電場」を平易に解説…そもそも「電場」とは何なのか?(田口 善弘)

                                                                            逆二乗則じゃないとブラウン管はなかった?! 繰り返しになるが、私たちが、電場の効果を目の当たりにすることはめったにない。液晶モニタが普及して失われたが、ブラウン管は、電場を意識する数少ない機会であった。 それではブラウン管内部では、どのように電場が制御されているのだろう。まず、静電場は電荷からしか発生しない。ブラウン管の中の電場は、それぞれの電極に正の電荷だけ、負の電荷だけを無理矢理集めて作っている。 電場は正電荷の周囲には放射状に外向きに発生する(図の1)。負電荷の周囲には同じく放射状に、しかし内向きに発生する(図の2)。そこで正電荷を平面に敷き詰めれば、平面に垂直な成分以外は打ち消しあってしまい、電場は平面に対して垂直に外向きになる(図の3)。反対に、負電荷を平面に敷き詰めれば、平面に対して垂直に内向きになる(図の4)。そこでこの2つの平面を近づけると、平面の間の電場は強めあうが外側の

                                                                              あまりにもわかりにくい「電場」を平易に解説…そもそも「電場」とは何なのか?(田口 善弘)
                                                                            • 「とても簡単な部品」になぜ電気が蓄えられるのか?…電気回路に不可欠の電子部品 「コンデンサー」の謎を解く!(田口 善弘)

                                                                              物理に挫折したあなたに——。 読み物形式で、納得!感動!興奮!あきらめるのはまだ早い。 大好評につき5刷となった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では電磁気学編から、電気容量についてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 電気回路に不可欠の電子部品 「コンデンサー」の謎を解く 電位に差がある2点間(電圧)を電気抵抗でつなぐと、オームの法則(電圧=電流×電気抵抗)で決まる大きさの電流が流れる。じゃあ、回路内の2点間の電圧が低下するのは抵抗に電流が流れたときだけだろうか。 実はそうではなく、電気をため、必要に応じて放出する電子部品コンデンサー(キャパシタと呼ばれることもある)を使っても回路内の2点間の電圧は下げることができ

                                                                                「とても簡単な部品」になぜ電気が蓄えられるのか?…電気回路に不可欠の電子部品 「コンデンサー」の謎を解く!(田口 善弘)
                                                                              • 音も光も「波」なのに、なぜ人は「光」は見ることができて「音」を見ることができないのか?(田口 善弘)

                                                                                物理に挫折したあなたに——。 読み物形式で、納得!感動!興奮!あきらめるのはまだ早い。 大好評につき5刷となった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では波動編から、光の直進性についてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 熱も実体がわからない難しい概念だったが、波動はまた別の意味で難しい。一方で、熱とは何かと真顔できかれたら返答に困るだろうが、波動が何かと言われたら即答できるはずだ。波の絵をさらさらっと描いて「これ」と言えばOK。じゃあ、何が難しいのか? それは波動は熱以上に「発生する場所を選ばない」からだ。およそ振動するものならなんでも波動を起こしうるが、この世に振動しないものなど考えられない。つまり、波動とはどこでも

                                                                                  音も光も「波」なのに、なぜ人は「光」は見ることができて「音」を見ることができないのか?(田口 善弘)
                                                                                • 車のダッシュボードにものを置いておくと、ガラスに映りこむ…この「反射」はなぜ起こるのか?(田口 善弘)

                                                                                  どうしてこんなことが可能かということを説明するにはまず、偏光について説明しないといけない。光は、電磁波の一種であり、電場と磁場が直交した方向に交互に現れたり消えたりしながら進んでいく波だということは説明した。 さてここで直交していて周期がずれている2つの電磁波が同時に存在した場合を考えよう。現実の光は、こんなふうにただの振動じゃなく、螺旋を描きながら進んでいることのほうが多い。こういう光がガラスに当たって反射したらどうなるか? 『学び直し高校物理』のレベルを超える説明になるため、ここでは詳細な説明は省略するが、反射するとき実際に反射するのは反射面に平行に振動している成分だけだ。垂直な成分は反射できない。だから窓ガラスに映っている影は振動の方向が限られている。そこでこの方向と垂直な光しか通らない偏光子という特別なガラスを通して見ると、反射光だけが消えるのでこの窓ガラスのように映ったものだけを

                                                                                    車のダッシュボードにものを置いておくと、ガラスに映りこむ…この「反射」はなぜ起こるのか?(田口 善弘)