ロシアのミサイル攻撃で破壊されたウクライナ・キーウの小児病院を訪れたオレクサンドルさん(右)と長男ルドビクちゃん。ルドビクちゃんは血液のがんを患っている=9日(共同) 【キーウ共同】ロシア軍のミサイル攻撃で病棟が大破したウクライナ首都キーウ(キエフ)の小児病院は同国最大規模の専門病院で、難病を抱えた子どもたちの治療に当たってきた。「この子はがんです。これからどうすればいいのか」。2歳の幼子を抱いた父親は9日、崩れ落ちた病棟近くで途方に暮れていた。 【写真】ロシア国民的歌手、キーウ小児病院攻撃を批判「限度ある」 IT関連業オレクサンドルさん(22)とマリアさん(23)が、血液がんを患う長男ルドビクちゃん(2)を抱いて病棟玄関に立ちすくんでいた。抗がん剤の影響でルドビクちゃんの髪の毛はない。キーウ州の自宅からほぼ毎日通院しているが、たまたま8日は治療がなく難を逃れた。 9日は担当医に治療方針を