特定の地域内で、電力貯蔵システムなどと組み合わせて、分散型電源の発電量を需要状況に合わせて制御したり、自給したりする電力供給網の「マイクログリッド」。地球保護やエネルギーセキュリティの面で注目を集めています。 マイクログリッドとは 電力は、一般に人里離れた大規模な発電所で作られています。電気は送電線、変電所、配電線を経由して需要家に送られます。この発電側(供給)から需要側(消費)へ電力を流通させる電力供給網を、「電力系統」と呼びます。 近年、技術革新や環境問題と相まって、電力を必要とする場所の近くに小型発電機を設置し発電する試みが行われています。この場合、発電機が電力を必要とする場所ごとに分散して設置されるので、ここで使われる発電機は「分散型電源」と呼ばれます。また、この分散型電源を用いてエネルギーを供給するシステムを、「分散型エネルギーシステム」と呼びます。 電力の供給システムには、電力