大阪府堺、藤井寺、羽曳野各市に位置する世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群」の魅力を世界に発信し、次世代に伝えようと、「G7大阪・堺貿易大臣会合開催記念 古墳サミット」が、堺市堺区のフェニーチェ堺で開かれた。「兄弟げんか」が巨大古墳造営の背景にあるとの指摘もあり、海外の研究者も注目していた。 同サミットは令和2年度に始まり、4回目。回を追うごとに大阪、関西、全国と対象を広げ、26日に行われた今回は昨年10月の「G7大阪・堺貿易大臣会合」を記念し、初めて西欧の研究者を招いた。 世界各国の墳墓と比較し、日本の古墳が特徴的なのはその巨大さ。なぜ、古代日本では、多大な労力をかけてまで古墳を巨大にする必要に迫られたのだろうか。その背景について、岡山大学の清家章教授(日本考古学)が講演した。 その中で「兄弟げんかが古墳を大きくした」と清家教授。当時の王位は同じ血縁集団内で継承されるものの、明確な基準はなく