慶應義塾大学文学部図書館・情報学の福島幸宏准教授は、大学・大学院時代の日本近代史研究を通じて地域資料の重要性に気付き、京都府職員として、特に貴重史資料の保存・公開に携わってきました。現在はデジタルアーカイブという分野の確立と、デジタルアーカイブの普及・利活用を推進する“ムーブメント”に取り組んでいます。 「利用しやすい地域資料データ」とは何か? 「図書館職員に今後求められる技能」とは? 地域資料の保存と活用、また公立の図書館が取り巻く今後の役割について、福島准教授のこれまでのご経験や現在の活動とともに紐解いていきます。 本インタビューでは、慶應義塾大学文学部図書館・情報学の福島幸宏准教授(以下、福島先生)の【過去】京都府職員時代、【現在】大学教員時代、【未来】の3部構成でお話を伺えればと思います。 【過去】京都府職員時代 ー 京都府職員時代のお話に入る前に、福島先生のこれまでと現在の活動に