栃木県栃木市の聖地公園(都賀町木)にある北寺遺跡で発掘調査を行っている国学院大栃木短大のフィールドワークチームが、約7500年前の縄文時代早期にみられる鵜ケ島台式土器と茅山下層式土器のかけら計約20個を採取した。指導する大工原豊准教授(62)は「市内では最も古い縄文遺跡の一つと確認できた」と話している。 公園南側に広がる北寺遺跡は広さ約2千平方メートル。同短大日本文化学科日本史フィールドの学生やOBら20人が参加し、19日から5日間の日程で調査が行われている。出土土器のかけらは大きい物で5センチほど。いずれも表面に貝殻で付けた文様があった。 調査は県の助成を受けて行われ、考古学への理解を広めることも目的の一つ。24日に短大の学生らが同市藤岡町中根の中根八幡神社境内で「中根縄文まつり」を開く。昨年まで9年間実施した中根八幡遺跡調査の成果報告や縄文石器で調理した「縄文なべ」試食、「縄文の音」体