並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

1 - 8 件 / 8件

新着順 人気順

福音館書店の検索結果1 - 8 件 / 8件

  • 「詩」というもの/谷川俊太郎|「新潮」編集部

    僕が小学校に行ってた頃ね、日本は戦争してたでしょ、戦地の兵隊さんに手紙を書きましょうなんて宿題が出るわけ、僕は何書いていいかわからないんだ、母にそう言うと、自分のことを書けばいいのよと言われる、そこでまた困っちゃうんだ、自分のことって何書けばいいのって言うと、遊んだことでも、勉強したことでもなんでもいいのよと母は言う、そうすると頭に浮かぶのは、朝起きて顔を洗って朝ごはんを食べてみたいなこと、子供心にも全然面白くない、いやいや鉛筆でひらがなと漢字を書いていた。 今考えるとこれは一種のトラウマになったんじゃないかな。文章を書くのはとにかく苦手、それより前に字を書くのが既に苦痛だった。思うように字が書けない、しょっちゅう母親に直されていた、大人になってからも字が上手く書けない。それが字を書いて言葉を操ることで暮らしを立てるようになったんだからわからない。「詩」というものが存在してなかったら、僕は

      「詩」というもの/谷川俊太郎|「新潮」編集部
    • 今までの人生で脳汁が出たコンテンツ62本 - シロクマの屑籠

      今までの人生で脳汁がでるほど嵌ったコンテンツ125 +α本 - orangestarの雑記 数日前に、小島アジコさんが「今までの人生で脳汁がでるほど嵌ったコンテンツ125 +α本」という長ったらしい文章をブログに書いておられた。あの滅茶苦茶な長文は、不特定多数が読むことを度外視した、ふた昔ほど前のブログの文章、というよりウェブサイトの文章のようだった。 で、読んでいるうちに自分も同じことをやってみたくなった。そうすることで、私と小島アジコさんの嗜好の違いや来歴の違いだけでなく、「脳汁が出るほどハマッたものの定義の違い」みたいなものも詳らかになる気がしたからだ。このブログの常連読者さんでない人には読む価値の無い文章なので、それでも読みたい人だけ付き合ってやってください。 小学校低学年まで 小学校低学年だったのは昭和56年~59年ぐらい、ファミコンはまだ普及していなかったしビデオ録画もできなか

        今までの人生で脳汁が出たコンテンツ62本 - シロクマの屑籠
      • 「はじめてであう すうがくの絵本」を読んだ。親子の自明さの差で楽しめる本 - 日直地獄

        子育てをしていると大人にとって自明であったり、少しも考えずにできたりすることが、子供にとって難しいことなんだな、と気付かされることがたくさんある。そういうものだ、という心構えはあったものの実際直面すると、なるほどな、と思うことは多い*1。 「はじめてであう すうがくの絵本」は、思考面での自明さを丁寧に解体して、親子のコミュニケーションに落とし込んでくれる、とても良い本だった。 はじめてであうすうがくの絵本セット 全3巻 作者:安野 光雅株式会社 福音館書店Amazon 自明ではないこと この本のタイトルには「すうがく」が入っているが、「数学」での数式などの話は出てこない。“数学的な考え方”を平易で身近な問題に置き換えていく。その置き換え方や子供にウケるフックの内容がとても巧みだと感じた。 例えば、1巻の「ふしぎなのり」の章では下のような問題が出される。 大人にとっては特になにも考えずに出来

          「はじめてであう すうがくの絵本」を読んだ。親子の自明さの差で楽しめる本 - 日直地獄
        • おおきなかぶを論文風に書く

          1987年兵庫生まれ。会社員のかたわら、むだなものを作る活動をしています。難しい名字のせいで、家族が偽名で飲食店の予約をするのが悩みです。(動画インタビュー) 前の記事:お絵かきボード用スタンプを自作して上手にお絵かきしたい > 個人サイト むだな ものを つくる おおきなかぶと論文 部屋の掃除をしていたら、学生のときに書いた論文フォーマットの文章が出てきた。 自分の研究紹介をする授業で書いたものだったはず。 論文のフォーマットはいくつかあって、これはショートペーパーという短め(だいたい2~4ページくらい)の論文に分類されるものだ。 所属する学部や学会によって異なるとは思うが、僕が書いた経験があるものは二段組みになっているこのフォーマットだった。 今回は「おおきなかぶ」をこのフォーマットに沿って論文風に書いてみようと思う。 Amazonからやってきたおおきなかぶ。 福音館書店の「おおきなか

            おおきなかぶを論文風に書く
          • 映画「君たちはどう生きるか」を評価する - 紙屋研究所

            2回見た。1回目は一人で。2回目は家族で。 これは間違いなく、宮崎駿の最後の作品であろう。と予感した。 「まーた、これで最後最後詐欺だろ」という声も聞こえてきて、実際にそうかもしれないけど、そこが問題なのではない。 現在82歳となった宮崎駿。彼にとって、最後の作品が「風立ちぬ」(2013年)ということであったのだが、彼はこれではいけない、と思ったに相違ないのだ。知らんけど。 ぼくは10年前に「風立ちぬ」をかなり厳しく批判した。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com 「風立ちぬ」は一言で言えば「人間はそれぞれの時代を、力を尽くして生きている」として、「全体には美しい映画をつくろうと思う」という意図を貫いた映画となった。逆に言えば零戦を開発したという戦争の負の側面は糾弾されることもなく、あるいは何か昇華されることもなく、ただ不問に付されて終わってしまったのである。別にドキ

              映画「君たちはどう生きるか」を評価する - 紙屋研究所
            • 「ことばはどうやってうまれたの?」という小1の息子の質問にこたえられるような本を探しています。どのよ... | レファレンス協同データベース

              「ことばはどうやってうまれたの?」という小1の息子の質問にこたえられるような本を探しています。どのように調べたらいいでしょうか。言語なのか歴史なのか、どんな分野の本を探せばいいのかも分かりません。普段から時々大人びた質問をします。私が読んで子どもに紹介してもいいし、子ども向けで一緒に読める本がもしあったらいいなと思います。 ●ことばの誕生 〇児童書 *難しい場合は大人が一緒に読んであげてください。 ・『それ日本と逆!?文化のちがい習慣のちがい 第2期2』須藤健一/監修 学研プラス 2017.2 ISBN:978-4-05-501222-5 *P40“ことばはどのようにして生まれたの?” ・『ことばのふしぎなぜ?どうして? 1・2年生 』村山哲哉/監修 高橋書店 2012.11 ISBN:978-4-471-10322-4 *P12~15“じゃあ、言葉を最初に話した人はだれ?”“言葉のはじま

                「ことばはどうやってうまれたの?」という小1の息子の質問にこたえられるような本を探しています。どのよ... | レファレンス協同データベース
              • 穴を掘ると気力が高まる! ただ穴を掘るだけのイベントにいってきた

                神戸で穴掘りのイベントがある、という情報を目にした。告知ページに書いてあるのは、こんな一文だ。 「人力で穴を掘るということを体感し、気力を高めるためのイベントです」。 なるほど、気力は高めたいですよね……。でも、そもそも穴掘りイベントってなんだ? 結集! 掘田穴五郎商会 穴掘りイベントを主催したのは「堀田穴五郎商会」。発起人・堀田穴五郎さんを中心とした、人力で穴を掘る集まりである。今回が初めての企画らしい。 謎は多いがとにかく現地に向かってみると、同じく謎の告知に吸い寄せられた人たちが集まってきていた。 みんな「穴を掘りに来たんですが……」と言いながら、心なしか不安そうな表情でやってくる。わたしも同じ気持ちです。 穴掘りのため、各地から集合(ちょっと不安げ)​​​​​​ しかし、とにかく予定の時間になった。会長・堀田穴五郎さんが、名作絵本「あな」(作:谷川俊太郎、絵:和田誠、福音館書店)を

                  穴を掘ると気力が高まる! ただ穴を掘るだけのイベントにいってきた
                • 沖縄で野良アロワナを釣って食べた

                  沖縄本島のとある川でアロワナを見つけた。 アロワナ。アマゾンとかにいるあのデカくてキレイな魚だ。 そのままにしておくのもなんなので、釣って博物館に寄贈したり刺身にして食べたりしてきた。 ※刺身はマネしないでください 在来の魚を見にきたはずが… そもそもは、地元の方に「その川の大きな淵にはフナやタウナギなど沖縄在来の珍しい淡水魚が生き残っている」という情報を教えてもらったのがことの発端だった。 問題の淵。池のようにも見えるが、実は川の一部で絶えず水が流れている。 魚が好きな僕は大喜びで現場へ向かった。 沖縄本島、特に市街地を流れる川は今やグッピーなどの外来魚で溢れかえっており、そうした在来の純淡水魚(一生を淡水で過ごす魚)はもうほとんど見られないのだ。 紹介されたポイントはうまい具合に開発から取り残されていたようで、護岸整備もされていなければゴミもない。水草も豊富だし、これは期待できそうだ。

                    沖縄で野良アロワナを釣って食べた
                  1