クワイトファイン 希代の人気馬トウカイテイオーの引退から四半世紀あまり。産駒の成績が思わしくなく、その系譜が途絶えそうになった。テイオーの血を絶やすな! ごく普通の会社員がクラウドファンディングで資金を集め、1頭のテイオー産駒が種牡馬となった。それから3年。今春、超のつく良血繁殖牝馬との種付けが行われた。夏を越え胎内で順調に育っている“孫”に、テイオー復権の期待がかかっている。 【写真】良血牝馬「ガレットデロワ」はこちら 1991年に、無敗で皐月賞とダービーの2冠に輝いたトウカイテイオー。「皇帝」と称えられたシンボリルドルフ(GI7勝)の産駒という血の輝きもあり、絶大な人気を誇った。故障に泣いたものの、93年の有馬記念で奇跡の優勝を果たし引退。種牡馬としての道を歩みだした。 競馬は血統のスポーツだ。皇帝→帝王の血脈は半永久的に日本競馬界に繋がっていくと思われたが……。海外から優秀な種牡馬が