現代社会のひそやかな流行語に、「承認欲求」があるかもしれない。この言葉についてたくさんの本が書かれてもいる。 「承認欲求」の呪縛(新潮新書) 作者:太田肇 新潮社 Amazon 承認をめぐる病 作者:斎藤 環 日本評論社 Amazon 認められたい 作者:熊代亨 ヴィレッジブックス Amazon ひとはなぜ「認められたい」のか ──承認不安を生きる知恵 (ちくま新書) 作者:山竹伸二 筑摩書房 Amazon そもそも古来、多くの人は他人から「承認」されることを求め、そのために努力してきた。 いまとなっては、むしろ恋愛や仕事で成功し、まわりの他者から褒めてもらえること、認めてもらえることを望まない人のほうが少ないかもしれない。 しかし、その一方で承認欲求に捕らわれることは泥沼でもある。その欲望には際限がない。どんなに承認されても「もっと!」と望みつづけるかぎり、人は満たされることはないのだ。