農林水産省は12月23日、「2021年農業技術10大ニュース」を発表した。この1年間に新聞記事となった研究成果のうち、内容に優れ社会的関心が高い成果を農業技術クラブ(農業関係専門紙・誌29社加盟)の投票で選定した。 【TOPIC1】 サツマイモ基腐病をすばやく診断 農研機構は、新型コロナウイルスの検出にも使われるリアルタイムPCR法を使って、サツマイモ基腐病菌を最短約1日で検出する技術を開発した。これまで2週間かかっていた診断が大幅に短縮され、被害のまん延防止対策として期待される。症状からは見分けにくい乾腐病とも識別が容易になる。 【TOPIC2】 2万円で自作 IoT監視システム 農研機構は、ハウスの情報をスマートフォンで確認できる遠隔監視システム「通い農業支援システム」を開発した。 ハウス内にマイコン(1300円/台)とセンサ(1000円/台)を設置し、小型PC(6000円/台)を自宅