ヤフーがADSLモデムを無料で配布して通信業界に殴りこみをかけた当時のことは読者の記憶にも新しいと思うが、その当時業界の一部の人たちの間で、「ヤフーはあのモデムにWiFiのアンテナを密かに仕込んでいるにらしい」と噂されていたことはあまり知られていない。加入者の数がある程度増えた時点で、サーバー側から無線のスイッチを入れてモデムを「公衆無線LANの基地局」としてしまえば、あっという間に日本全国をカバーする無線通信網が出来てしまう、というワクワクするような秘密大作戦である。 このアイデアが本当にヤフー内で議論されたのか、ただの噂だったのかは確認のしようが無いが、当時の技術(801.11b)では、電波の届かない所が多すぎて、都心部ですら「電波の穴」だらけになってうまくいかなかっただろう。今の技術(801.11a/g)を使えば、少しはエリアを広げられるが、まだまだである。やるなら、WiMaxが最適