並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

121 - 135 件 / 135件

新着順 人気順

藝人の検索結果121 - 135 件 / 135件

  • 昭和エンターテインメント再発見

    (安倍) このシンポジウムは、昭和一ケタの人間が、昭和芸能史を紹介するというのが趣旨です。 白井さん、昭和7年、そして、植田さんは昭和8年、私も昭和8年でございます。 まずは、我々3人で基調講演みたいなことをさせて頂きたいと思います。 1番バッターは、白井さんにお願いしたいと思います。やはり、昭和の芸能の一番大きな柱は、映画です。映画全盛であり、かつ最大の娯楽でありました。そういう意味で、白井さんからご発言を頂きたいと思います。 (白井) 日本の映画は、まず京都で歌舞伎劇の引き写しから始まるんです。これが土台です。日本の映画会社の撮影所っていうのは、京都で時代劇を作る、東京で新派劇の引き写しの現代劇を作るという形が定着していく。その中でも僕がとくにおもしろいと思うのが、松竹大船調ホームドラマっていうものです。ある意味、日本の映画全体の核になるのだと、私は思っております。松竹は最初、東京の蒲

      昭和エンターテインメント再発見
    • 今週の本棚:川本三郎・評 『頗る非常!--怪人活弁士…』=前川公美夫・編著 - 毎日jp(毎日新聞)

      ◇『頗る非常!--怪人活弁士・駒田好洋の巡業奇聞』 (新潮社・2310円) ◇津々浦々を巡った愉快な弁士の記録 よくぞこんな忘れられていた人物を探し出してくれた。駒田好洋。一般にはほとんど知られていないが、映画草創期の弁士のひとりとして映画史には名を残している。 「頗(すこぶ)る非常に大勢の方においでをいただきまして、座員一同頗る非常に喜んでおります。今晩は頗る非常に面白い写真を揃(そろ)えてあります……」という口上。 今日ではあまり使われなくなった「頗る非常」を口癖にしたことから「頗る非常大博士」の異名で日本全国にその名を知られた。 明治三十年代はじめから大正期にかけて活躍したこの愉快な弁士を跡づけた労作。「巡業奇聞」という昭和五年に『都新聞』に連載された回想録(新聞記者が駒田の談話をまとめたもの)の復刻を柱にし、それに詳細厖大(ぼうだい)な註(ちゅう)と解説を付けている。 駒田の功績は

      • くしゃおじさんのこと

        くしゃおじさんのこと くしゃおじさん――と聞いて、ピンとくる人はある程度の年齢層か、相当なテレビ芸能好きな人であろう。 顔に力を入れると、クシャっと顔がつぶれる――下の動画からその様子を伺う事ができるが、この珍芸?で、1970年~80年代の人気者となった。 こういう人間離れした体や奇妙な行動は、古来より注目の的となっており――古くは小人や鳥娘という類のものもあった――いつの世も絶える事はない。その背景には、自分たちには持ちえない物を見せてもらうという、見世物的な要素が強いのだろうと、切り口を上げれば様々な視点で論じる事ができるだろうが、今回はそういう奇人超人を紹介するつもりではなく、この、くしゃおじさんこと、成田幸雄氏――特異な芸人の正体を探りたいと思っている。 さて、くしゃおじさん、こと、成田幸雄氏は、やはり一時代を築いただけあってか、Wikipediaにも記事が作られている。2022年

          くしゃおじさんのこと
        • 確かに戦後70年の歴史とタモリの人生は重なりあう

          タモリという芸能人をどの時代に知ったかによって、この本に対する共感の度合いは違ってくるだろう。タモリに対するイメージは世代ごとに異なると思うが、筆者(中村)の場合は、中学3年生の時に始まったフジテレビの番組「笑っていいとも!」のタモリである。 福岡、早稲田、保険会社、ボウリング場の支配人、バーテンダー、そして空白時代 筆者よりもっと上の世代は「四カ国語麻雀」だったり、「ハエ芸」だったりするのかもしれない。筆者はそうしたタモリの芸風について同時代的には知らないが、動画サイトにアップされている「四カ国語麻雀」は今見ても本当におもしろく、腹を抱えて笑ってしまう。 「徹子の部屋」に出演しているタモリの様子についても動画サイトで見ることができるが、タモリの芸に黒柳徹子さんが爆笑している様子が印象的だ。 「笑っていいとも!」の放送が開始された頃のことは、おぼろげながら覚えている。中学生なので冬休みや春

            確かに戦後70年の歴史とタモリの人生は重なりあう
          • タモリさんの凄さ

            先日、ある仕事でタモリさんにお会いすることがあった。タモリさんと言えば「笑っていいとも」を筆頭に冠番組が長寿番組になっているものばかりだ。 さんまさんのように毒があったり、自分が回しやすい出演者を固めるわけでもなく、たけしさんのように人と違う視点や表現をするタイプではない。確かにいろいろな方面で博学だが、押し出しが強いタイプではないが、間違いなく日本を代表する司会者だ。タモリさんはお会いしても、芸能人オーラをこれでもかと出すわけでもない。いたって飄々としている。 実は前日にたまたまある店で江原啓之さんをお見かけしたり、その数日前に別の芸能人の方とお会いするなど、普段はあまりお会い出来ない方々との接点が多い一週間だったのだが、タモリさんの凄さを表現するのは難しい。ただ数十年間続く長寿番組を維持し続けていることは、力もあり、知名度もある司会者の方でも難しいものだ。 今日お会いすることがあり、タ

              タモリさんの凄さ
            • 18 樹木希林と私たち | 最後の読書 | 津野海太郎 | Webでも考える人 | 新潮社

              いましらべてわかったけれども、そうか、あれは1977年のことだったのか。あるテレビ番組で悠木千帆がじぶんの芸名を競売にかけ、それが売れたかどうかして、以来、樹木希林と名乗るようになった。私はまだ悠木だったころに知り合い、「おい、ちほ」などと呼びかけるのになれていたので、あのときはいささかとまどったっけ。 でも、その当時はもう会う機会も減っていたし、じっさいには、さしたる面倒はなかったのだが、それでも3年にいちどぐらいのペースで、たまに会うと、そのつど「ちほ」と呼びそうになっていそいでやめる、といって「きりんさん」とも呼びにくいしなァ、というような状態が、なくなるまでつづくことになったのです。 そこで、いつもながらの昔がたり――。 1965年、すなわち東京オリンピックの翌年に、私は蜷川幸雄の紹介で、岸田森しんと、かれと結婚してまもない悠木千帆にはじめて出会った。 ふたりとも文学座演劇研究所を

                18 樹木希林と私たち | 最後の読書 | 津野海太郎 | Webでも考える人 | 新潮社
              • ~地球の出来事~ ★聞かせるねぇ、香具師口上集

                YouTube、ニコニコ動画、GUBA、veoh、LiveLeak、Dailymotion、Break、metacafe、NAVER…。星の数ほどある面白動画を異なるキーワードで厳選、紹介しています。更新は毎日22時、テーマは地球上で起きている出来事すべて!! いつの間にか1700ページを超えました d(^。^)

                • 【仕事人】(16)悠玄亭玉八(64)「太鼓持ちとはあたしのことです」幇間ってどんな仕事? (1/3ページ) - MSN産経ニュース

                  【仕事人】(16)悠玄亭玉八(64)「太鼓持ちとはあたしのことです」幇間ってどんな仕事? (1/3ページ) 2009.4.12 08:00 「いや結構です。それはあたしではなく、お客さんが使うものですから」。座布団を勧めると静かに辞した。 スーツケースを開け、黙々と和服に着替える。明るい人柄を想像していたが、あっさり裏切られた。「中身はシャイな男ですよ」。小さく笑った。 幇間(ほうかん)-。広辞苑には「座を取り持つなどして遊興を助ける男。たいこもち」とある。酒を注ぎながら、都々逸や三味線、声帯模写、屏風(びようぶ)芸、手踊りなどを繰り出し、座敷をにぎやかにする男芸者だ。 幇間の命題はただ1つ。「気持ちよく酔ってもらう」。そのためだけに徹底的に気を使う。 酒を注ぐときは、おちょうしを相手に近づけすぎない。万が一こぼれた際、服にかかるのを避けるためという。「飲め」と言われて絶対に断らないのも

                  • もう一度読みたい:<レクイエム2015>5人の「若手四天王」 落語家・橘家圓蔵さん | 毎日新聞

                    <心室細動のため10月7日死去、81歳> 土曜の夜のテレビといえば、「クイズダービー」(1976〜92年)、「8時だョ!全員集合」(69〜85年)、そして「Gメン75」(75〜82年)と、TBS系全盛時代があったが、クイズダービーの前の番組、同じく大橋巨泉さん司会でロート製薬提供「お笑い頭の体操」(68〜75年)をご記憶だろうか。 当時、月の家円鏡を名乗っていた圓蔵さんの、なぞかけの早さと出来のよさに、巨泉さんも、そして視聴者も思わずうなった。テレビの前の小学生だった私が記憶している、最初の姿だ。どうやらビデオは残っていないのか、それとも、世知辛い現代には出しにくいのかわからないが、横森良造さんのアコーディオンにのせて替え歌を歌う、黒縁メガネの円鏡さんをもう一度見てみたい。

                      もう一度読みたい:<レクイエム2015>5人の「若手四天王」 落語家・橘家圓蔵さん | 毎日新聞
                    • ついに出た! 京マチ子に関する決定版|筑摩選書|中野 翠|webちくま

                      コラムニストの中野翠さんに、今年2月刊の『美と破壊の女優 京マチ子』の書評を特別寄稿していただきました。戦後日本女優史のなかで一、二を争う大女優、京マチ子。それなのに、その功績を十分に評価し記録した本は、これまで少なかった――。こうした中で、満を持して刊行されたのが、この本。中野さんの愛情あふれる書評をぜひお読みください。 ついに出た! やっと出た!――本書『美と破壊の女優』を手に取って、頭に湧きあがったのは、そんな言葉。 どう考えたって京マチ子は戦後日本女優史の中で一、二を争う程の大女優なのに、その功績を十分に評価し、記録した著書は少なかったのではないか? 私は研究的なセンスが乏しく、自分ではできないけれど、誰かに綿密なオマージュ本を作ってもらいたいなあ、と思っていたのだった。それが、今回、『美と破壊の女優 京マチ子』という本となって実現した。 まず、今さらながらに驚いたのは、京マチ子は

                        ついに出た! 京マチ子に関する決定版|筑摩選書|中野 翠|webちくま
                      • 【インタビュー】ITのこと、わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ? - 松鶴家千とせが語る"芸人とブログ" | ネット | マイコミジャーナル

                        御年71歳、Windows 7だってネタにする! 俺が夕焼けだった頃、弟は小焼けだった。お袋は霜焼けで、親父は胸やけだった。わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ――この謎かけ問答ネタといえばご存じ、松鶴家千とせ師匠だ。アフロヘアにサングラスのソウルファッションに身を包み、ピースサインを流行らせたことでも知られる大ベテランの漫談家である。そんな師匠が自らブログ『タイポグラフィ』を開設しているのはご存じだろうか。御年71歳。その年齢を聞いただけでも頭が下がるところが、中身がこれまた凄い。最新のITニュースにまで言及する、やたらと濃い内容のブログなのである。漫談とITは一体どうつながっていったのか、師匠に語っていただいた。 松鶴家千とせ師匠にブログについて語っていただいた。師匠はIT通なんですか?? ――失礼ながら師匠の歳でパソコンをバリバリ使っているのは驚きました。 松鶴家千とせ(以下:松鶴家)

                        • * theatrum mundi | 芸人列伝 *

                          芸人の概念 ■芸人と聞いて、どんな人を思い浮かべるでしょうか。 ■若い人なら、大抵は、テレビに出ている〈タレント〉という人たちを挙げるでしょう。ところが、皮肉なことに、〈タレント〉の多くは〈芸〉と呼べるものを何も持ち合わせていない人が多いのです。むしろ、芸の才能などないにもかかわらずテレビに出続けられる神経の太さの持ち主こそ〈タレント〉であるという逆説が成り立つくらいです。 ■ご年配の方はどうでしょうか。 ■テレビ放送が始まる前、娯楽といえば、芝居、映画、そしてラジオでした。ひとくちに芝居といっても、歌舞伎から新派、新劇、大衆演劇など幅広いジャンルがあり、それぞれ、独特の芸人が芸を生業として観客を楽しませてくれました。歌舞伎役者は映画が発明された頃は映画俳優としても引っ張りだこでした。そしてラジオ。人気の的は落語でした。もちろん寄席も繁盛していました。今では信じられないかも知れませんが、一

                          • 矢野利裕のEdutainment:〈擬装〉するミュージシャン、〈変身〉するコメディアン - livedoor Blog(ブログ)

                            2012年05月04日 〈擬装〉するミュージシャン、〈変身〉するコメディアン 『F』10号は、「擬装・変身・キャラクター」という特集となっている。僕は以前から、〈模倣欲望〉という点から音楽について考えたかったので、この機会にそういうことを考えてみた。「擬装」という観点からアメリカ音楽史を捉え直したのは、大和田俊之『アメリカ音楽史――ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』(講談社)である。これはたいへん示唆に富む本で、広い視点で、とても実証的に書かれている。大和田さんによる「擬装」のアメリカ音楽史の出発点は、副題にもあるとおりミンストレル・ショウという文化なのだが、ミンストレル・ショウとは、「白人が顔を黒く塗り、黒人の形態模写をおもしろおかしく演じる」というものである。僕は昔から、音楽とお笑いのモノマネが好きなのだけど、大和田史観を勝手にフレームアップさせていただければ、両者は

                            • 文楽と未来 | 鶴澤清志郎 | TheFutureTimes

                              いつしか接点を持つことが少なくなった日本の伝統芸能。何百年も続いている文化と、再び接続することで見えてくる、本当の “日本らしさ” があるのではないか。文楽の技芸員(三味線)の鶴澤清志郎さんに文楽の魅力についてうかがいました。 後藤「ここ何年かの話なのですが、音楽をやっていて、自分たちのナショナル・アイデンティティっていうんですか、例えば日本の伝統音楽なんかと上手く接続出来てないんだなってことをよく考えるようになったんです」 清志郎「そうなんですか?」 後藤「僕らは小学校の時からドレミファソラシドで音楽学びますよね?」 清志郎「そうですよね、はい。確かに日本の音階とは違います」 後藤「例えば文楽を観に来たときとか、能でもいいですし歌舞伎でもいいかもしれないですけど、その鳴っている音に対して “わー、懐かしい” みたいな感覚っていうのがやっぱりないんですよね。正月とか、そういう時に飲食店でか

                                文楽と未来 | 鶴澤清志郎 | TheFutureTimes
                              • エノケンと菊谷栄 | 晶文社

                                ――昭和精神史の匿れた水脈―― 山口昌男著 四六判上製 368頁 定価:2,530円(本体2,300円) 978-4-7949-6865-4 C0074〔2015年1月〕 孤高の文化人類学者、〈幻の遺稿〉遂に刊行 日本の喜劇王エノケンとその座付作者・菊谷栄が、二人三脚で切り拓いた浅草レヴューの世界を、知られざる資料と証言で描いた書き下ろし評伝。 文化人類学者の故・山口昌男が、80年代に筆を執ったが、中断したままついに完成には到らなかった。 本書は、著者の意志を継いで“幻の遺稿”を整理・編集し、刊行するものである。 〈書評掲載〉 「intoxicate/Mikiki」2015.4(北中理咲さん評) 「朝日新聞」2015.4.19(保阪正康さん評) 「東京新聞」2015.4.5(堀切直人さん評) 「出版ニュース2015.3下旬号」(Book Guide) 「日本経済新聞」2015.3.15(大

                                  エノケンと菊谷栄 | 晶文社