盲人に許された高利貸しによって巨額の資産を築いた鳥山とりやま検けん校ぎょう。花魁おいらんの瀬せ川がわ(小芝風花)を身請けし、妻・瀬以せいとして迎えるが、彼女の心の中に今も蔦つた屋や重じゅう三郎ざぶろう(横浜流星)がいることを、検校は感じ取っていた……。市原隼人に、鳥山検校をどのように演じたのか聞いた。 自分が痛みを感じる人生を歩んできたからこそ、人の痛みもわかる。鳥山検校は、まっすぐで繊細な心を持った人間 ——鳥山検校を演じるにあたって、彼をどんな人物だと捉えましたか? 目が不自由なことで、自分の意思とは関係なく、定められた運命と向き合わなければなりません。暗闇の中で、耐え難い孤独とともに生きてきた人間なのかな、と思いました。文字通り手探りの人生の中で、自分が生まれてきた意義や存在する意味というものを常に探し求めている、そんなイメージが湧きました。 一方で、当時の当道とうどう座ざの方々は芸