前置き ルビを付ける機能の存在だけで、文字を書くなり読むなりするソフトウェアなりサービスなりの自由度はかなり上がります。ルビがあれば、例えば 『卍♰暗黒殲滅刃♰卍』 という文字列の後ろに 『(ダークネスキリングソード)』 みたく全角カッコつきで読みを補完する、なんてダサさの極みみたいな行動を取る必要は無くなりますし、傍点だって打つことができます。ルビは、私たちに様々なもの―――文脈を無視した注釈・強調・芸・カッコの駆逐など―――を与えてくれるのです。今回は、そんなルビの振り方をタイプごとに分類してみましょう。 いろいろなルビ 小説投稿サイト 小説投稿サイトはルビに溢れています。取り合えず打っとけみたいなところすらあります。何せハーメルンとかNovelismみたいな例外を除けば基本的に太字が使えませんから、強調には必然的にルビを必要とするのです。例えばあいうえおという文字列に・・・・・という