第42話 『おそらさんへの感謝』 令和2年 12月1日、新しい仕事の初日を迎えることが出来た。 コロナ渦の状況に加え、40歳を過ぎてからの転職は、自分が想像した以上に厳しいものだった。 履歴書を送っても返却される(不採用)日々が続く… 志望動機の欄に、今度こそはと、ありのままの思いをぶつけても、連絡はこない。 覚悟を決めて転職することを選んだものの、面接にすら辿り着かない現状。 時間だけが無常に過ぎていく。 (このまま決まらないのでは?) 元々強くない精神に限界が来ていた… ひょっこりおそらさん おそらさんがいなかったら、多分今の会社に勤めることは出来なかっただろう。 もしかしたら病んでいたかもしれない。 仕事が決まらない日々、何度おそらさんの愛らしい表情やしぐさに助けられたことか、 そして自分の精神状況を知ってか知らずか、毎日布団の中にそっと入って来て、寄り添ってくれるおそらさん。 おそ