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おはようございます!今回は私が日本人でもっとも尊敬する哲学者の一人、野矢茂樹さんのおすすめ本を紹介して行きたいと思います。 野矢さんは哲学者なのですが、論理学や言語学でも入門書を始めとして本を出しています。これが本当にわかりやすい。 特に論理学の本は全ての学生や社会人の方にも読んでいただきたいと思います。物事を「正確に考える」ために必要な内容が詰まっています。 それでは早速、野矢さんのおすすめ本を紹介して行きたいと思います! 目次 1.入門!論理学 2.論理トレーニング101題 3.哲学の謎 4.言語学の教室 5.無限論の教室 6.ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考を読む』 ・まとめ 1.入門!論理学 野矢さんが書いた論理学の入門書。正直、全ての論理学の入門書の中でも突出して素晴らしいと思います。 論理学の入門書としてば「論理的に話す」とか「ロジカルシンキングを身に付ける!」みたいな触れ込
あなたが見ているその世界は、他人にはどう見えていると思いますか。「なにをばかなことを! 同じ世界にいるのだから、同じように見えているに決まっている」。多くの人は、きっとそう答えるでしょう。しかしなぜ、そういえるのでしょうか。私は私に見えているものしか見えません。であるならば、私が私である限り、他人の世界を知ることはできないようにも思えます。はたして私たちは、それぞれに現れている世界を共有することができるのでしょうか。哲学者の野矢茂樹先生にお聞きしました。 ――「独我論」というものを初めて知ったときに恐ろしい、というのとはすこし違うんですけど、いま立っている足元が揺らぐような、すごく奇妙な感じがしたんです。この世には自分しかいないかもしれない、他人は存在していないかもしれないなんて、絶対そんなはずがないのに、理屈上それを否定することはできない。それがなんて不条理なんだろうと思っていたのですが
11月23 野矢茂樹『言語哲学が始まる』(岩波新書) 8点 カテゴリ:思想・心理8点 「なぜ、私たちは無限に文を生み出せるのか?」 本書の出発点になっているのはこの問いです。例えば、「ウォンバットが「原宿イヤホイ」にあわせて踊ってる」という文章は、これを書きながら僕が思いついた文章で、おそらく世界で初めて書かれた文章ではないかと思いますが、このような初めて書かれた文も、「ウォンバット」や「原宿イヤホイ」が何かわかっていれば了解できます(「原宿イヤホイ」はきゃりーぱみゅぱみゅが歌っている曲です)。 こう説明すると、ここの単語の意味がわかれば、それを無限に組み合わせることができる、だから無限に運を生み出すことができる、と説明できそうですが、本書によればこの考えは間違ってます。 本書は、フレーゲ、ラッセル、ウィトゲンシュタインの3人の考えをたどりながら、言語の謎に迫っていきます。 この3人の考え
なぜ人生には意味がないのか――野矢茂樹「解説」(中島義道『人生に生きる価値はない』、新潮文庫、2009年所収)より 野矢茂樹は《人生には意味はない》と考える。とはいえーー重要な点であるがーー彼はこれを悩ましい命題だとは考えない。すなわち「人生には意味はない」というのは野矢において、絶望の表明でも煩悶ゆえに口からこぼれた嘆きでもない。それはむしろ人生にかんする「当たり前の」真理の指摘である。この哲学者によれば、人生の内部には意味のあるものはたくさんあるのだが、人生それ自体は意味がない。だがこれはどういうことだろうか。 例えばあなたは何に意味を見出しているだろうか。私は〈哲学というものに取り組むこと〉に意味を見出しているが、ひとによっては〈マラソンのタイムを縮めること〉に意味を見出すだろうしあるいは〈家族を養うこと〉に意味を見出すだろう。いずれにせよ私たちは、それぞれ何かしらのことに意味を見出
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