関西から北九州市まで、瀬戸内海を航行する「阪九フェリー」「名門大洋フェリー」の2社は、料金・サービスでしのぎを削っています。ただ高速道路・LCCなど、そのライバルは海上だけではありません。 2社とも新門司港発着 阪九vs名門大洋のサービス合戦 約500km離れた大阪・神戸と九州北部のあいだでは、瀬戸内海を航行する「阪九フェリー」と「名門大洋フェリー」の2社が昔から競争を繰り広げています。いずれも九州側のターミナルを北九州市の新門司港に構え、関西側は阪九が泉大津港(大阪)と神戸港に1便づつ発着、名門大洋は2便とも大阪南港に発着しています。 大阪湾をぐるっと囲むように2社で3港をカバーしているため、荷主にとってはそれぞれの行動範囲から港を選べるほか、阪神高速4・5号湾岸線を介して各港が結ばれていることもあり、「こっちのフェリーがいっぱい、じゃあこっち!」という振り分けも容易。2社の航路とも近年