昔、筑豊地方の炭鉱では、繁栄と安全が祈願され、必ず神社が建てられていました。その神社は「山ノ神」と呼ばれました。 炭鉱は閉山となり、それら「山ノ神」神社は、だんだんとなくなっていきました。しかし2022年現在でも残っている神社があります。そのひとつが「大之浦神社(おおのうらじんじゃ)」です。大之浦神社は、福岡県宮若市磯光にある天照神社境内に鎮座しているという情報を得たので、行ってみることにしました。 大之浦神社 場所:福岡県宮若市磯光 座標値:33.724211,130.685817 「山ノ神」神社の祭神は大山積神(おおやまづみのかみ)※で、愛媛県大三島(おおみしま)町の宮浦という地区に鎮座する、大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)から勧請されたといわれています。 参照:『筑豊の近代化遺産』P.122 参照:『PDF:炭坑の暮し : 福岡県嘉穂郡稲築町での聞き書き(香月靖晴著)』P.150