XR(VR/AR)で電子書籍を読むのは、実用的なVRヘッドセット(HMD)の利用分野として一番わかりやすい。 すでに、MetaQuestやVisionProでは、ブラウザや電書アプリを使って、「空中に浮かぶウインドウ」のインターフェイスで電子書籍を読むことができる。スマホやタブレットと同じUIではあるが、眼の前いっぱいに大きく拡大して読んだり、手で持つ必要がなく楽に読める、といったメリットがあり、HMDを利用して読むことの価値ができている。 一方で、「XRならでは」のインターフェイスとして、書棚や物理本をVR空間に導入するという試みはなされてきたが、いずれも技術デモの域を出ていない。 過去の例として、KADOKAWAが、イベント用に「VR空間書棚」を作ってみせたが、これは普通のストアにリンクするだけで、本を読む体験はなかった。 KADOKAWAのダヴィンチショップVRと本棚劇場VRを見てみ