2人乗りのタンデム車が東京都でも一般道走行解禁に向けて第一歩を踏み出した。11月13日、多摩湖自転車歩行者道など都内の3コースでタンデム車の走行が許可された。2人で会話を楽しみつつ、軽快なスピードで走れる。パラリンピックの正式種目でも使用されるタンデム車の魅力を実際に体験してみた。 タンデムを楽しむ。左から日置さん、池田純子さん、権瓶ゆりさん、松本さん 前に乗る人はパイロット、後ろはストーカー!? タンデムとはもともと、「2頭を縦につないだ馬車」を指す。これが自転車になると、2人の乗り手が縦に座り、それぞれが回すギアをチェーンでつないで駆動させる。前に乗る人はパイロットあるいはキャプテンと呼ばれ、ハンドルとブレーキ操作を担う。後ろに乗る人はストーカーと呼ばれるのだが、「つきまとい行為をする人」ではなく、機関車時代に「石炭を入れる人」を指した。つまりペダルを踏んで推進力を加勢する役割を担う。